【Firstradeの使い方】企業の決算データを見る方法と便利な使い方
今回はFirstradeで企業の決算データのサマリーを見る方法と便利な使い方について説明します。
Firstradeでは過去10年間の企業の決算データのサマリーを見ることができます。 わざわざ企業ごとの決算書を開かずとも企業のファンダメンタルズを確認できるため、いわゆるバリュー投資家が企業の調査をする際に非常に便利で役立つツールとなっています。
ぜひ皆さんも上手く使って投資に活かしてみてください。
Firstradeで企業の決算データを見る方法
Firstradeで企業の決算データを見る方法です。 上部の検索ボックスに知りたい企業(Symbolまたは企業名)を入力して、右隣にある「Go」を押します。 こうすると各種企業データを見られるページに移ります。
企業データを見られるページを開いたら、現れたタブから「Financials」を選択してください。 すると企業の決算データを見ることができます。
青で囲った「Inc Statement(Income Statement)」「Balance Sheet」「Cash Flow」がそれぞれ「損益計算書」「バランスシート」「キャッシュフロー計算書」を表します。
例えば「Inc Statement」を開きましょう。 すると過去5年分の損益計算書が現れます。 さらに「Period」を選択して「10 Years」にすると過去10年間の企業データを見ることができます。
上の画像を見る限り、何だか決算データが詳細に記載されていて何だか企業分析が捗りそうですよね!
実はこのデータはMorningstarが提供しているものですが、Morningstarだと無料で見られるのは過去5年分だけです。 過去10年分のデータを見るためには有料会員登録しないといけません。
しかしFirstradeでは口座を開設しておくとそれだけで上のように10年間の企業データを見られるのです。 口座開設するだけで無料で有料のデータを見られるなんて、これはとってもお得!
有料レベルのサービスですし、何より使い勝手は良いのでぜひご活用して企業分析に活かしてみてください。
決算データの使い方:エクスポートが便利
ただ決算データを眺めるだけでも良いのですが、いろいろな項目を比較できるグラフを見られるともっと企業分析が捗りそうですよね。
そこで便利な機能なのがエクスポート機能。 Exportボタンを押すと、表示されている決算データをExcelなどの表計算ソフトで見られるCSVファイル形式でダウンロードされます。
各企業ごとに損益計算書、バランスシート、キャッシュフロー計算書をすべてエクスポートしてみてください。 エクスポートした3つのファイルを1つのファイルにまとめて保存しましょう。
保存したら決算データをグラフ化してみましょう。 すると企業の業績を視覚的に確認できてとっても役に立ちます。
例えば私は下のようにフリーキャッシュフローと配当、自社株買いのグラフをつくっています(他にもいろいろとつくっています)。 長期投資家にとっては長く安定したキャッシュや配当を生み出す企業の選択が資産形成の近道になります。 こうしたグラフで推移を確認しておけば、長期投資に見合った銘柄かどうかの判断がしやすくなってとても便利ですよね。
初めは若干手間が掛かりますが、慣れれば手間に見合った恩恵が得られます。 企業研さんをより捗らせて投資を成功させるためにも、ぜひエクスポートを活用して自分用のグラフをつくるなどして活用してみてください。
注意
決算データを利用するときの一つの注意です。 それは企業によってはデータが不十分であることです。 特にアメリカ以外の企業ではこの傾向が強いようです。
例えばヨーロッパの企業でシャンプーなどでお馴染みのユニリーバの決算データを見ると、データが不十分であることが一目でわかります。
不足していても何とかごまかして正しい数値が入れられていることもあるのですが、中には数字が完全に間違っている場合もあります。
ユニリーバの場合は最新の設備投資費(Cap Expenditure)が記載されていません。 これによってフリーキャッシュフローの値が完全に間違っていてしまっているのです(ユニリーバの決算書を見ると間違いに気づけます)。 フリーキャッシュフローは配当支払い能力や企業価値を表す著しく重要な指標ですので、これはいかんです。
ですので決算データを利用する際は、間違ったデータによって間違った判断を下さないように十分気を付けてください。
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最終更新日:2015年12月1日
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