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【Firstradeの使い方】Limit orderの仕組みとその用途、リスク
今回は注文方法の一つであるLimit orderの仕組みや用途、リスクについて説明します。
Limit orderは売買する際の基本的な注文方法の一つです。 比較的リスクが小さく投資初心者の方にも扱いやすい注文方法ですので、ぜひとも基本的な仕組みを理解して適切に利用してもらえればと思います。
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Limit orderの仕組みとその用途
Limit orderは皆さんが次のように売買を行いたいときにお世話になるOrder typeです。
- 希望の価格以下で購入したい、または希望の価格以上で売却したいとき
- アメリカ市場がクローズしているときにも安定した買い、売りの注文を出したいとき
何故上のような用途にLimit orderが役立つのかを理解するために、Limit orderの仕組みを図を用いて説明しましょう。
※ここでの説明は直感的なわかりやすさを重視しているので、多少の正確さを犠牲にしています。 Limit orderの細かい性質については注意点、リスクの項で後述します。
まずはLimit orderでBuyする場合です。
私たちはLimit orderを行う際には必ず「Limit price」というものを設定する必要があります。 そして市場価格(Ask)がLimit price以下になったときにだけ注文が執行されて買いが行われます。 これがLimit orderでBuyする際の仕組みです。
例えば「P&Gの株を75ドル以下で買いたい!」と思った時はLimit orderを選択してLimit priceを「75」に設定すればよいのです。 すると下図のように、P&Gの株が75ドルを下回る瞬間(青丸)にBuy注文が執行されます。
ちなみに注文が成立するときの価格は必ず75ドル以下になります。 Limit price以上の値段で取引が行われることはないのでご安心ください。
Limit priceは必ずしも注文時の市場価格(Ask)以下に設定する必要はありません。 市場価格以上の値をLimit priceに設定することもできます。 これによってアメリカ市場がクローズしているときでも納得した価格でのBuy注文を執行することができます。
例えば「P&Gの株を76ドル以下で買いたいけど、もう76ドルを下回っているから今すぐ買いたい!」というときにはLimit priceを「76」に設定してください。 すると下図のように、アメリカ市場がオープンした瞬間(青丸)にBuy注文が執行されることでしょう。
アメリカ市場(NYSE、Nasdaq)は日本時間PM11:30~AM6:00、サマータイム時はPM10:30~AM5:00の間にオープンしています。 仕事や健康上の理由等でどうしても上記時間帯に起きていることが難しい人もいるでしょう。
市場がオープンしているときに注文することが難しい人が、納得いく価格での注文を安定して確定させたいときには、上のような「市場価格を上回るLimit priceを設定する」作戦が有効に働くことでしょう。
続いてLimit orderでSellする場合です。 このときはBuyする場合と注文の執行条件が逆さまになります。
つまり市場価格(Bid)がLimit price以上になったときにだけ注文が執行されて売りが行われるのです。
例えば「アップルの株を119ドル以上で売りたい!」と思った時はLimit orderを選択してLimit priceを「119」に設定すればよいのです。 すると下図のように、アップルの株が119ドルを上回る瞬間(青丸)でSell注文が執行されます。
ちなみに注文が成立するときの価格は必ず119ドル以上になります。 Limit price以下の値段で取引が行われることはないのでご安心ください。
Sellの場合もBuyと似たように、Limit priceは必ずしも注文時の市場価格(Bid)以下に設定する必要はありません。 市場価格以下の値をLimit priceに設定することもできます。 これによってアメリカ市場がクローズしているときでも確実にSell注文を執行することができます。
例えば「アップルの株を117ドル以上で売りたいけど、もう117ドルを上回っているから今すぐ売りたい!」というときにはLimit priceを「117」に設定してください。 すると下図のように、アメリカ市場がオープンした瞬間(青丸)にSell注文が執行されることでしょう。
このようにLimit orderでは指定した価格以下(以上)で買いたい(売りたい)、またはアメリカ市場がクローズしている間に納得いく価格での買いや売りを行いたいというニーズに応えてくれます。
多くの人は上のようなニーズをもって投資を行うことでしょう。 それゆえにLimit orderは皆さんにとって基本的な売買方法の一つとなるでしょう。
Limit orderの注意点、リスク
Limit orderは非常に利便性の高い注文タイプですが、注意点やリスクもあります。
それはLimit orderが執行されずにキャンセルされてしまい、銘柄の購入や利益確定売りに失敗するリスクです。 特に売りに失敗した後に株価が下がり続けて損が発生する可能性もあるので注意が必要です。
Limit orderでは次のような場合には注文が執行されません。
- Buy注文が生きている間に市場価格(Ask)がLimit priceを一度も下回らないとき
- Sell注文が生きている間に市場価格(Bid)がLimit priceを一度も上回らないとき
- 市場価格がLimit priceを下回ったり上回っても、その間に売り手や買い手がつかずに取引が行えなかったとき
例えば下図のように「P&Gの株が74ドル以下になってから購入したい!」という欲張りさんは購入することはできず、注文はキャンセルされてしまいます。
同じように「アップルの株が120ドルに上がってから売りたい!」という欲張りさんも、下図のような場合には売却することはできず、注文はキャンセルされます。
売りの場合は変にLimit priceを高く設定しすぎて欲張ったしまった結果、一度もLimit priceを上回らないまま株価が下落し続け、絶望的な大損を被る可能性もゼロではないので注意してください。
さらに下図のようにP&Gの株を75ドルのLimit priceでBuy注文して実際に株価が75ドルを下回っても、この間に別のP&G株の売り手が見つからずに取引が成立しないと注文が執行されない可能性もないとは言えません。 売りの場合も同様です。
普段はあまり気にする必要はないでしょうが、買いや売りのどちらか一方に取引が殺到している場合や、売買したい銘柄の流動性が低いと取引が行われない可能性が出てくるので注意してください。
こういったリスクを認識したうえでLimit orderをご利用ください。 とはいえLimit orderのリスクは他の注文方法に比べれば大きくありませんので、ちゃんとしたやり方で取引すれば投資初心者の方でも安全に取引できると思います。
最後に、注文のキャンセルを防ぐために、FirstradeではExpirationを「GT90」に設定すれば注文が90日間生き続けます。 90日の間にLimit priceを下回るか上回るかすれば取引が成立するわけです(取引が成立する以前であれば途中で任意に注文をキャンセルすることもできます)。
注文が毎回キャンセルされて面倒!というときはGT90に設定すると手間が大幅に軽減されるでしょう。
各種注文タイプについて
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最終更新日:2015年12月1日
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少子高齢化が進む中、一向に経済が浮揚しない日本において、現行の年金制度だけでは必要最低限の老後生活を送ることすら厳しいことが明るみになりました。老若男女問わずすべての日本人は、生涯にわたって先行きの見えない状況下で生きざるを得ないという、衝撃的な時代を迎えているのです。
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