すぐに海外投資を始めずとも準備だけしておくことをお勧めする本質的理由
海外投資に興味はあっても「いますぐ始めなくても良いや」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし海外投資をいますぐに始めない方でも、海外投資の準備だけはいまのうちに行っておくことが望ましいです。今回はその最も大切な理由について話していきたいと思います。
海外投資に興味のある人がいまのうちに準備を済ますことをお勧めするのは、決してマーケティング的事情から来るものではありません。そこには正当な理由があり、切実な理由も含んでいます。
いま行動するかしないか、それは皆さんの将来を大きく決定づけるかもしれないのです。
海外投資の準備だけでも早くから行うことがおすすめの本質的理由
何故いまのうちに海外投資の準備だけでも済ませておくことが望ましいのでしょうか。理由は様々ありますが、とりわけ重要で本質的なのは次の3つの理由からです。
- 海外投資を本格的に始めたいときにスムーズに始められる
- 海外投資を始めたくても始められない状況を回避し後悔しなくなる
- 金融のスキルアップ、サバイバル力アップのきっかけになる
海外投資を本格的に始めたいときにスムーズに始められる
まずは一番直接的な理由からです。海外投資の準備を早いうちからしておけば、海外投資を始めたいときに即座に始めることが出来ます。これは非常に大きなメリットです。
本サイトでは皆さんが出来るだけスムーズに海外投資の準備を行い、優れた投資環境で資産運用を行ってもらえるよう記事を書いていますが、海外投資を始めるための準備にどうしても物理的な時間が掛かってしまうことは避けられません。
人にも依りますが、普段働いているサラリーマンの方が主に休日に準備を行うとなると、必要な口座開設の準備に3~4週間程度、海外送金の準備に2週間程度、計1ヶ月~1ヶ月半程度の期間は見ておく必要があります。しかも口座開設や海外送金の準備は慣れないと多少面倒であることは確かです。
こうした現実から、「準備は後でいいや」と長い間後回しにしておくと、いざ海外投資を急いで始めたいときに1ヶ月以上の長い期間や面倒さという壁にぶち当たるでしょう。
せっかく海外投資を始める動機が生まれたにも関わらず、人によっては想像以上の面倒さに海外投資を諦めてしまうことにつながるかもしれないのです。非常にもったいない。
海外投資を始めたいという動機を活かして新しい道に挑戦して未来の扉を開くためにも、ぜひとも海外投資の準備だけは早いうちに済ませておいてほしいのです。
海外投資の準備さえ最初に済ませておけば、実際に海外投資を始めるための作業は非常にシンプルで時間も掛かりません。投資資金を両替して、両替した資金を海外送金すれば良いだけですから。
人によっては10クリックちょっとのオンライン上の操作だけで両替から海外送金までは出来てしまいます。両替から海外の口座に着金するまでに要する期間は大体1週間程度、開設した口座によっては1日ちょっとですべてが完了します。
つまり海外投資を本格的に始める前に海外投資の準備をしていたかどうかで、実際に海外投資を始められるまでの期間に1ヶ月以上の差が出来てしまうのです!差は歴然ですよね。
また早くから海外投資の準備だけでもしておけば、準備後に「いくら送金するか?」「どのような銘柄を購入していくか?」といった計画も余裕を持って立てられますよね。
準備だけでも余裕のあるうちから行っていたかどうか、こんな些細な違いが皆さんの今後の将来を大きく変えるかもしれないのです!
