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Fed

  • 2024年12月19日

インフレを甘く見すぎたパウエルFed議長、Fed解体の種を蒔く

「大統領選挙前に利下げを行うべきではない」とのトランプ氏の忠告を無視したことへの報いが現れ始めたのでしょうか。 [2024/12/19 日本経済新聞]NYダウ1123ドル安 10日続落、「タカ派的利下げ」に失望 米連邦準備理事会(FRB)が18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2025年の利下げをより慎重に進める「タカ派」姿勢を鮮明にしたことで、同日の米金融市場では米金利上昇とドル高・円安が進 […]

  • 2024年9月30日

パウエル議長、インフレが再燃したらどうするつもり?

今月17~18日のFOMCでFedは4年半ぶりの利下げ(0.5%の利下げ)を決めました。 インフレ率が低下しているなかで、労働市場に悪化の兆候が見られ始めたのが利下げをした理由です。 今回のパウエル議長の対応は、2021年にインフレ率が急上昇している中、翌年3月まで利上げを渋ったときの鈍重な対応とは正反対です。 確かに米国の新規雇用者数はかなり下方修正され、失業率はジリジリ上昇しています。 でも個 […]

  • 2024年9月2日

早く行動した者にゴールドは輝き始めている

現在、金相場が好調です。最近の円高ドル安傾向によって円建て金価格は足踏みが続いています。 ところがドル建て金価格は今年3月に「謎の金高」が起きてから値上がりに拍車が掛かり、8月には節目の1トロイオンス2500ドルを超えました。 現在の金強気相場が始まったのは2022年11月からでした。ウクライナ戦争を機に新興国の中央銀行は米国債から金準備へと準備資産を切り替える動きを本格化させました。 昨年10月 […]

  • 2024年8月27日

金融市場の嘘と虚構は利下げを契機に暴かれ始める

[2024/08/21 ブルームバーグ]米雇用者数、2009年以来の大幅下方修正-年次基準改定の速報値 2024年3月までの1年間の米雇用者数の伸びは、従来の発表値よりはるかに低いものだった可能性が高い。21日に発表された年次ベンチマーク(基準)改定の速報値で明らかになった。 米労働統計局が発表した年次ベンチマーク改定の速報値によれば、3月までの1年間の雇用者増は81万8000人下方修正されそうだ […]

  • 2024年8月1日

すべての主要中央銀行が量的引き締めで舵を揃えた

日銀が昨日の金融政策決定会合で、0.25%への利上げと国債買い入れ減額を決めました。 国債買い入れは現行の月6兆円から、3カ月ごとに4000億円ずつペースを落とし、2026年3月までに月3兆円に半減していきます。 日銀が保有する国債の償還を合わせると、来年~再来年にかけて年25兆円程度ずつ保有が縮小し、その後も緩やかに保有は減っていきます。 日銀は事実上の量的引き締めを決めたことになり、これで主要 […]

  • 2024年5月13日

QT縮小決定、Fedは金融危機発生を危惧している?

ゴールデンウィーク連休中に金融をめぐる様々な大きな動きがありました。 最も注目が集まったのは財務省・日銀による為替介入だと思いますが、私はそこまで関心がありません。 財務省・日銀にとって円安がメリットである以上、一時的なガス抜きに過ぎないことは明白ですから。 彼らは「為替相場の過度な変動を容認しない」とは言ってきましたが、「円安を容認しない」とは一言も言っていません。 それよりも遥かに重要なことは […]

  • 2024年4月8日

金価格2330ドル突破、謎の金高が続く

3月から「謎の金高」が続いています。 ドル建て金価格は連日最高値を更新しており、先週金曜日に1オンス2330ドルを初めて突破しました。 新興国通貨を中心に、他の通貨建てでは概ね2022~23年に2020年の金価格の最高値を更新し、その後変動がありながらも上昇相場を続けてきました。 円建て金価格は近年ずっと値上がりが続いています。2021年から通貨安が進み、3年連続で主要通貨のなかで「最弱通貨」とな […]

  • 2024年3月4日

ウォラーFed理事が量的緩和政策の今後の在り方について重大発言をした

今月1日にシカゴ大学の金融政策を巡る会合に出席したFedのウォラー理事が、今後の量的金融政策の在り方について聞き捨てならない発言をしました。 彼の発言内容は次の通りです。 ・バランスシートを巡る計画は流動性レベルを適切にするためのものである ・バランスシート縮小ペースを変更するタイミングは、政策金利のいかなる変更からも独立して決定される ・Fedによる住宅ローン担保証券(MBS)の保有がゼロになる […]

  • 2023年9月21日

23年9月のFOMCに対する所感:インフレ退治、市場との信頼維持の双方で危険性が増した

昨日のFOMCは、困惑する内容でした。 市場の期待を裏切ってでもインフレ退治を優先するのか、市場とのコミュニケーションや市場心理を安心させることを重視するのか、さっぱりわからなかったためです。 8月の米国のインフレ率は3.7%に過ぎませんが、6月を底に反転上昇しています。原油価格の反転上昇のためです。 ブレント原油価格は1バレル90ドル以上に上昇しており、1年前をやや上回ってしまいました。 粘着イ […]

  • 2023年9月11日

米国のインフレ率が低下してきた本当の理由

世界の原油価格が上がっています。 WTI原油価格は昨年6月に1バレル120ドル超えした後、今年3月までの9か月間にわたり下落し、一時1バレル67ドル台をつけました。その後6月までおおむね停滞を続け、7月から反転上昇し、現在は1バレル87ドル台にまで値上がりしました。 画像ソース: Stock Rover(有料) 何故原油価格は上昇しているのでしょうか。よくある意見は産油国の減産です。 たしかにOP […]