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アルゴリズム取引の本格的な暴走までそう遠くはない?

2018/12/18

 

 機械が大量の売り注文を出す株価水準までかなり近づいている恐れあり。しばらく要注意。

 

[アボマガ No.35]アルゴリズム取引の本格的な暴走までそう遠くはない?

の記事(一部)です。2018/12/13に配信したものです。

 

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S&P500指数があと75ポイント下がると...?

 現在の相場における主要取引は高頻度アルゴリズム取引です。人間ではなく機械が取引しています。

 

 株式、債券、商品など、程度の違いこそあれ、どの市場でもアルゴリズム取引が行われています。

 

 アルゴリズム取引では、高度な数学モデルに基づくアルゴリズムに沿って取引が自動化されています。

 

 リスク・パリティ戦略、モメンタム戦略など、戦略に応じて様々なアルゴリズムがあります。

 

 しかし共通して言えるのは、こうしたパラメータの数値が急変動すれば(株価急落、VIX指数急上昇など)、機械はアルゴリズムに沿って容赦なく株式や債券などの資産の大量売りを出すおそれがあることです。

 

 

 今年2月はじめに米国株が急落しましたが、これはVIX指数の急上昇により、リスク・パリティ・ファンドが大量の米国株の売り注文を出したことが大きな要因です。

 

 今年10月から現在までの米国株ののこぎり刃のような変動を伴った下落には、CTA(コモディティ・トレーディング・アドバイザー)というファンドが関係していると言われます。

 

 CTAとはコモディティという名前がついていますが、モメンタム戦略による高頻度取引を行うファンドです。株価、債券、商品などの値動きを見て、上昇なら買い、下落なら売りを入れてきます。

 

 今月4日の株価急落の原因をめぐり、分析を行った野村ホールディングス内で意見が対立しているようですが、「CTAは既に秋の相場下落局面で強気ポジションを縮小しており」と書かれているため、CTAが米国株相場のキープレーヤーである可能性は高そうです。
[2018/12/06 ブルームバーグ]米株急落の原因はクオンツファンドか-犯人探しで「ノムラ対野村」に

 

 下図は非常に興味深いです。野村ホールディングのモデルにおける、S&P500指数の価格に応じたCTAの株式保有ポジションの割合が書かれています。

 

 信号機の三色カラーが魅力な「Position」という列がありますね、これは野村のCTAモデルにおける、運用資産に占める株式の割合です。

 

 Positionが100%とは、運用資産のすべてが株式という意味です。30.4%は運用資産の30.4%が株式という意味、-100%とは運用資産と同額だけ株式ショートポジションを持つという意味です。

 

 Positionの一つ右の列が「Level」。これはS&P500指数です。PositionとLevelは対応づけされており、S&P500指数のLevelに応じて、対応するPositionを保有することになります。

 

画像ソース: Zero Hedge

 

 上のモデルによれば、特にS&P500指数が2575付近でポジションが「30.4%→-100%」であり、一気に1218億ドルの株式が売られるそうです。

 

 現在のS&P500指数は約2650です。現実がモデル通りならばS&P500があと75ポイントほど下がると機械が大量の株式の売り注文を出すことになります。

 

 あくまでモデルにおける話であり、実際にどうなるかはわかりませんが、これまで以上の株価急落が眼前に迫っているかもしれない、ということです。

 

アルゴリズムの「暴走」を誰も止められないし、止めたくない

 トレーダーや市場関係者は現在の相場に頭を抱えています。

 

 というのは昨今の株価やVIX指数などの急変動を客観的、論理的に説明することができないのです。特に2018年2月初めの株価急落およびVIX指数急増以降はこの傾向が顕著になっていると言われます。

 

 相場の急変動を説明できないとは、具体的にはトレーダーや市場関係者がこれまで値動きの予想や投資判断に用いてきた、従来のファンダメンタルズ分析やテクニカル分析が通用しなくなっているのです。

 

 何故なら、機械は人間に比べてケタ違いに思考スピードが速く、また機械の思考は人間とは異なるためです。

 

 現在は機械が膨大なデータや報道内容を拾い集め、アルゴリズムに則って瞬く間に思考して注文を出しています。

 

 さらには機械の思考は人間とは異なり、どのデータや報道を重視し、それをどのように解釈し、どのような取引を行うのか、正確な仕組みがわかりません。当然ファンダメンタルズ理論、テクニカル理論のように具体的に体系化されていません。

 

 つまり、現在の相場はどのように動くのか、トレーダーや市場関係者たちは全くわからないのです。

 

 

 もちろん、一部の専門家によって現在の相場環境の詳細な分析は行われていることでしょう。

 

 ただ、誰かが現在の相場を分析して現状を詳細に解明しようにも、分析には時間が掛かります。その間にも高頻度アルゴリズム取引が大量の注文を出し、相場の動揺は止まりません。

 

 それに、高頻度アルゴリズム取引はファンドの運用に必要不可欠となっており、ファンドや運用担当者の金儲けに欠かせない道具ですから、取引をやめるわけにはいきません。

 

 政治的にアルゴリズム取引を止めたとしても、米国株相場の出来高の8割をアルゴリズム取引が占めるため、流動性が枯渇して世界の金融市場はマヒします。

 

 進も地獄、退くも地獄。アルゴリズム取引の「暴走」を放置したとしても、止めたとしても、世界相場の混迷は必至でしょう。

 

 おそらく、アルゴリズム取引の「暴走」を黙認して「その時」が訪れるのを座して待つことになりましょう。

 

 だって、アルゴリズム取引の「暴走」を誰かが止めて、市場の流動性が枯渇して金融危機が起これば、政府、ウォール街などの人間が責任を取らざるを得なくなりますから。

 

 どうせ解決策がないのなら、機械の責任にしたほうが都合がよいでしょ。

 

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