DRIPとは何か-低リスク・低コストで複利的に資産を殖やす-


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DRIPとは何か-低リスク・低コストで複利的に資産を殖やす-

   今回はDRIPという制度について説明します。


   DRIPは、低リスクであなたの資産を長期的に殖やすことを大きく助けてくれる制度です。 なので長期投資家にとってはまさに天の恵みのようなもの。


   そんなDRIPを理解して実際の投資に利用すれば、無駄なリスクもコストも減らして、安心して資産を殖やしていけるようになるでしょう。


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DRIPとは何か

   DRIPとは配当再投資制度と呼ばれる制度のことです。 "Dividend ReInvestment Plan"の頭文字をとってDRIPです。 「ドリップ」と発音します。


   DRIPとはまさに言葉通りに「配当金を再投資する制度」のことです。 普通、企業から配当金が出ると、自分の証券口座に配当金が支払われます。


   しかしDRIPを行っていると、配当金が口座に支払われるかわりに、その企業の株式購入に配当金が自動的に使用されます。 このとき売買手数料は掛かりません。


   要は一度株を買って、後は売らずに放置しておくだけで、DRIPによって勝手に株が殖えていくのです。 しかも手数料ゼロで。


   これによって無駄なコストを払うことなく、配当再投資による複利効果で長期的に株数が指数関数的に殖えていくのです。 これが、DRIPによって無駄なリスクやコストを減らして安心して資産を殖やせることの所以です。


   また歴史的にも、DRIPによって一般投資家がリスクを減らして長期投資を行えることが認知されています。 (→【参考】directinvesting.com)


   元々DRIPはアメリカで1960年代初頭に導入されたシステムですが、当時は一部の富裕層にしか知られていない裏システムでした。


   しかし1984年に、個人投資家向けのニュースレター配信会社"The Moneypaper"が、DRIPが個人投資家に対して優れた制度であることを発見します。 いままで一部の富裕層にしか知られていなかったDRIPが、実は個人投資家がリスクを減らして投資を行うための画期的ツールであることを個人投資家に対して発表したのです。


   これによってアメリカの一般投資家の間でも、DRIPがリスクを抑えて投資を行うことを助ける制度だと広く認知されるようになり、今日のようにアメリカでは個人投資家でも当たり前のようにDRIPを利用できるまでに普及しています。

DRIPのメリット

   DRIPがリスクやコストを減らして安心して投資を行うための強力なツールである理由をもう少し詳しく見てみましょう。 それは大きく次の3つです:


  • 配当再投資によって低リスクで資産を複利的に殖やしやすい
  • DRIPによる配当再投資は購入手数料無料
  • 配当再投資の手間が省ける

配当再投資によって低リスクで資産を複利的に殖やしやすい

   DRIPのメリットの1つ目は、低リスクで資産を複利的に殖やしやすいことです。 これがDRIPを行うための一番の理由です。


   私たちは株といった資産の価値と言ったら、ほとんどの人は"株価"というと思います。 もちろんそうですよね、株価が高ければ資産は殖えますし、株価が安ければ資産は減ってしまいますから。


   あなたがもつ株の資産とは次のような掛け算によって表されます:


   (あなたがもつ株の資産)=(株価)×(株数)


   DRIP、というか配当再投資の本質は、資産を殖やすために"株数を複利的に殖やす"ところにあります。 配当を株式購入のために用いて株数を殖やす、これを繰り返し続ける。


   こうやって株数を複利的に殖やすことで、あなたの資産や受取配当金を複利的に殖やせるのです。


   また配当再投資は投資のリスクも減らしてくれるところが非常に良いところです。


   そもそも配当再投資は長期的に株数を殖やしていくことが大切なので、ちゃんとした企業の株さえ選べば、あとは基本的に売る必要はありません。 なので変に売買を繰り返すことで無駄に手数料が取られたり、パニック売りをしたり...といったことが減ります。


   さらに配当再投資では配当金さえしっかり支払われれば、株価が長期停滞するほど長期的にリターンが大きくなるという意外な性質があります。 よって株価下落を逆に有効利用でき、市場環境に依らない投資ができてしまうのです。


