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Fed

  • 2024年3月4日

ウォラーFed理事が量的緩和政策の今後の在り方について重大発言をした

今月1日にシカゴ大学の金融政策を巡る会合に出席したFedのウォラー理事が、今後の量的金融政策の在り方について聞き捨てならない発言をしました。 彼の発言内容は次の通りです。 ・バランスシートを巡る計画は流動性レベルを適切にするためのものである ・バランスシート縮小ペースを変更するタイミングは、政策金利のいかなる変更からも独立して決定される ・Fedによる住宅ローン担保証券(MBS)の保有がゼロになる […]

  • 2023年9月21日

23年9月のFOMCに対する所感:インフレ退治、市場との信頼維持の双方で危険性が増した

昨日のFOMCは、困惑する内容でした。 市場の期待を裏切ってでもインフレ退治を優先するのか、市場とのコミュニケーションや市場心理を安心させることを重視するのか、さっぱりわからなかったためです。 8月の米国のインフレ率は3.7%に過ぎませんが、6月を底に反転上昇しています。原油価格の反転上昇のためです。 ブレント原油価格は1バレル90ドル以上に上昇しており、1年前をやや上回ってしまいました。 粘着イ […]

  • 2023年9月11日

米国のインフレ率が低下してきた本当の理由

世界の原油価格が上がっています。 WTI原油価格は昨年6月に1バレル120ドル超えした後、今年3月までの9か月間にわたり下落し、一時1バレル67ドル台をつけました。その後6月までおおむね停滞を続け、7月から反転上昇し、現在は1バレル87ドル台にまで値上がりしました。 画像ソース: Stock Rover(有料) 何故原油価格は上昇しているのでしょうか。よくある意見は産油国の減産です。 たしかにOP […]

  • 2023年6月20日

Fedのタカ派姿勢は変わらず、経済への実害が出るのはこれから

FOMCは先週、昨年3月から10会合連続で実施してきた利上げを見送りましたね。 米国のインフレ率(消費者物価指数の前年同期比伸び率)は、昨年6月に9.1%に達して以降、11カ月連続で減少し、5月には4.0%にまで落ち着きました。 そのためひとまず様子見として利上げを一時停止した形です。 しかしFOMCメンバーによる年末の金利予想は、前回の5.1%近辺から5.6%近辺にまで引き上げられています。 現 […]

  • 2023年3月22日

量的緩和再開はFed崩壊への道

(引用開始)[2023/03/22 ブルームバーグ]FRBをインフレと銀行危機が挟撃-22日の政策決定に異例の不確実性 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局がインフレ抑制と銀行危機への対応に追われる状況にあって、22日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の政策決定に金融界・経済界の全神経が注がれることになる。 21日に始まった今回の会合でどのような決定が下されるかは異例なほど不 […]

  • 2023年3月20日

中央銀行は数十兆~百兆円以上の債務超過状態にある

実は中央銀行の財務状況は、破綻したシリコンバレー銀行よりも遥かに悪いことをご存知ですか。 Fedの米国債等の自国の政府系証券の保有額(簿価)は82.4兆ドルありますが、純資産は425億ドル、政府系証券保有額の0.52%しかありません。 日銀は593兆ドルの日本国債保有額(簿価)に対し、純資産は5兆円、保有日本国債に比べて0.84%しかありません。 ECBはFedや日銀と比べるとマシですが、ユーロ圏 […]

  • 2023年3月1日

米国は最低でも11%程度への利上げが必要だ

原油価格は一年前の水準に低迷し、天然ガス価格はピークから75%ほど暴落し、2021年3月頃の水準にまで落ち込んだ。 これから春を迎え暖房需要が減少していくなか、エネルギー価格が大きく落ち込みインフレは落ち着いていく。そう市場は高をくくっていた。 しかし今年に入り、米国経済はますます絶好調となり、インフレが再び強まりつつある。 米雇用者数、予想大きく上回る51.7万人増-失業率53年ぶり低水準htt […]

  • 2022年8月1日

投資家の激しい売りに晒された金・銀

金・銀価格は銅・アルミなどの金属価格と同じく、今年3月から現在にかけて調整が続いてきました。 2月末のロシアのウクライナ侵攻後に有事の金買いが急増し金価格は3月に一時、1年8か月ぶりに1トロイオンス2000ドルを突破しました。しかしその後ウクライナ侵攻前の1800ドルを下回り、一時1700ドル割れしました。 銀価格も似たような値動きですが、ウクライナ侵攻による銀買いはそこまで進まず1トロイオンス2 […]

  • 2022年5月16日

量的引き締めの恐ろしさから目をそらしてはならない

まず最近のマーケットを簡単に振り返りましょう。 今年に入り米国株だけでなく、日本、ドイツ、中国、新興国の株式も下落傾向が現在まで続いてきました。英国株だけは唯一の例外で安定を保ってきました。 今月3~4日のFOMCが終わってから株式市場の不安定さはさらに増し、景気循環株・テクノロジー株・成長株・小型株を中心に大きな下落がかなり目立つようになりました。 米国株はすでに調整局面入りしており、特にナスダ […]

  • 2022年1月17日

インフレ鎮静化のためにフィリップス曲線理論を放棄したFed

2022年に入り市場は冴えません。特にハイテク株が中心のナスダックは下落傾向にあり、2009年以来最悪のスタートとなっています。   暗号資産も昨年11月から激しい下落傾向にあります。プルーフ・オブ・ステーク(POS)への移行が完了しつつあるイーサは一年前から価格は2倍になっていますが、プルーフ・オブ・ワーク(POW)を採用しマイニングに莫大な電力が必要なビットコインは一年前から25%のマイナスで […]