ユニオンバンクの口座開設

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ユニオンバンクの口座開設

初回公開日:2015/04/01
最終更新日:2023/03/05

 

[重要(2023/03/05)]
2022年の終わりに、三菱UFJフィナンシャルグループが傘下のユニオンバンクの全株式をUSバンコープに譲渡しました。これによりユニオンバンクはUSバンクに統合されます。

 

これに伴い、2022年11月に日本で旧ユニオンバンクの口座開設は出来なくなりました。現在開設サービスは再開されたものの、日本居住者は渡米予定のあることが開設条件となっています。

 

そのため、現在渡米予定のない日本居住者が日本に居ながら米国銀行口座を開設することは事実上できないとみられます。

 

なお、米国証券口座との間で海外送金をすることは引き続き可能です。これについて詳しい情報を知りたい方は、次の記事をご覧ください。
→米国証券口座を開いて米国株式投資を始める

 

※以下はユニオンバンクの口座開設が出来た頃に書いたものです。アーカイブとして残しておきます。

 

今回はユニオンバンクの口座開設方法について説明します。

 

基本的な手続きはマニュアルに沿えば簡単だと思いますので、説明は省略させていただきます。その代わりにマニュアルには書かれていないことや、どう手続きを行えば良いのか迷うところに絞って説明していきます。

 

本ページでは単独名義の口座開設方法についての説明に限っていますのでご注意ください。

 

なおユニオンバンクの口座を開設する前にいくつか準備して欲しいことがあるので、準備について知りたい方は次の記事を最初にお読みください。
(→ユニオンバンクの口座開設(事前準備))

 

※もし皆さんの中で海外投資にちょっとでも興味のある方がいれば、こちらで海外投資を行うための必要な準備全体を説明しているので合わせてご覧下さい。本記事はこちらの記事の「EXTRA STEP」に該当します。

 

(→【誰でも簡単】賢い海外投資をスタートするための口座&STEP一覧)

 

ユニオンバンクの口座開設手順

まずはユニオンバンクの口座開設手順を箇条書きにしておきます(クリックするとワープします):

 

  1. ユニオンバンク口座開設申込書を作成する
  2. 申込書+その他必要書類をまとめて三菱UFJ銀行に郵送する
  3. ユニオンバンクの口座に初回預金額を送金する
  4. ユニオンバンクから届く各種書類を受け取る
  5. 送金が正しく行われたかを確認する

 

以下、各手順について説明します。

 

1. ユニオンバンク口座開設申込書を作成する

まずはユニオンバンク口座開設申込書を作成します。

 

口座開設申込書の入手
まず口座開設申込書を入手します。そのために次の三菱UFJ銀行のHPに飛んでください:(→海外口座ご紹介サービス《カリフォルニアアカウント・プログラム》)。

 

ページの下に「資料請求」と「PDF版申込書」のボタンがあります。いずれかを選択することで申込書を入手することができます。

 

私は「PDF版申込書」を選択しました。こちらの方が時間が掛からないのでおすすめです。
以下は「PDF版申込書」を選択した場合に限って説明を行います。

 

「PDF版申込書」ボタンをクリックすると申込書のPDFファイルへのリンクが貼られているので、これをクリックして現れたPDFファイルを印刷してください。印刷は提出に必要なページ(書き込む欄が存在するすべてのページ)を印刷すれば十分です。また印刷はモノクロ印刷で大丈夫です。

 

申込書に記入
申込書を印刷したら早速記入します。基本的な記入方法は「PDF版申込書」ボタンをクリックしたページに記入要領(PDF)があるので、そちらを参考にしてもらえれば良いと思います。

 

ここでは記入要領には書かれていない、皆さんがちょっと迷いがちになりそうなちょっとした留意事項について少し述べておきます。

 

留意事項:開設する口座タイプ
一つ目は口座を開設するタイプについて。Savings account と Checking account の2種類があって、それぞれ開設の旨を訊かれます。

 

もしどの口座を開設するかまだ決まっていない人は、事前準備の記事を読んでしっかりと決めてください。口座維持手数料の問題があるので、適当につけると後で泣きを見ることになるかもしれませんから。ここはちゃんとしたあなた自身の意思決定に沿ってチェックを入れてください。

 

