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Fed

  • 2023年6月20日

Fedのタカ派姿勢は変わらず、経済への実害が出るのはこれから

FOMCは先週、昨年3月から10会合連続で実施してきた利上げを見送りましたね。 米国のインフレ率(消費者物価指数の前年同期比伸び率)は、昨年6月に9.1%に達して以降、11カ月連続で減少し、5月には4.0%にまで落ち着きました。 そのためひとまず様子見として利上げを一時停止した形です。 しかしFOMCメンバーによる年末の金利予想は、前回の5.1%近辺から5.6%近辺にまで引き上げられています。 現 […]

  • 2023年3月22日

量的緩和再開はFed崩壊への道

(引用開始)[2023/03/22 ブルームバーグ]FRBをインフレと銀行危機が挟撃-22日の政策決定に異例の不確実性 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局がインフレ抑制と銀行危機への対応に追われる状況にあって、22日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の政策決定に金融界・経済界の全神経が注がれることになる。 21日に始まった今回の会合でどのような決定が下されるかは異例なほど不 […]

  • 2023年3月20日

中央銀行は数十兆~百兆円以上の債務超過状態にある

実は中央銀行の財務状況は、破綻したシリコンバレー銀行よりも遥かに悪いことをご存知ですか。 Fedの米国債等の自国の政府系証券の保有額(簿価)は82.4兆ドルありますが、純資産は425億ドル、政府系証券保有額の0.52%しかありません。 日銀は593兆ドルの日本国債保有額(簿価)に対し、純資産は5兆円、保有日本国債に比べて0.84%しかありません。 ECBはFedや日銀と比べるとマシですが、ユーロ圏 […]

  • 2023年3月1日

米国は最低でも11%程度への利上げが必要だ

原油価格は一年前の水準に低迷し、天然ガス価格はピークから75%ほど暴落し、2021年3月頃の水準にまで落ち込んだ。 これから春を迎え暖房需要が減少していくなか、エネルギー価格が大きく落ち込みインフレは落ち着いていく。そう市場は高をくくっていた。 しかし今年に入り、米国経済はますます絶好調となり、インフレが再び強まりつつある。 米雇用者数、予想大きく上回る51.7万人増-失業率53年ぶり低水準htt […]

  • 2022年8月1日

投資家の激しい売りに晒された金・銀

金・銀価格は銅・アルミなどの金属価格と同じく、今年3月から現在にかけて調整が続いてきました。 2月末のロシアのウクライナ侵攻後に有事の金買いが急増し金価格は3月に一時、1年8か月ぶりに1トロイオンス2000ドルを突破しました。しかしその後ウクライナ侵攻前の1800ドルを下回り、一時1700ドル割れしました。 銀価格も似たような値動きですが、ウクライナ侵攻による銀買いはそこまで進まず1トロイオンス2 […]

  • 2022年5月16日

量的引き締めの恐ろしさから目をそらしてはならない

まず最近のマーケットを簡単に振り返りましょう。 今年に入り米国株だけでなく、日本、ドイツ、中国、新興国の株式も下落傾向が現在まで続いてきました。英国株だけは唯一の例外で安定を保ってきました。 今月3~4日のFOMCが終わってから株式市場の不安定さはさらに増し、景気循環株・テクノロジー株・成長株・小型株を中心に大きな下落がかなり目立つようになりました。 米国株はすでに調整局面入りしており、特にナスダ […]

  • 2022年1月17日

インフレ鎮静化のためにフィリップス曲線理論を放棄したFed

2022年に入り市場は冴えません。特にハイテク株が中心のナスダックは下落傾向にあり、2009年以来最悪のスタートとなっています。   暗号資産も昨年11月から激しい下落傾向にあります。プルーフ・オブ・ステーク(POS)への移行が完了しつつあるイーサは一年前から価格は2倍になっていますが、プルーフ・オブ・ワーク(POW)を採用しマイニングに莫大な電力が必要なビットコインは一年前から25%のマイナスで […]

  • 2021年12月20日

傲慢、強欲、楽観の極みに達した市場に立ちはだかるFedとSEC

2021/12/20に配信した有料版記事[アボマガ No.194]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 12月15日、市場に関する大きな動きが同時に起こりました。1つではありません。2つもあります。   一つ目の大きな動きは、先週のFOMCでFedの金融引き締めスタンスが強まったこと […]

  • 2021年12月6日

オミクロン株が蔓延してもFedのタカ派姿勢は変わらない

2021/12/06に配信した有料版記事[アボマガ No.192]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 先々週の金曜日から先週にかけて、世界の株式市場は米国を中心に荒れました。   きっかけは先々週の金曜日に南アフリカでオミクロン株が発見されたことでした。さらに先週火曜日にFedのパ […]

  • 2021年8月10日

失業給付上乗せ終了→雇用殺到→早期テーパリング?

[2021/08/10 ロイター]FRB当局者、テーパリング間近と指摘 利上げ協議の進展も示唆   米連邦準備理事会(FRB)当局者の2人は9日、米経済は急成長しており、労働市場は依然として改善の余地があるものの、インフレ率は既に利上げ開始の条件の1つを満たす可能性のある水準に達したとの認識を示した。   アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、第4・四半期にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始で […]