配当再投資:雪だるま式に資産を殖やし残りの人生を謳歌する投資手法

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配当再投資:雪だるま式に資産を殖やし残りの人生を謳歌する投資手法

2018/08/18

 

 今回は私も実行中の投資手法である配当再投資について話したいと思います。

 

[アボマガ No.6]配当再投資:雪だるま式に資産を殖やし残りの人生を謳歌する投資手法

の記事(一部)です。

 

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その前に...

 最近投資関連の話題が多いと思われるかもしれませんが、それにはわけがあります。

 

 ※ブログには公開していませんが、アボマガでは最近株式投資関連の話題が多めです。

 

 それは、タイミング的に投資の準備を本格的に始めたほうが良い状況になってきたためです。

 

 今年の2月初旬に株式相場が急落し、VIXショート金融商品(ボラティリティが急増すると暴落する金融商品)が相次いで9割暴落し、早期償還という名の清算に追い込まれたのは記憶に新しいところ。

 

 その後、米国の金融引き締めやレパトリ減税の効果が出たのか中国含む新興国の株式、債券、為替すべてが下げ始め、トルコ・ショックも発生し、現在も不安定な状況は続いています。

 

 特にトルコ・ショックはアジア通貨危機と発生原因が似ており、短期で収束するとは思えません。

 

 さらにトルコが抱える350万人のシリア難民が欧州に流れ出るリスクがあり、世界の金融・経済・政治をますます不安定化させていく可能性があり、注意が必要です。

 

 米国でもフェイスブック、ネットフリックス、ツイッターといったハイテク株が1日で20%前後も急落するなど、状況は少しずつですが悪化しているようです。

 

 貿易戦争本格化は不可避な情勢であり、中東での戦争勃発リスクも残り、ホルムズ海峡封鎖や南シナ海での米中の軍事的対立再燃によるエネルギー危機も現実的シナリオの一つとなっています。

 

 今後、地政学的リスクの顕在化や先進国+中国の中央銀行の金融政策で世界の相場が大きく揺れることは不可避な情勢です。

 

 つまり、今後の世界情勢のさらなる悪化は「確定した未来」なのです。

 

 よって我々は、人々が世界情勢の悪化に目を奪われているあいだに、将来の明るい材料にいち早く着目し、良いポジションで新しい時代を迎えたほうが賢いのです。

 

 そういう意味で、投資の話題を増やしています。

 

配当再投資:雪だるま式に資産を殖やし残りの人生を謳歌する投資手法

 さて、本題です。配当再投資に関するお話です。

 

 配当再投資は次のような投資を指します。

 

  • 購入した株式等証券を長期的に保有(バイ・アンド・ホールド)するだけでなく
  • 配当金を銘柄の購入に充て、再投資する
  •  

 

 多くの人は長期投資と聞くと、購入した銘柄を5年、10年、あるいはそれ以上保有する投資方法だと思うでしょう。

 

 しかし、こうしたバイ・アンド・ホールド投資だけではダメなのです(理由は後述)。

 

 ここに「配当金の再投資」というスパイスを加えることが大切なのです。

 

 何故、配当金の再投資というスパイスを加えることが必要なのか。

 

 それは、「複利効果を働かせて資産や受取配当金を確実に雪だるま式に殖やす」ためです。

 

 ヤミ金からの借金が雪だるま式に増えていく原理を、我々の負債ではなく資産や受取配当金に対して働かせることが、配当再投資によって可能となるのです。

 

 バイ・アンド・ホールドだけでは、「資産価値、受取配当金を雪だるま式に殖やすことが非常に難しい」という問題があります。

 

 しかし、配当再投資ではこの問題を解消できるのです。

 

 その証拠が下図です。実際にシミュレーションしてみました。

 

 雪だるま式に殖えるという意味がよくわかることでしょう。

 

 (図は省略)

 

 

 特に「受取配当金を雪だるま式に殖やす」というのはとても重要です。

 

 何故なら、受取配当金を雪だるま式に殖やせれば、資産価格の変動に関わらず、毎月の給料よりも多くの配当所得を受け取れ、場合によっては早期リタイアも実現可能となるからです。

 

 毎年、生活に必要以上の配当所得が得られれば、仕事をせずに好きなことをしても安心して暮らせるようになります。

 

 そうです、配当再投資とは次の目的を達成するための投資手法なのです。

 

