【Firstradeの使い方】Stop orderの仕組みとその用途、リスク

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【Firstradeの使い方】Stop orderの仕組みとその用途、リスク

   今回は注文の一つであるStop order(Stop Loss orderとも呼ばれます)についてです。


   Stop orderは長期投資家よりは投機家やトレーダーが主に利用する取引方法となるでしょう。 Stop Loss orderとも呼ばれるように、特に損切りする際によく使われる注文方法です。


   しかし皮肉なことに、Stop orderは使い方によっては致命的なリスクを生み、皆さんが大きな損害を被るポテンシャルを秘めた注文方法です。 損切りのつもりが大損を招くリスクがあるのです。 利用する際はしっかりとリスクを認識する必要があるでしょう。


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Stop orderの仕組みとその用途

   Stop orderは皆さんが次のような目的で売買を行いたいときに利用します。


  • 自分で決めた売値付近で売り抜けや損切りをしたいとき
  • 上昇トレンドに乗り遅れたくないとき

   Stop orderの一番の用途は、Sell時に利用して売り抜けや損切りを行う時です。 何故多くの人が売り抜けや損切りにStop orderを利用しているのかを理解するために、Sell時のStop orderの仕組みを説明しましょう。


   Stop orderでは必ず「Stop price」を設定します。 さらにStop priceは現在の市場価格(Bid)よりも小さく設定する必要があります。


   例えば「エクソンモービルの株を1株70ドルで掴んで現在80ドルを超えているが、79ドル以下になったら売り抜けたい」としましょう。 こうした願いはStop priceを「79」と設定することで達成できます。


   下図のように株価が79ドルまで下回った瞬間にMarket orderに切り替わります。 その後買い手が見つかり次第瞬時に取引が行われ、注文が執行されるのです。


Stop orderによるSell注文の仕組み


   ただし79ドルを下回っても売りが殺到していたり流動性が低い銘柄だと、すぐに取引が行われない可能性があります。 このため執行時の価格が79ドル以上にも以下にもなり得ることに気を付けてください。


   もう一つ、Stop orderには上昇トレンドに乗り遅れたくない場合の用途でも利用できます。 主に投機家やトレーダー向けですね。


   これはStop orderでBuy注文を出す場合です。 例えば「いまAmazon株が1株560ドルだけれども、600ドル超えたら上昇トレンドに乗れるから購入しよう」というときに使えます。 Stop priceを「600」と設定すればよいのです。


Stop orderによるBuy注文の仕組み


   こちらも600ドル以上になった瞬間にMarket orderに切り替わるに過ぎないため、必ず600ドルで取引が行われるわけではありません。 取引が完了するまでにはラグがあるため、場合によっては1株の価格が600ドル以上にも以下にもなることに気を付けてください。

Stop orderの注意点、リスク

   Stop orderの注意点、リスクについてです。 ここではSell時のStop order(Stop Loss order)についてのみ説明します。


   Stop orderは場合によっては悲惨なリスクを生み出すことがあります。 それは株価の突然の下落時に最悪の価格で強制的に売却してしまうリスクです。


   例えばこちらのブログで紹介されているように、トレーダーが高配当銘柄によって運用されているETF(Symbol名: HDV)を69ドルのStop priceでStop orderを出したとしましょう。 大企業の高配当銘柄で運用されているETFとあって、ボラティリティも低めで株価は多少下がっても暴落するとはあまり考えられないものです。


Stop orderによる大損前


   しかし週明けの価格を見るとびっくり仰天、価格が急転直下しているではありませんか! こうなってしまうとStop priceを設定した69ドルで売ることはできません。 価格の最底値で売却することになってしまうでしょう!


Stop orderによる大損


   さらに残酷なのはその後のHDVの価格推移。 価格の急転直下はほんの一瞬で、その後すぐに値を戻しているではありませんか!


   しかしStop orderは価格の上昇を待ってはくれません。 最底値で売却されてしまうでしょう。 何故なら価格が急上昇するということは購入需要が相当高いということですから、皆さんのような貴重な売り注文は上昇前に即座に執行されてしまうのです。


Stop orderによる大損後


   このようにStop orderだとStop priceを超えて急落した際に、ほぼ確実に不利な売却が行われるのです。


   Stop orderはStop price以下になった瞬間にStop priceというボーダーラインは消えて、Market orderに変わります。 ですので上のような急転直下に直面すると、皆さんの意志で取引を停止することは不可能となり、最悪の価格での売却が行われてしまうのです。 その後V字回復しても時すでに遅し...これがStop orderの恐ろしさです。


   Stop orderはあまりにも感度が良すぎる損切り手法で、いわゆるブラック・スワン・リスクに非常に脆いのが特徴です。 Stop orderで損切りを行う際の特有のリスクを回避したいのであれば、トレーダーの方は代わりにStop Limit orderを使うことになるでしょう。


   長期投資家であればStop orderなど使わずに、最初からMarket orderで売りを出してとっとと損切りするほうがマシでしょう。


   Stop orderはよく損切りに使われると言われますが、その言葉を鵜呑みにしてはいけません。 「損切り」と聞くと堅実そう、安全そうなイメージを思い浮かべますが、ときには堅実さや安全さとは程遠い無謀な取引を招く恐れがあるのです。


   Stop orderを利用する際には、損切りのつもりが大損の結果を招くリスクをぜひ頭に入れておいてください。

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最終更新日:2015年12月1日

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