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株式市場

  • 2023年11月6日

利上げサイクル終了は市場大混乱の前触れ

世界各国の中央銀行による利上げ停止の動きが相次いでいます。 Fedが9月以降に2会合連続で政策金利を据え置いたことを始め、ECBは10月に11会合ぶりに政策金利を据え置き、イングランド銀行とカナダ中銀は9月以降、オーストラリア中銀は7月以降、政策金利を据え置いたままです。新興国の中央銀行のなかには、利下げを再開したところもあります。 エネルギー価格が昨年のピークから暴落したことで、国のなかにはイン […]

  • 2023年7月11日

バブル崩壊を見越して現金保有ばかりに集中すると購買力を落とす

現在の米国株式市場はどう考えてもバブルです。 昨日の配信でも、S&P500銘柄の時価総額トップ10の銘柄の株価収益率が30倍近くあり、ごく限られた銘柄に株式が集中しているというバブル末期に似た状況にあることをお話ししました。 こうしたバブルには乗らず、市場が熱狂し陶酔に至り、その後地獄に突き落とされる様を横目で楽しむのが良いというのは、私の本音です。 これを聞いてあなたは「いまはポートフォ […]

  • 2023年7月10日

根拠なき熱狂が続く

世界の株式市場は、中国を除き非常に好調です。下図は世界の株式市場の過去1年間の株価推移を示したものです。 中国株は1年間で18%下落しましたが、米国、日本、欧州、中国以外の新興国では10%以上値上がりし、ナスダックは20%値上がりしました。 中国以外の世界の株式市場の値動き(ドル建て)は非常に似ています。昨年10月を底に値上がりが始まり、今年に入り金融不安の発生で株価は一時下げました。しかしシリコ […]

  • 2023年1月17日

さよなら、パッシブ投資礼賛時代2

昨日の記事の続きです。今回は2022年が「勝ち組」と「負け組」に明確に分かれた年であったことと、アボマガ紹介銘柄のパフォーマンスについてお話しします。 大局的な見方だけでは見逃してしまう、勝ち組と負け組の二極化 同じ米国株でも、昨年のパフォーマンスには大きなばらつきがありました。 米国の有名な株式指数にダウ平均、S&P500、ナスダック総合指数がありますが、これらの成績に大きな違いが見られ […]

  • 2023年1月16日

さよなら、パッシブ投資礼賛時代

年明けから2週間経過しましたが、今回は昨年のマーケットのパフォーマンスをを振り返りたいと思います。 40年続いた低金利時代が終了し、金融市場に地殻変動が起こり始めた 昨年は世界的に、高インフレを鎮静化するための「金融引き締め元年」となった歴史的な年となりました。 2021年よりロシア、ブラジル、メキシコ、トルコ、韓国など新興国の中央銀行はインフレ対策のためにいち早く利上げを行いました。 昨年はその […]

  • 2022年10月3日

市場大幅調整局面で機会を掴むための準備

ダウ平均がおよそ2年ぶりに2万9000ドル割れしました。最近の調整を見て早く投資したいとウズウズされている方も多くいらっしゃることでしょう。 ただ、Fedの金融引き締めが本格化したなか、実質金利が2018年の直近のピークを突破して上昇しているため、本格的な調整はこれからやってくると思っています。 イングランド銀行が量的緩和を再開しましたが、目的はトラス新政権が大規模減税策を掲げて長期金利が高騰し、 […]

  • 2022年9月26日

金融崩壊・戦争時代へ

今月21日に2つの大きなイベントが重なりました。 一つはFOMC、もう一つはプーチン大統領による55分間にわたる緊急のテレビ演説です。いずれも将来の世界市場、世界情勢に不可逆的大変動を起こし得る内容を含むものでした。 市場はFedのタカ派姿勢を受け入れざるを得なくなっている まずは今月20~21日のFOMCについて簡単に触れていきましょう。 政策金利は3会合連続で0.75ポイントの利上げで、誘導目 […]

  • 2022年6月3日

景気後退を望む市場に水を差す、米国の景気が好調という現実

最近、市場では景気後退の懸念が強まっています。インフレ、金融引き締め、ウクライナ戦争、5月いっぱいまでの中国上海の都市封鎖、サル痘の出現、サプライチェーンの混乱といった出来事が重なり、悲観論が強まっています。 でも、市場が本当に怯えているのは景気後退ではありません。米国をはじめ世界の中央銀行がインフレ退治のために利上げや量的引き締めを本格的に進め、マーケットから資金を引き揚げていくことで株式や債券 […]

  • 2022年5月16日

量的引き締めの恐ろしさから目をそらしてはならない

まず最近のマーケットを簡単に振り返りましょう。 今年に入り米国株だけでなく、日本、ドイツ、中国、新興国の株式も下落傾向が現在まで続いてきました。英国株だけは唯一の例外で安定を保ってきました。 今月3~4日のFOMCが終わってから株式市場の不安定さはさらに増し、景気循環株・テクノロジー株・成長株・小型株を中心に大きな下落がかなり目立つようになりました。 米国株はすでに調整局面入りしており、特にナスダ […]

  • 2021年11月29日

トルコショックを契機に環境が激変したトルコ株式市場

2021/11/29に配信した有料版記事[アボマガ No.191]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら トルコショック再び? 今月23日、トルコリラは対ドルで一時、前日から15%暴落し1ドル13リラ台と史上最高値を記録し、市場を大きく驚かせました。   トルコリラはリーマンショックか […]