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貴金属・素材・エネルギー・公共財

  • 2024年12月10日

重要鉱物生産国としてカザフスタンへの世界の関心が高まり始めている

重要鉱物に関して調べたことの備忘録です。 電気自動車、太陽光発電、風力発電など次世代技術の量産には多大な鉱物を必要とします。 中国が世界の重要資源の囲い込みを続けているのは周知の事実です。 他国に先駆けて新興国と交渉したり進出したりして、ニッケル、リチウム、コバルトを始めとした重要鉱物の調達を強めてきました。 さらに風力発電、電気自動車のモーターに使われる強力磁石のネオジムをはじめとしたレアアース […]

  • 2024年11月11日

LNGは2030年代にかけて供給過剰が続きそう

本日配信のアボマガ・エッセンシャルの記事でLNG需給に関する話をしたので、ブログにも載せておきます。 いま米国やカタールでガス田の開発・増産が積極的に進められていると同時に、LNG液化設備の建設が急ピッチで行われています。 下図の通り2025年から世界のLNG輸出能力は飛躍的に高まっていきます。天然ガスの液化能力は現在の年間5800億立法メートルから8500億立方メートルへと50%増える見通しです […]

  • 2024年9月9日

中国で軍の権力拡大中?→戦時経済へ?

アボマガお試し版にて「今日のつぶやき」を配信しました。 中国で軍の影響力が増しており、中国の景気悪化懸念で低調な商品相場に地殻変動が起こり得るという話です。 ブログ非公開です。 本日9月9日にアボマガお試し版にご登録されるとお読みいただけます。ご登録は下の登録フォームから。

  • 2024年9月3日

金鉱株がハイリスクローリターンに甘んじている理由

昨日に続きゴールドに関する話題です。 金価格の上昇に乗るにはゴールドそのものや金ETFに投資する以外にも、例えば金鉱株に投資するという方法があります。 金鉱株の特徴は金価格の上昇・下落にレバレッジの掛かる値動きをすることです。 売上も費用も2倍になれば利益は2倍になります。 でも売上が2倍で費用が変わらなければ利益は3倍にも4倍にも増えます。売上が半分になり費用が変わらなければ利益は激減、赤字にな […]

  • 2024年9月2日

早く行動した者にゴールドは輝き始めている

現在、金相場が好調です。最近の円高ドル安傾向によって円建て金価格は足踏みが続いています。 ところがドル建て金価格は今年3月に「謎の金高」が起きてから値上がりに拍車が掛かり、8月には節目の1トロイオンス2500ドルを超えました。 現在の金強気相場が始まったのは2022年11月からでした。ウクライナ戦争を機に新興国の中央銀行は米国債から金準備へと準備資産を切り替える動きを本格化させました。 昨年10月 […]

  • 2024年7月2日

中国産の安価な太陽光パネル輸入が各国の経済発展の近道となっている

[2024/06/25 日本経済新聞]銀価格、中国で「割高」 国際相場と値差2割に拡大 銀(シルバー)の最大消費国の中国で引き合いが一段と強まっている。現地の取引所の価格は国際指標となるロンドンの価格を約2割上回る水準で推移し、国際相場に比べた割高感が出てきたとみる向きもある。太陽光発電向けなどの産業用需要がけん引しているようだ。衰えぬ中国需要は銀相場の先高観の一因にもなりつつある。 銀が太陽光パ […]

  • 2024年6月24日

プラスチックリサイクルは利益を生むビジネスになり始めている

[2024/05/23 日本経済新聞]プラごみ規制、各国先回り 国際合意迫る 使い捨てプラスチック製品を禁止する動きが世界で拡大している。欧州連合(EU)は2030年に包装廃棄物を5%減らす規制案をまとめた。日本は30年までに容器包装の6割の再利用を掲げ、24年度からはリサイクル設備の導入も支援する。使用抑制は新興国にも広がる。 各国は現在、プラスチック汚染を防止する条約制定に向けて交渉を進めてい […]

  • 2023年12月20日

紅海情勢の悪化で今後の石油供給は大丈夫?

石油供給を巡る状況が再び不透明になりつつあります。 原油価格は米国のシェールオイル生産量の拡大、OPECプラス協調減産の綻び、世界景気悪化の懸念から下落が続いていました。 ガザ地区でのイスラエル・パレスチナ戦争は地域紛争レベルであると市場は考え、原油価格には反映されてきませんでした。 ところが先週にイエメンの反政府勢力フーシ派によるドローン攻撃、ミサイル攻撃により、紅海を航行していた2隻の船舶が被 […]

  • 2023年12月12日

米国石油メジャーが増産に積極的な理由

[2023/12/07 日本経済新聞]エクソン、年最大4兆円の設備投資 石油需要増で上積み 石油メジャーの米エクソンモービルは6日、2027年までの中期計画を公表し、設備投資を27年まで年220億〜270億ドル(約3兆2000億〜約4兆円)とした。従来計画は27年まで年200〜250億ドルだった。化石燃料の先行きの需要は堅調とみて、投資額を上積みする。 [2023/12/07 ブルームバーグ]シェ […]

  • 2023年12月11日

イエローカントリー カザフスタン

アボマガ・エッセンシャルの記事作成でカザフスタンについて触れる機会があったので、ブログでも書いておきます。 カザフスタンは資源国で、石油、天然ガス、鉱業、農業、冶金・金属加工が主要産業となっています。 特に原発の燃料であるウランの生産量は世界全体の半分以上を占め、2位のカナダを大きく引き離して世界トップです。 カザフスタンは2000年代の石油を始めとしたコモディティ価格の上昇期に経済が大きく成長し […]