CATEGORY

投資

  • 2024年12月17日

いまのインデックス投資はグレアム提唱のバリュー投資に真っ向から反する

昨日の配信で、株価の変動などに翻弄されない心は、経験と技術に基づいて形作られると書きました。 長年の取引と研鑽を通じて、自分なりの投資の(特に購入の)具体的な方法・ルールを決め、それに基づく売買を繰り返して確かな成功体験を積み重ねることが心の安定につながることを、私は10年間の投資経験で学びました。 ただこの考えには注意しないといけないことがあります。それは成功体験によって楽観的・自信過剰・傲慢に […]

  • 2024年12月16日

投資家としての心、マインドを築くために必要なこととは

今年もあと2週間余りとなりました。時間が経つのは本当に早いものです。 実は今年は私が株式投資を始めてからちょうど10年の節目でした。2014年5月に開始。まだ20代でした。 メルマガを始めたのは2018年でしたので投資歴まだ5年目でした。いま思うと若気の至り以外の何物でもありません。 それでもこうしてアボマガ・エッセンシャル、アボマガお試し版に多くの方にご登録してもらって読んでいただき、感謝しかあ […]

  • 2024年12月9日

逆張り投資はやめられないね!

本日はアボマガ・エッセンシャル記事の配信日です。お試し版ではその一部をお見せします(ネタバレを防ぐため一部編集しています)。 【アボマガ No.325】だから逆張り投資はやめられない ********** ***は過度に割安で配当利回りの高い、魅力的な配当成長株だと思い、今年2月26日に株価51.66ドルで紹介しました。 当時の配当利回りは4.6%、FCF利回りは11.8%(P/FCFレシオは8. […]

  • 2024年12月2日

バブル末期に分散投資とドルコスト平均法はさほど役立たない

今年から新NISAがスタートし多くの個人投資家が生まれ、米国株や世界株のインデックスファンドにせっせと積立投資しています。 でも彼らはリスクについてどれだけ理解しているのでしょうか。 投資の世界でリスクを抑える手法として支配的になっている考えは、分散投資とドルコスト平均法です。 分散投資もドルコスト平均法も、背後にあるのは「マクロ視点でリスクを抑える」という考えです。 分散投資は沢山の銘柄を保有す […]

  • 2024年9月16日

たった0.1%のCPIの伸び率の違いで株価が大きく反応したのは何故

[2024/09/12 日本経済新聞]NYダウ下落、一時4万ドル割れ 大幅利下げ観測が後退 11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比378ドル07セント安の4万0358ドル89セントで推移している。朝発表の8月の米消費者物価指数(CPI)で、エネルギーと食品を除くコア指数の前月比上昇率が市場予想を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が […]

  • 2024年7月10日

日本国民を犠牲にして年金財政は息を吹き返すのか

先日、厚生労働省が5年に一度の将来の公的年金の財政見通し(財政検証)の結果を公表しました。 まず、財政検証で提示された、景気の良し悪しで分かれた4つのシナリオに基づく試算はどれも参考にならないことにお気を付けください。 現実を無視した前提に依っているためです。前提に関して特に問題なのは3点あります。 第1に、4つのシナリオにスタグフレーションシナリオ(実質賃金マイナス、物価上昇率は最低でも2%以上 […]

  • 2024年7月1日

優良銘柄のバーゲンセールは予想外に早く終わることがある

株式市場では生成AI、半導体バブルがいまだに続いています。現行バブルの象徴であるエヌビディアの時価総額は一時、マイクロソフトを抜き首位に立ちました。 ところが市場の熱狂の裏で、今年3月途中から本当の意味で米国金融市場からお金が吸い上げられ始めています。 金融市場は危険極まりない状況に入っているように思えます(詳しくは本日配信のアボマガ・エッセンシャルをご覧ください)。 さて、以前のブログ記事にて、 […]

  • 2024年4月2日

物価高に負けない最強の資産形成方法

1980年代後半のバブルの頃は、家計も「財テク」に沸き、短期的な利益追求のため頻繁に売買していました。 ところがいまのバブルでは購入額は急増していますが、売却額は非常に少なく、買い越し額は35年前の倍以上あり、最高水準にあります。 物価高で現預金が目減りしていくリスクに備え、インフレヘッジのために家計は株式保有を増やしているそうです。 投資の教科書には、米国株や世界株の積立投資を20年、30年と続 […]

  • 2024年3月26日

DOE(Dividend on Equity、株主資本配当率)をご存知ですか?

突然ですが「DOE」という言葉をご存知ですか? この前日経の記事を見ていたらこの略語に出くわしました。 DOEは「Dividend on Equity」の略で、日本語では株主資本配当率と呼ぶそうです。 何でも、日本企業のなかに、配当の最低額を保証したり、減配幅を小さくするために、配当政策を配当性向に基づくものからDOEに基づくものへと変更している企業が出てきているとか。 エーザイは2007年にはD […]

  • 2024年3月12日

個別株を分析し、投資判断できる能力は、極めて大きな価値を持つ

昨日の内容の続きです。 現在の米国株は、25年ほど前のインターネットバブルの頃と同じく、一部のテクノロジー株に資金が集中的に流入して強気相場を形成しています。 テクノロジー株は金融緩和マネーと生成AIブームにより支えられたもので、軒並み割高です。一度崩れ出すと大きな調整は避けられません。 S&P500に連動する投資信託やETFに投資して分散投資しているつもりでも、一部テクノロジー銘柄が大き […]