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貴金属・素材・エネルギー・公共財

  • 2023年1月30日

「風が吹かない」だけじゃない、風力発電の天候リスク

すでに風力発電は石炭火力発電の半分程度のコストで運営できることは、世界の常識となっています。 しかし風力発電は発電量が天候に左右され不安定な電源であるという弱点を抱えています。 すぐに思いつくのは風が吹かないことです。電力生産の25%を風力発電に依存している英国では、2021年秋に風が吹かず、電気料金が1年で7倍に急騰したことがありました。ウクライナ侵攻の前の話です。 しかし風力発電の天候リスクは […]

  • 2022年11月7日

金(ゴールド)の行き先

冴えない値動きが続く金市場ですが、見えないところで大きな動きが生じていることをご存知でしょうか。 今月1日にワールドコールドカウンシルが7~9月期の金需給レポートを公表しましたが、驚きの内容でした。 7~9月の金需要は一年前から28%伸びました。需要の伸びの大きさも去ることながら、その内訳がより重要です。 この期間、欧米の投資家は金ETFを227トン売り越しました。これは2013年第2四半期以来の […]

  • 2022年9月5日

石油化学市場で胎動間近な不可逆的変化

今回は、石油化学市場に起きようとしている、ある大規模な不可逆的変化についてお話しします。 パンデミック以降、コンテナ不足、物流人員不足、電子商取引の急拡大、企業の在庫拡大意欲の高まりによる原材料調達や仕入れの増大といった理由により、港湾沖で荷揚げ待ちするコンテナ船が急増し、グローバル物流は混乱し、コンテナ船運賃が高騰してきました。 特に値上がりが激しかったのが「東アジア→北米・欧州」ルートで、20 […]

  • 2022年8月2日

銅・アルミ市場の現状

今回は商品関連記事の第四弾です。第一弾でベースメタルの鉄鉱石を扱いましたが、今回は別のベースメタルとして銅とアルミニウムを扱います。 銅需給の長期逼迫は不可避 銅価格は2020年の急騰後、2021年~22年3月にかけてほぼ横ばいが続いた後、7月中旬にかけて35%ほど下落し、その後11%反発しました。 世界の約半分の銅を消費する中国では不動産、自動車をはじめ経済活動が縮小し、銅需要減少の懸念が高まっ […]

  • 2022年8月1日

投資家の激しい売りに晒された金・銀

金・銀価格は銅・アルミなどの金属価格と同じく、今年3月から現在にかけて調整が続いてきました。 2月末のロシアのウクライナ侵攻後に有事の金買いが急増し金価格は3月に一時、1年8か月ぶりに1トロイオンス2000ドルを突破しました。しかしその後ウクライナ侵攻前の1800ドルを下回り、一時1700ドル割れしました。 銀価格も似たような値動きですが、ウクライナ侵攻による銀買いはそこまで進まず1トロイオンス2 […]

  • 2022年7月26日

1バレル500ドル、1000ドルの時代がやってくるのか

今回は商品関連記事の第二弾として、石油・ガスに関する話題を扱います。 構造的な長期的な石油・ガス不足は確定的 先進国を中心に石油・ガス価格の高騰が続いています。ここでは主に米国のエネルギー価格高騰やインフレに着目して、現状を確認しておきましょう。 6月の米国の消費者物価指数伸び率は9.1%と40年7ヶ月ぶりの水準になりました。これに大きく寄与したのが燃料価格高騰であり、エネルギー分野だけでなく、サ […]

  • 2022年7月25日

現在の商品価格の調整は「インフレ対策のための資源銘柄購入の最後の買い機会の始まり」か

最近、資源市場は大きく変調しています。2020年春のコロナショックを大底に、中央銀行の量的緩和政策再開、鉱山の生産活動再開の遅れ、サプライチェーンの混乱もあって資源価格は大幅に上昇してきました。 しかし今年3月頃から現在にかけて、工業用金属価格は軒並み3~4割程度急落し激しい調整となりました。すでに昨年7月に激しい調整があった鉄鉱石は比較的マシですが、これまで大きな調整に見舞われなかったアルミ、銅 […]

  • 2022年5月30日

パンデミック前の株価に戻っていない石油関連銘柄

原油価格は高い状況が続いています。ロシアのウクライナ侵攻後、原油価格は変動しながらもジリジリと上昇傾向が続いています。 中国は上海の都市封鎖で製造業の稼働や物流網がマヒし、4月の石油需要は武漢パンデミックのあった2020年4月以来となる日量1300万バレル切りとなりました。今年3月から日量100万バレル以上減りました。 しかし中国都市封鎖による原油価格下落は限定的だったと言わざるを得ません。今後、 […]

  • 2022年5月23日

供給網の逼迫・崩壊が心配なチタン

アボマガ・エッセンシャルで紹介している銘柄を分析しているなかで、チタンという素材に出くわしました。 そこで今回はチタンについて簡単に書いておきます。 チタン鉱石には大きく分けてイルメナイト鉱石とルチル鉱石の2種類があります。 イルメナイトはチタン・酸素・鉄元素が結合した分子を含む鉱石、ルチルはチタン・酸素元素が結合した分子を含む鉱石を指します。 世界のチタン鉱石の生産量、埋蔵量ともに9割以上はイル […]

  • 2022年3月28日

再エネ向け蓄電池として期待のバナジウムの需給見通し

2022/03/28に配信した有料版記事[アボマガ No.206]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら [2022/03/15 化学工業日報]五酸化バナジウムが急伸、露ウクライナ侵攻受け   五酸化バナジウムの国際市況が急伸した。世界生産2位のロシアからの輸出が、ウクライナ侵攻による […]