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インフレ

  • 2023年12月4日

金を買い支える、政府への信頼が薄れた新興国の国々の人々

[2023/12/02 朝日新聞]NYで金が史上最高値 3年4カ月ぶり 金利低下と「ドル離れ」進む 1日の米ニューヨーク商品取引所で、金(ゴールド)の先物価格が約3年4カ月ぶりに史上最高値を記録した。終値は、前日より32・50ドル(1・58%)高い1オンス=2089・70ドル。一時は2095・70ドルまで上昇した。米長期金利の低下で、安全資産とされる金の魅力が相対的に高まった。中東情勢の悪化や中国 […]

  • 2023年11月13日

物価高対策は建前、物価高の長期継続が本音

誰も指摘しようとしませんが、物価高の長期継続こそが日本政府の隠れたアジェンダとなっていることは疑いようがありません。 それは岸田政権が物価高対策と称して所得税減税、給付金、補助金、経済界への賃上げの働きかけをする一方で、消費税の減税・撤廃を頑なに拒んでいることから明らかです。 消費税を撤廃すれば10%近くインフレ率は低下します。急激な物価安で個人消費は拡大し、企業業績は改善し、賃上げする余裕が生ま […]

  • 2023年10月23日

第3次石油危機の舞台はほとんど整っている?

いま中東では、パレスチナのガザ地区と、イスラエル・レバノン国境付近を中心に、イスラエルとイスラム武装組織による紛争が起きています。 イスラエルのバックには米国がおり、イスラム武装組織ハマスとヒズボラにはイランがバックについてます。核合意をめぐり米国とイランは対立しています。 イスラエル支持を表明しているのは、米国の他に英国、フランス、ドイツ、イタリアの欧州4カ国です。G7のうち日本とカナダを除く5 […]

  • 2023年9月25日

1110兆円の現預金が外貨預金にシフトしたらどうなるか

先週、三井住友銀行が25日から米ドル建て定期預金の金利を現在の年0.01%から5.3%に引き上げるとの報道が出ました。 米国の積極的な利上げを背景に、ネット銀行ではすでに5%以上の米ドル建て定期預金のサービスを提供しているところがありました。 ただ、大手行が米ドル預金金利を大幅に引き上げたことに意味があります。何故なら日本の金融資産の大半を保有する高齢者層のほとんどすべてが、大手行の口座に日本円を […]

  • 2023年9月21日

23年9月のFOMCに対する所感:インフレ退治、市場との信頼維持の双方で危険性が増した

昨日のFOMCは、困惑する内容でした。 市場の期待を裏切ってでもインフレ退治を優先するのか、市場とのコミュニケーションや市場心理を安心させることを重視するのか、さっぱりわからなかったためです。 8月の米国のインフレ率は3.7%に過ぎませんが、6月を底に反転上昇しています。原油価格の反転上昇のためです。 ブレント原油価格は1バレル90ドル以上に上昇しており、1年前をやや上回ってしまいました。 粘着イ […]

  • 2023年9月12日

ガソリン価格はいずれもっともっと上がる

昨日の記事では、米国のインフレ率低下はFedの利上げによるものでなく、バイデン政権による石油売り政策による原油価格下落のためだと言いました。 でも米国の石油備蓄はバイデン大統領就任後半減してしまい、石油売り政策の継続には限界があるとも言いました。 現在、脱炭素を進めて化石燃料の使用を減らしましょうという世界的スローガンがあるため、世界中の石油会社の開発・増産意欲は著しく減っています。 Fedの利上 […]

  • 2023年9月11日

米国のインフレ率が低下してきた本当の理由

世界の原油価格が上がっています。 WTI原油価格は昨年6月に1バレル120ドル超えした後、今年3月までの9か月間にわたり下落し、一時1バレル67ドル台をつけました。その後6月までおおむね停滞を続け、7月から反転上昇し、現在は1バレル87ドル台にまで値上がりしました。 画像ソース: Stock Rover(有料) 何故原油価格は上昇しているのでしょうか。よくある意見は産油国の減産です。 たしかにOP […]

  • 2023年7月18日

インフレ率3%に鈍化したがドル防衛のために金融緩和再開は難しいだろう

6月の米国のインフレ率は3.0%と、2021年3月以来の低さとなりました。 市場予想を下回る数字を見て、高インフレの非常事態を脱し、7月の0.25%の利上げをもってFedは利上げを停止するだろうとの楽観論が市場を席巻し始めています。 ナスダックが7月24日に特別なリバランスを実施し、ナスダック100指数におけるマイクロソフト、アップル、アルファベット、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、テスラの […]

  • 2023年7月11日

バブル崩壊を見越して現金保有ばかりに集中すると購買力を落とす

現在の米国株式市場はどう考えてもバブルです。 昨日の配信でも、S&P500銘柄の時価総額トップ10の銘柄の株価収益率が30倍近くあり、ごく限られた銘柄に株式が集中しているというバブル末期に似た状況にあることをお話ししました。 こうしたバブルには乗らず、市場が熱狂し陶酔に至り、その後地獄に突き落とされる様を横目で楽しむのが良いというのは、私の本音です。 これを聞いてあなたは「いまはポートフォ […]

  • 2023年6月30日

金ETFに関する日経記事を見てあきれた

[2023/06/27 日本経済新聞]衰えぬ金投資、ETFは3カ月連続資金流入超 金(ゴールド)への投資に衰えが見えない。現物の金を証券化した上場投資信託(ETF)は5月まで3カ月連続で流入超となった。世界経済の減速懸念が「安全資産」とされる金の買いにつながった。ロシアのウクライナ侵攻など地政学リスクの高まりで世界の中央銀行が米ドルの代わりに金の保有を増やしていることも、投資対象としての存在感を高 […]