 「受取配当金を雪だるま式に殖やすことで、生活に必要以上の配当所得を得て、残りの人生を自由に過ごす!」

 

 

 では、何故配当再投資をすることでこのような目的の達成が可能となり得るのでしょうか。

 

 その仕組みをお話します。

配当再投資の本質:株数を複利で殖やす

 「株数」を複利で殖やす。

 

 これが、配当再投資の本質です。

 

 株式資産(その他証券も)の価値(時価)は次の掛け算で求まります。

 

 「株式資産の価値=(1株あたり株価)×(株数)」

 

 また受取配当金は次の掛け算で求まります。

 

 「受取配当金=(1株あたり配当金)×(株数)」

 

 2つの式に共通して含まれる要素が「株数」です。

 

 「株数」に複利が働くことで、資産の時価にも受け取り配当金にも複利が働き、雪だるま式に殖えやすくなります。

 

 (図は省略)

 

 もちろん、1株あたり株価、1株あたり配当金の変動によっては必ずしも資産価値や受取配当金が雪だるま式に殖えるとはかぎりません。

 

 しかし、フリーキャッシュフローが安定して上昇している銘柄であれば...

 

  • 「平均への回帰」が働くことで、1株あたり株価は長期的に
    安定して上昇する
  • 1株あたり配当金は着実に上昇を続ける
  •  

 

 「フリーキャッシュフローが安定して上昇している銘柄」に配当再投資することで、株式資産の時価や受取配当金をほぼ確実に雪だるま式に殖やせるようになるのです。

 

 

 ここで、何故バイ・アンド・ホールドではダメなのかについて、再び触れましょう。

 

 バイ・アンド・ホールドでは次の問題があると話しました。

 

 資産価値、受取配当金をを雪だるま式に殖やすことが非常に難しい、と。

 

 何故かというと、バイ・アンド・ホールド戦略は「1株あたり株価」および「1株あたり配当金」の指数関数的上昇に期待するしかないためです。

 

 しかし、これらはいずれも非常に難しいものがあります。

 

 「1株あたり株価の指数関数的上昇」を期待するには、成長株を他の誰よりも早く見つけ出し投資する必要があります。

 

 これはプロの投資家でも困難を極める方法であり、我々のような個人投資家が成功させるには無理があります。

 

 「1株あたり配当金の指数関数的上昇」も、難しいものがあります。

 

 25年以上増配を続けてきた米国株は126銘柄しかありません。40年以上ともなると、約半分の66銘柄しかありません。

 

 しかも、このうちすべての銘柄が雪だるま式に配当金を増やしてきたわけではないでしょう。

 

 そう考えると長期的に雪だるま式に1株あたり配当金を増やしてきた銘柄を探すのはかなり困難であることが想像できます。

 

 バイ・アンド・ホールドだけで資産価値や受取配当金を雪だるま式に殖やすのは、現実的に無理があるのです。

 

バイ・アンド・ホールドでは、株価や配当金の成長が止まると資産が大して殖えなくなる

 

 

 だから、配当再投資が必要なのです。

 

配当再投資の効果を高める要因

 配当再投資は株数を雪だるま式に殖やすことで、資産価値や受取配当金を殖やす投資であると話しました。

 

 しかし、雪だるま式に殖えるといってもその殖え方はまちまちです。

 

 雪の多さや雪を転がる路面の傾き(上り坂か、下り坂か)などで大きな雪だるまが出来るまでの時間や労力が異なるように。

 

 よって、単に配当再投資するだけでなく、どのようにすれば株数を出来る限り早く殖やせるのかを知る必要があります。

 

 株数の殖え方を決める一番の要因は「配当利回り」です。

 

 配当利回り=(1株あたり配当金)÷(1株あたり株価)

 

 配当利回りの高い銘柄を購入し、配当再投資することが、できるかぎり早く株数を雪だるま式に殖やす近道です。

 

 ここで注意しなければならないのは、配当利回りは「現在(購入時)の配当利回り」だけではないことです。

 

 現在だけでなく「将来の配当利回り」も高いことが期待される銘柄に投資することが必要となります。

 

 (以下省略)

 

 

 今回は、配当再投資の手法、目的、仕組み、早く資産を殖やすコツについて話しました。

 

 次回は、配当再投資のいくつかの隠れた特徴についてお話します。

 

 →続きはこちら

 

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