【Firstradeの使い方】Trailing Stop orderの仕組みとその用途、リスク


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【Firstradeの使い方】Trailing Stop orderの仕組みとその用途、リスク

   今回は注文の一つであるTrailing Stop orderについてです。


   Trailing Stop orderも投機家やトレーダー向きの取引方法です。 長期投資家は知らなくてもよいでしょう。


   Trailing Stop orderはStop orderの一種で、こちらも損切りや売り抜けといったリスク回避売りを行う用途がメインとなるでしょう。


   全体的なリスクはStop orderに比べれば低いですが、それでもStop order特有の急激な下落リスクを払しょくすることは出来ていません。 Trailing Stop orderもリスクがつきものであると常に覚えておくことが大切となります。


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Trailing Stop orderの仕組みとその用途

   Trailing Stop orderについてはSell時のときに限って説明します。


   Trailing Stop orderは次のような用途があります。


  • 自分で決めた売値以上でできるだけ確実に売り抜けや損切りをしたいとき
  • 価格が上昇しても保有する気はなく、とっとと売り抜けたいとき

   Trailing Stop orderの用途はStop orderと基本的には似ていますが、次のような用途の違いによって使い分けることになります。


   すなわち価格が上昇してもとっとと売り抜けたいのであればTrailing Stop orderを、価格が上昇したらさらなる上昇を期待して少し様子見したい人はStop orderを選ぶことになります。


   何故このようなことが言えるのかを理解するために、Trailing Stop orderの仕組みをStop orderと比較しながら説明しましょう。 Trailing Stop orderは「$」と「%」の2つのバージョンがありますが、まずは「$」バージョンに限定して説明します。


   Stop orderでは「Stop price」を自ら決定して、価格がStop price以下になった瞬間にMarket orderに変わって強制的に売りが行われるものでした。


   Trailing Stop orderでも価格がStop priceを下回るとMarket orderに変わることはStop orderと同じです。 しかしTrailing Stop orderでは次のような部分がStop orderと大きく異なっています。


  • 「Stop price」の代わりに「Trailing price」を設定することでStop priceを決める
  • 設定したTrailing priceに応じて価格上昇時にStop priceも上昇する

   まずはStop priceを直接指定するのではなく、Trailing priceを設定することでStop priceを決めることが大きな違いです。 例えばTrailing priceを「20」と設定すれば、「現在の価格ー20」の値にStop priceが設定されるのです。


   さらに現在の価格が現在のStop priceよりも20ドル以上高くなると、差を20ドルにキープするようにStop priceも上昇するのです。


   図を見るといまの説明がよくわかります。 Trailing priceを「20」に設定すると、下図のように価格の上昇に応じてStop priceも20ドルの差をキープするように上昇するのです。 この過程で最終的に価格がStop price以下になった瞬間にMarket orderに切り替わります。


Trailing Stop $ orderによるSell注文の仕組み


   図を見ればわかるように、Sell時ではStop priceが減少することはありません。 変わらずか上昇するのみです。 市場価格が上昇してTrailing price以上の差が広がりそうなときにのみTrailing priceを維持するようにStop priceが上昇し、それ以外の時にはStop priceは現状維持のままなのです。


   このようにTrailing Stop orderではStop priceが上昇するので、Stop orderと比べて精神に翻弄される前に確実に売り抜けることができるわけです。


   Stop orderだと価格が上昇したときには売却されないため、皆さんの欲望に火をつけてより高い値になるまで様子見する...という行動を誘発するでしょう。 しかしこうした欲望が逆に命取りとなる場合もあるわけです。


   一方Trailing Stop orderではStop priceが上昇するため、上のような欲望とは無関係に売却の注文が執行されやすくなります。 精神に翻弄されずに確実に早く売り抜けたい...という場合には、Stop priceよりも安全に売り抜けられることでしょう。


   最後にTrailing Stop % orderについてです。 「%」バージョンだと、「$」バージョンとStop priceの上昇の仕方が変わってきます。


   例えば「%」バージョンでTrailing priceを「6」と設定すると、Stop priceは「現在の市場価格より6%小さい値」となります。 このため価格が上昇すればするほど、現在の価格とStop priceの高さの差(引き算したときの差)は大きくなるわけです。


   下図の赤線が「%」バージョンでTrailing priceを「6」と設定した場合のStop priceの動きです。 緑の点線は先ほどの「$」バージョンでTrailing priceを「20」と設定した場合のStop priceの動きです。


   どちらもスタートラインは同じですが、価格上昇に応じたStop priceの上昇度合いは「%」バージョンの方が少ないのです。


Trailing Stop % orderによるSell注文の仕組み


   そのため「%」バージョンでは「$」バージョンと比べて、ちょっとの価格変動に対して鈍感になり高値で売却できる可能性が高まります。 とはいうもののそれはより低値で売却される可能性も高まるという意味なので、「$」バージョンに比べると「%」バージョンはよりハイリスク・ハイリターンとなります。


   とはいえ「%」バージョンでもStop orderと比較すればローリスク・ローリターンである傾向に変わりはありません。

Trailing Stop orderの注意点、リスク

   Trailing Stop orderの注意点、リスクについてです。


   Trailing Stop orderのリスクは株価の突然の下落時に最悪の価格で強制的に売却してしまうリスクです。 Stop orderと同じですね。


   しかしStop orderに比べれば起こる可能性をある程度は軽減することができます。 株価が上昇するとStop priceも同時に上昇するためです。


   よって株価がある程度上昇した後に急落した場合は、ある程度持ちこたええてくれて被害を最小限に抑えられるかもしれません。


   しかしそれでも次のような状況が訪れれば、例えTrailing Stop orderを利用してでも破滅的な大損を被る可能性があることは覚えておいてください:


  • 注文後に株価が上昇することなく急落したとき
  • 注文後に株価が上昇しても、その後上昇分の数倍もの急落が突然起こった時

   Trailing Stop orderはStop orderに比べてリスクが顕在化する確率が低いのは確かですが、株価の急落次第ではStop orderと同レベルの大損を被るリスクは払しょくされていないのです。 株価が上昇すればするほど許容できる下落幅も上昇していきますが、それでも急落を完全にガードできるわけではないのでご注意ください。


   Stop orderと同様にStop priceという一線を一度でも下回ってしまったら、もう後は強制的に売却が執行されてしまいます。 いわゆるブラック・スワン・リスクの影響をモロに受けてしまう可能性がゼロではないことだけはご注意ください。

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最終更新日:2015年12月1日

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