   また配当再投資は、私たち人間の心理的リスクを大きく減らしてくれます。 それは次の通りです。


   配当再投資では株価ではなく、株数に着目します。 株数は売らない限り決して減らない、積みあがるだけのものです。


   株価という減る可能性のあるものに着目する必要性が薄れ、株数という積みあがり続けるものに着目することは、損に対して過敏に反応しやすい人間の精神を平常に保つ上でとても大切になります。


   さらに配当再投資は原理上、株価が下がるほど複利効果をより効果的に活かせるようになります。 なので株価が下がれば下がるほど嬉しいという、うがった見方が出来るようになります。 これもまた、精神衛生上好ましいことです。


   こうして配当再投資、DRIPは、あなたが冷静な投資家であり続けることを助けてくれるのです。


   【参考リンク】

   →配当再投資をする・しないのリターンの大きな違いについて

   →配当再投資の心理的なメリットについて

DRIPによる配当再投資は購入手数料無料

   DRIPのメリットの2つ目は手数料が無料であることです。


   DRIPをしないで普通に配当を再投資しようとすると、どうしても再度購入するための手数料が掛かってしまいます。 手数料は一回5ドル~7ドルくらいと大したことがないように思えますが、何回も何回も配当再投資を行っていくにつれて、この手数料が生み出すコストはバカにできなくなります。


   大手の企業だと配当は3ヶ月ごと、もしくは半年ごとに支払われるのが普通です。 つまり毎回毎回配当再投資を行うと、年に2回、もしくは4回の追加購入をすることになります。


   そうすると1銘柄ごとに年間$10~$28のコストが掛かることになります。 これを20銘柄に対して行えば、配当再投資のために年間$200~$560のコストを払わなければならないのです。 バカにならないですよね。


   しかしDRIPを利用すれば、こうした配当再投資時の手数料は全く掛かりません。 しかも節約した年間$200~$560という額は株式購入に使われていますから、節約分に対してももちろん複利効果が働いて資産が殖えていくことになります。 なのでDRIPをすることによって節約できる額は、将来$1000にも$2000にもなっていくのです。


   そう考えると、DRIPの手数料無料という性質は意外と甘くみてはいけないのです。

配当再投資の手間が省ける

   DRIPのメリットの3つ目は配当再投資の手間が省けることです。 DRIPを利用すると自動的に配当再投資をしてくれるので、わざわざ購入する手間が省けてとっても楽です。 そのため自動的に株数が殖えていることをわくわくしながら楽しめるようになります。


   自分で配当再投資をするとなると、もちろんそのためにわざわざ証券口座にログインして購入までを行う必要があります。


   それだけでも手間ですが、さらに自分で再投資しようとするとどうしても株価が気になってしまいます。


   やはり出来るだけ割安で買いたいものですから、「もうちょっと安くなってから」といろいろ考えてしまいます。 そうやって神経をすり減らして、変に心が乱されるかもしれません。


   DRIPを行うとこうしたことも気にしなくてよいので、精神衛生上もとても良いのです。

DRIPに関する注意

   最後にDRIPに関する注意を2点話して終わりにします:


  • 配当再投資に利用した配当金は課税される
  • DRIPはアメリカの証券口座を開かないといけない

   まずは配当再投資に利用した配当金は課税されます。 DRIPは配当課税後に残った配当金に対して、自動で再投資を行う制度なので、そこはお気を付けください。


   もう一つの注意は、残念ながら現在、DRIPという制度はアメリカの一部の証券口座でしか行われていないことです。 アメリカオンリーです。 日本はもちろん、中国といったアメリカ以外の海外の国でも対応していません。


   よってDRIPに興味を持たれた方は、ぜひDRIPを扱っているアメリカの証券口座を開設するようにしましょう。


   私はFirstradeSogoTradeという2つの証券口座を開設しています。 どちらもDRIPサービスを提供しているので、安心して口座を開いてください(ちなみにFirstradeの方がDRIPサービスは使いやすいです。理由はこちら)。

関連リンク

   ・DRIPを行って賢く効率的に長期投資を行いたい方は、こちらで海外投資を行うために必要な準備を一から説明しています

   →【誰でも簡単】賢い海外投資をスタートするための口座&STEP一覧


   ・DRIP以外にも海外投資のメリットも知りたい方

   →何故海外投資なのか


最終更新日:2015年8月16日

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