またATMカードはぜひ発行してもらってください。あればATMで簡単にお金を引き出せるので間違いなく便利です。

 

留意事項:入金方法、予定されている取引
続いて入金方法と予定されている取引についてです。

 

入金方法は「送金/Wire」を選択してください。これは銀行口座からの送金を意味します。

 

予定されている取引は、人にも依りますが日本在住の方であれば「現金によるお取引」「外国送金」を選択すれば良いでしょう。「現金によるお取引」はAmazonでのお買い物などを想定して、「外国送金」は日本からの送金を想定してのことです。

 

留意事項:署名(サイン)
最後に署名(サイン)についてです。サインは個人的には自分のパスポートに書いてあるサインを使用することをお勧めします。例えパスポートのサインが日本語(漢字)であったとしてもです。

 

理由は管理が楽になるためです。ユニオンバンクに限らず「サインはすべてパスポートのもの」という明確なルールを採用しておけば、サインに迷うことはないですから。

 

またパスポートと異なるサインを書くと、場合によっては「パスポートと統一してください」と言われる可能性もあります。ユニオンバンクではないですが、以前SogoTrade(本サイトで紹介している米国証券会社)にパスポートと異なるサインを書いたら問い合わせが来て面倒な対応をした経験があります。

 

こういったことから、個人的にはパスポートのサインを使用することをお勧めします。

 

2. 申込書+その他必要書類をまとめて三菱UFJ銀行に郵送する

書いた書類に間違いがないかを確認したら、申込書を郵送します。郵送には申込書以外に本人確認書類も必要なので注意してください(詳しくは申込書のPDFファイル参照)。

 

私は本人確認書類としてパスポートと運転免許証を選択しました。パスポートの場合は顔写真のページだけでなく、所持人記入欄のページ(最後のページ)も必要なことに注意してください。

 

私はパスポート、運転免許証ともに顔写真のページはカラーで、それ以外は白黒でコピーしました。どこかのブログに「顔写真をモノクロで送ったら顔写りが悪いと言われて返送された」と書いてあったので、リスク回避のために顔写真のみ最初からカラーにしました。

 

申込書と本人確認書類を封筒に入れて、三菱UFJ銀行宛に郵送します。枚数が多いので大きめの封筒で定形外郵便として送るのが良いでしょう。重量は100g以内だったので、それに対応した切手を貼って送りました。

 

3. ユニオンバンクの口座に初回預金額を送金する

郵送して1週間ほど経つと、三菱UFJ銀行からChecking accountとSavings accountの口座番号の通知と、初回送金に関する書類が届くはずです。これが届いたら早速ユニオンバンクに送金しましょう。

 

送金は決して三菱UFJ銀行を使わなければならないわけではありません。皆さんの手慣れた方法で送金してください。私はSMBC信託銀行プレスティア(旧シティバンク)から送金しました。

 

本記事ではSMBC信託銀行プレスティアを利用した送金について説明します。三菱UFJ銀行を利用される方は、届いた書類を参考にして送金してもらえればと思います。

 

※ちなみに本サイトでは海外送金について全くわからない方でも、皆さんにとってベストな海外送金の仕組みを確立できるようにいくつか記事を書いています。海外送金の仕組みを整えておきたい方は次の記事が参考になるでしょう。

 

→【海外送金の一歩を踏み出す】満足の行く海外送金システムを確立するための基礎知識

 

→海外送金用銀行口座は何が良い?

 

三菱UFJ銀行以外から送金する場合は、もちろん送金登録をしなければなりません。送金登録は送られてきた初回送金の書類に書いてある内容を参考にしながら書きます。

 

例えばSMBC信託銀行プレスティアの送金登録だったら、下のように記入します(画像は旧シティバンクのものですが、現在のSMBC信託銀行プレスティアのものと変わりありません):

[注意点]
1. 下図は画像は旧シティバンクのものですが、現在のSMBC信託銀行プレスティアのものと変わりありません。

 

2. 現在、ジャパニーズ・カスタマー・ユニットの住所は下図とは異なっています。支店住所は、三菱UFJ銀行から郵送で届けられた外国送金依頼書をご利用ください。

 

