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市場・経済・金融

  • 2022年9月26日

金融崩壊・戦争時代へ

今月21日に2つの大きなイベントが重なりました。 一つはFOMC、もう一つはプーチン大統領による55分間にわたる緊急のテレビ演説です。いずれも将来の世界市場、世界情勢に不可逆的大変動を起こし得る内容を含むものでした。 市場はFedのタカ派姿勢を受け入れざるを得なくなっている まずは今月20~21日のFOMCについて簡単に触れていきましょう。 政策金利は3会合連続で0.75ポイントの利上げで、誘導目 […]

  • 2022年9月14日

幻想からの目醒め:不動産市場の破壊がインフレ退治の必要条件

[2022/09/14 ブルームバーグ]【米国市況】株が急落、CPIショック広がる-ドルは144円台半ば 13日の米株式相場は大幅反落。幅広い銘柄が売られ、S&P500種株価指数は約2年ぶりの大幅な下げとなった。8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びを示したことから、米連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の会合で大幅利上げを実施するとの観測が一段と強まった。 全面安の様相となり、中でも […]

  • 2022年6月27日

米ドルは超円安対策の資産退避先として不適格?

今回は通貨に関するお話です。 金融政策により日本円の価値を守れる時期はとっくに過ぎている ご承知の通り、世界の中央銀行は目先の景気を犠牲にしてでもインフレ退治のために続々と金融引き締めを本格化していく方針を明確にしました。 5月のインフレ率が予想以上に高まったため、Fedは6月に当初0.5%とみられた利上げ幅を0.75%に引き上げました。 スイスが6月に利上げ開始、EUが7月に開始予定であり、これ […]

  • 2022年6月3日

景気後退を望む市場に水を差す、米国の景気が好調という現実

最近、市場では景気後退の懸念が強まっています。インフレ、金融引き締め、ウクライナ戦争、5月いっぱいまでの中国上海の都市封鎖、サル痘の出現、サプライチェーンの混乱といった出来事が重なり、悲観論が強まっています。 でも、市場が本当に怯えているのは景気後退ではありません。米国をはじめ世界の中央銀行がインフレ退治のために利上げや量的引き締めを本格的に進め、マーケットから資金を引き揚げていくことで株式や債券 […]

  • 2022年5月16日

量的引き締めの恐ろしさから目をそらしてはならない

まず最近のマーケットを簡単に振り返りましょう。 今年に入り米国株だけでなく、日本、ドイツ、中国、新興国の株式も下落傾向が現在まで続いてきました。英国株だけは唯一の例外で安定を保ってきました。 今月3~4日のFOMCが終わってから株式市場の不安定さはさらに増し、景気循環株・テクノロジー株・成長株・小型株を中心に大きな下落がかなり目立つようになりました。 米国株はすでに調整局面入りしており、特にナスダ […]

  • 2022年4月11日

金・エネルギー・資源本位通貨システム構築を画策するロシアと米ドルの衰退

2022/04/11に配信した有料版記事[アボマガ No.208]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 今回は国際金融の場で起きているあるパラダイムシフトについてお話します。   金・エネルギー・資源本位通貨システム構築を画策するロシア側 ウクライナ侵攻後、ロシアは西側の国々を非友好 […]

  • 2022年4月4日

米国債の逆イールドと上海ロックダウンで景気悪化懸念が高まり始める

2022/04/04に配信した有料版記事[アボマガ No.207]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 市場に関して少し気になることがあります。それは今後の世界景気の減速です。   先月の終わりに米国債5年-10年スプレッドや2年-10年スプレッドがマイナスに転じ、将来の景気後退の前 […]

  • 2022年3月17日

有事と円:大震災は円高を招くとは限らない

昨日の夜遅くの福島県沖でのM7.3の大地震に驚いた方は多いのではないでしょうか。   さて、日本では大震災が起きた時に円高が進展する傾向にありました。   1995年の阪神・淡路大震災のときは、地震発生から3カ月で当時101円程度だったドル円は一時79.75円をつけました。   2011年の東日本大震災のときは、1ドル83円程度だったのが発生から数日で76.48円にまで円高が進みました。   しか […]

  • 2022年3月2日

ロシア危機は世界の金融市場へと通じる:LTCM破綻期よりも酷い現状

ロシアのウクライナへの軍事侵攻に収束の兆しが見えないことや、欧米やロシアの経済・金融への制裁、規制導入が相次ぐ中、ルーブル安が急速に進んでいます。   現在は1ドル108.5ルーブルであり、侵攻が始まる前からおよそ1/3程度のルーブル安になっています。   急激なルーブル安で思い浮かべるのは、1998年のロシア危機と翌年のLTCMの破綻です。   LTCMはノーベル経済学賞受賞者2人が設立したファ […]

  • 2022年2月8日

SBGのアーム売却失敗と日本の石油危機リスク

ソフトバンクグループが子会社の半導体会社アームを、大手半導体会社のエヌビディアに売却することを頓挫したとの報道が出ました。 [2022/02/08 ロイター]英アーム、米エヌビディアへの売却頓挫、IPO計画へ=関係筋   売却には米・中・英・EUの監査当局の承認が必要で、以前より独占禁止法や安全保障の見地から売却は難しいとみられていました。当初見通し通りの結果になったようです。   アームの先行き […]