不安を紛らわすバカげた対処法-自分で自分を実況する-


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不安を紛らわすバカげた対処法-自分で自分を実況する-

   試験、面接、プレゼンなど大きなイベントに対して、私たちはどうしても緊張して不安になってしまうもの。 人は不安になるとCognitively Busy状態になり、意識を物事に集中させにくくなってしまうのは以前紹介した通りです。


   そこで今回はちょっとした番外編として、私が受験生時代に編み出したプレッシャー対処法を紹介します。 これから紹介する対処法は一見奇妙に思われるでしょうが、私はこの方法で大学受験を乗り切りました。


   受験だけでなく面接、プレゼンなど緊張しやすい場面に遭遇したとき、ぜひ使ってみてください。 少なくとも「観客をかぼちゃと思う」よりかはずっと効果があるはずです。

不安からの解放:自分で自分を実況する

   私が取り入れている、プレッシャーの掛かる場面での一種の(パッと見奇妙な)療法。 それは自分で自分を実況するということです。


   言葉だけだと意味わからないですよね。 ということで具体的にどういったものかを理解してもらうために例をあげます。


   次の例は私が東工大の受験真っ只中のときの心中を表しています:


   「さぁアボカドまつり、遂に第一志望である東工大の受験が始まったぞ。果たして受験は成功するのか!?アボカドの運命やいかに...!」


   「まずは数学の最初の関門、設問1だ。アボカドは果たして設問1を突破できるのか!?ここをクリアすれば精神的にかなり楽になれるぞ!」


   「おっとアボカド、設問2のトラップにかかってしまった!これは痛い。時間をロスしているが大丈夫か?」


   ・・・


   例えて言えばスポーツ実況です。 私自身は競技者、一方で私の心はスポーツ実況者なわけです。


   競技者としての自分は受験に集中しています。 合格するために私が今まで勉強して培った頭をフル回転しています。


   一方で競技者の自分とは別に、実況者が私の心の中にいるのです。 実況者がいることで、現在の状況がどうなのかを教えてくれます。 またこれから展開がどうなるのかというワクワク感を、実況がより与えてくれます。


   実況の声は何でも良いです。 私は自分の声で実況していました。 盛り上がりたければ古舘伊知郎あたりがベストでしょう。

実況することで目的をすり替える

   自分で自分を実況することの何が良いのかと言うと、目的をすり替えることでパフォーマンスを発揮できることです。


   普通に試験を受けると「絶対に合格してやる!」という気持ちがどうしてもプレッシャーになってしまいます。 自分の頭の中に刻み込まれた「合格」という文字につい意識が向いてしまうためです。


   そうなるといざ本番になったときに、合格したい気持ちが緊張を生み出してしまいます。 合格したい気持ちはとても強いですから、それだけ強い緊張が嫌でも自然と生まれてしまいます。


   しかし自分を実況することでそうした合格したいという意識を和らげることができます。 「絶対に合格するぞ」ではなくて「本当に合格できるのか!?」という風に意識を変えることで、実況を盛り上げたいという気持ちが生まれてくるのです。


   実況を盛り上げるためには自分がパフォーマンスをしっかりと発揮する必要があります。 これは合格するために必要な行動と一緒です。


   しかしそこには「合格」という文字はありません。 あくまで目的は「実況者を盛り上げるため」、そのために最大限の力を発揮して試験を乗り越えようとするのです。


   こうして自分を緊張させる「合格」という言葉を気にすることなく、合格するために必要な行動を取ることが出来るようになるのです。


   つまり「目的は違っても、目的を達成するための行動やプロセスが同じもの」を別に用意して、プレッシャーを生まない方の目的に目を向けるのです。 こうしてプレッシャーを抑えることが可能です。


   「頑張って5kgダイエットしよう」と思って走ると辛いですが、「健康になるために走ろう」と思えば楽に走れますよね。 「金を稼ぐために副業しよう」と思うと中々お金が稼げず挫折しますが、「自分のビジネススキルを高めるために副業しよう」と思えば、思うようにお金が稼げない期間が続いても頑張れます。


   考え方を変えるだけで、同じ行動でもやる気やパフォーマンスが俄然変わっていくのです。

バカバカしさがリラックスを生む

   正直、上のような実況スタイルで自分を俯瞰するというのはバカバカしく思えるかもしれません。 自分でもちょっとバカバカしく感じるくらいです。


   だけれども、このバカバカしさも大事だと思うのです。 バカバカしく感じられるからこそ、プレッシャーを抑えることができます。 むしろバカバカしさが自分をリラックスさせてくれるくらいです。 自分自身をリラックスさせることで自分のパフォーマンスを最大限出せるようするのです。


   不安を減らそうと思ったときの最善策は、不安を抑えようと努力することではありません。 不安とは真逆のことを考えて、不安を紛らわすことです。


   例えば私はたまに寝不足で自律神経が崩壊して過呼吸になることがありますが、このとき過呼吸を抑えようと頑張ると逆に呼吸が辛くなりめまいも併発してかえって悪化してしまいます。


   そうではなくて、頭を空っぽにしてテレビの政治ニュースに適当に理不尽なツッコミを入れたり、盛り上げる音楽を掛けて音程を気にしないで適当に口ずさんだりするといつの間にか回復するものです。


   不安なときこそバカバカしいことを考えたりバカバカしいことを行う、これが一番の薬になるのです。


   私はこの実況スタイルで緊張を和らげることで東工大に現役合格できました。 皆さんも受験や面接など、プレッシャーの掛かる場面でぜひご活用ください。


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