ユニオンバンクの送金先登録

項目 記入内容
①受取銀行名 「UNION BANK」と記入します。
②支店住所 上図Aにある住所を書きます。 支店名は「JAPANESE CUSTOMER SERVICE UNIT」でOKでした。番地名以降はそのまま書いてください。 ユニオンバンクの郵便番号である「92821」はSMBC信託銀行プレスティアの送金登録では書かなくて大丈夫です。

【追記:2020/01/04】
現在、ジャパニーズ・カスタマー・ユニットの住所は上図とは異なっています。支店住所は、三菱UFJ銀行から郵送で届けられた外国送金依頼書に記載されたものをご記入ください。支店住所はこちらからもご確認できます。

③銀行コード 上図Bにある銀行コードを記入します。
④受取口座番号 通知された口座番号を記入します。 口座番号はもちろん一つだけです。 Checking account と Savings account の両方を申し込んだ方は、送金用紙を2枚用意してChecking accountの送金登録、Savings accountの送金登録とちゃんと分けてください。
⑤受取人名 上図Cにある氏名を記入します。
⑥受取人住所 上図Cにある住所を記入します。 都市名には市町村名を書きます(名古屋市なら「NAGOYA-SHI」)。 ただし東京23区のように市町村がない場合は区名を書きます。 州名は都道府県名を書きます。
⑦送金通貨 アメリカドルにチェックします。
⑧備考 空欄でOKです。

 

海外送金用口座として別の金融機関を利用している場合も、上の例を参考にすれば迷いなくスムーズに送金登録できるでしょう。

 

送金準備が整ったら、開設したすべての口座に初回預金額を送金します。Checking accountであれば最低でも1600ドル、Savings accountであれば最低でも400ドルを送金してください。

 

「最低でも~ドル送金してください」というのは口座維持手数料を取られないようにするためです。まだご覧になられてなくて詳しく知りたい方は事前準備の記事をご確認ください。

 

これで送金は完了です。

 

【追記:2017/11/13】
Checking accountとSavings accountを両方開く場合、わざわざ2つの口座にそれぞれ海外送金を利用する必要はありません。次のようなやり方でもOKです:

 

Chenking accountに$2000以上を海外送金→ユニオンバンクのChecking accountから、口座振替でSavings accountに$300以上を送金(口座振替はユニオンバンクのオンラインページから出来ます。また$300はSavings accountの口座維持手数料を免除するために必要な最低預金額です。)

 

このやり方だと、海外送金回数を減らせる分だけ手数料的にもお得になるのでおすすめです!

 

(以前お問い合わせされた方からのアドバイスです。ユニオンバンクのオペレーターに電話確認された上で、上記やり方が通用するとのことです。)

 

4. ユニオンバンクから届く各種書類を受け取る

さらにしばらく待っていると、今度はユニオンバンクから何種類かの書類が日をずらしながら送られてきます。私の場合は全部で3種類送られてきました:

 

  • ユニオンバンクの使用マニュアルなどがいっぱい入った書類
  • PIN番号が書かれた書類
  • ATMカードの送付

 

これらがちゃんと送られてきたことを確認してから、最後のステップに移ります。

 

5. 送金が正しく行われたかを確認する

最後に送金した初回預金額がちゃんと送金されているかどうかを確認します。確認方法は二つあります:

 

  • ATMの残高照会
  • ユニオンバンクのオンラインバンキング

 

現段階で一番手っ取り早いのはATMの残高照会なのですが、残高照会を利用するとちょっと手数料が掛かってしまいます。なので無駄に手数料を取られたくない人は、オンラインバンキングで確認してください。

 

ただしオンラインバンキングを利用するには少し準備が必要です。オンラインバンキングの手続きについては、下にあるリンク(口座開設後にするべきこと)をご覧ください。

 

個人的にはオンラインバンキングで預金額を確認することをおすすめします。オンラインバンキングは一度利用可能にしておけば、いつでもネット上で簡単に残高照会などが出来るようになりますから。

 

関連リンク

・ユニオンバンクの口座を開設し終わった後にぜひともやっておくべきことがあります
→ユニオンバンク口座開設後にするべきこと

 

・もう一回準備から出直したい
→ユニオンバンクの口座開設(事前準備)

 

・FirstradeまたはSogoTradeを開設している方はACHを設定してお金の移動をもっと便利にしましょう
→ACHの設定方法(Firstrade)
→ACHの設定方法(SogoTrade)

 

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