海外投資という新たな挑戦を行って不労所得といった夢を叶えたい方は、余裕のあるいまのうちから準備をしておくと後になって「早くから準備しておいてよかったぁ!」と思えますよ。
海外投資を始めたくても始められない状況を回避し後悔しなくなる
海外投資を始めたいときにすぐに始められるようになるだけでも海外投資の準備を早くから行うことには大きな意味があるのですが、続いての理由はもっと大切で切実です。
実は海外投資を始めたくても始められない状況というのが今後訪れないと言える保障はどこにもありません。 将来口座が開設できなくなる可能性、海外送金が思い通りにできなくなる可能性がゼロではないからです。
例えば本サイトで紹介しているFirstradeでは以前日本人の新規口座開設ができない状況が1年程度あり、私も一時Firstradeの口座を開設したくても開設できない状況に悩まされた苦い経験があります(→詳しくはこちら)。
それだけではありません。国家の財政危機といった有事によって海外送金が制限されてしまい、既に海外への送金を済ませた人でない限り海外投資自体が出来なくなる可能性だって否定できないのです。
例えば21世紀になっても財政・金融危機が起こった国では資本規制によって、預金の引き出しや国内通貨の外貨への交換の制限を行う中、海外送金についても送金額の制限や送金自体の禁止する政策を課してきた事実があるのです(→キプロス、→ギリシャ、→アルゼンチン(英語)、→アイスランド(英語))。
海外送金が完全に不可能になるとは限りませんが、金融当局による厳しい目が向けられて両替の制限、送金額の制限、送金額や送金目的の報告義務など、海外送金に対するハードルが高まり、結果的に海外投資を断念せざるを得ない状況に陥ることは容易に想像できます。
海外送金を今後永遠に自由に行える保障はどこにもありません。財政状況が悪化の一途を辿る国にとって、いつか海外送金が自由に行えなくなる日が一時的にでも訪れることのほうがむしろ現実的ではないでしょうか。
何事もそうですが、お金に関しても自由なうちに立てられる対策をすべて実行しないといけないのです。有事の後になってお金のことを対処しようと思っても遅いのです。
ですから海外投資の準備を行えるいまのうちに、ぜひとも皆さんに準備だけでもして欲しいのです。準備さえしておけば海外送金自体は上にも書いたように1週間足らずで出来ますから。
いまのうちに準備だけでも済ませておけば、いざ何か大きな問題が起こりそうな状況でもパニックにならず冷静に、必要な対策を迅速に講じられることでしょう。
備えあれば憂いなしです。海外投資を自由に行えるうちに必要な準備だけでも整えておけば、いざというときにも後悔することなく資産運用を続けられるのではないでしょうか。
→日本でも将来海外投資が自由にできない日はやってくるのだろうか...
金融のスキルアップ、サバイバル力アップのきっかけになる
最後に海外投資の準備をぜひとも皆さんに早いうちからしてほしい、一番大切な理由についてです。
それは海外投資の準備に挑戦することによって、金融のスキルアップにつながり、サバイバル力アップにつながるかもしれないことです。
残念ながら現在は資本主義社会であり、お金についての基本的な知識や経験を持ち、自分の資産を自分で守れる力がないと万が一の危機を回避することが難しい時代です(自給自足で生活できる、通貨を必要としない独自のローカルネットワークのメンバーである等の場合でない限り)。
お金のことをもっと真面目に考えて資産を自分の力で守るための入り口として、海外投資の準備というのは中々有効かと思うのです。
というのは実際に口座を開設したり投資を行ってみたりする経験によって初めて金融に関する実態や感覚を掴めるようになり、お金に関する何よりの勉強になるからです。
たかが海外投資の準備と思われるかもしれませんが、「どの口座を開けばよいのか?」「開き方は?」「海外送金の方法は?」「両替はどのようにして行うの?」「手数料は?」「リスクは?」といった様々な問題に対処することが求められます。
これを聞いただけでもお金についてあまり知識がない人にとっては意外な難しさを感じませんか。
口座開設や海外送金のちょっとした経験を積み、意外な難しさを実感することだけでもそれなりのスキルアップにつながるのです。少なくとも今後別の海外の口座を開く必要性が求められても、自分で情報収集して自分の力で開けるようになるでしょう。
それだけでなくたかが口座開設や海外送金の経験がきっかけとなって、お金についてもう少し真面目に勉強してさらなるスキルアップにつなげる動機になるかもしれませんよ。
実は私もお金に関して真面目に勉強する大きなきっかけが海外投資の準備でした。その前から多少本などで勉強はしていたものの、海外投資の準備をして海外投資をすぐに行える状況になってからです、より真面目にお金のことを勉強するようになったのは。
おかげでいまでは時間があるときに企業業績を見て投資判断を考えたり、日々の市場や経済の動向を積極的にチェックして重要な情報をメモしておいたり、経済や金融に関する書籍を読んだりすることがルーティンのようになってきました。
お金に関するスキルアップも兼ねて、一度海外投資の準備を早速やってみてはいかがでしょうか。たかが海外投資の準備というちょっとした経験だけでも、一生モノのスキルを身につけるきっかけになるかもしれませんよ。
米国証券口座を開いて米国株投資をスタートしたい方は、次の記事をご覧ください。
→米国証券口座を開いて米国株式投資を始める
最終更新日:2016年2月24日
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