- 2024年7月10日
日本国民を犠牲にして年金財政は息を吹き返すのか
先日、厚生労働省が5年に一度の将来の公的年金の財政見通し(財政検証)の結果を公表しました。 まず、財政検証で提示された、景気の良し悪しで分かれた4つのシナリオに基づく試算はどれも参考にならないことにお気を付けください。 現実を無視した前提に依っているためです。前提に関して特に問題なのは3点あります。 第1に、4つのシナリオにスタグフレーションシナリオ(実質賃金マイナス、物価上昇率は最低でも2%以上 […]
先日、厚生労働省が5年に一度の将来の公的年金の財政見通し(財政検証)の結果を公表しました。 まず、財政検証で提示された、景気の良し悪しで分かれた4つのシナリオに基づく試算はどれも参考にならないことにお気を付けください。 現実を無視した前提に依っているためです。前提に関して特に問題なのは3点あります。 第1に、4つのシナリオにスタグフレーションシナリオ(実質賃金マイナス、物価上昇率は最低でも2%以上 […]
株式市場では生成AI、半導体バブルがいまだに続いています。現行バブルの象徴であるエヌビディアの時価総額は一時、マイクロソフトを抜き首位に立ちました。 ところが市場の熱狂の裏で、今年3月途中から本当の意味で米国金融市場からお金が吸い上げられ始めています。 金融市場は危険極まりない状況に入っているように思えます(詳しくは本日配信のアボマガ・エッセンシャルをご覧ください)。 さて、以前のブログ記事にて、 […]
1980年代後半のバブルの頃は、家計も「財テク」に沸き、短期的な利益追求のため頻繁に売買していました。 ところがいまのバブルでは購入額は急増していますが、売却額は非常に少なく、買い越し額は35年前の倍以上あり、最高水準にあります。 物価高で現預金が目減りしていくリスクに備え、インフレヘッジのために家計は株式保有を増やしているそうです。 投資の教科書には、米国株や世界株の積立投資を20年、30年と続 […]
突然ですが「DOE」という言葉をご存知ですか? この前日経の記事を見ていたらこの略語に出くわしました。 DOEは「Dividend on Equity」の略で、日本語では株主資本配当率と呼ぶそうです。 何でも、日本企業のなかに、配当の最低額を保証したり、減配幅を小さくするために、配当政策を配当性向に基づくものからDOEに基づくものへと変更している企業が出てきているとか。 エーザイは2007年にはD […]
昨日の内容の続きです。 現在の米国株は、25年ほど前のインターネットバブルの頃と同じく、一部のテクノロジー株に資金が集中的に流入して強気相場を形成しています。 テクノロジー株は金融緩和マネーと生成AIブームにより支えられたもので、軒並み割高です。一度崩れ出すと大きな調整は避けられません。 S&P500に連動する投資信託やETFに投資して分散投資しているつもりでも、一部テクノロジー銘柄が大き […]
3月も中旬に入りました。時の流れは本当に早いですね。 3月と言えば、4年前にコロナショックが起こり株価が暴落したことをご記憶の方は多いと思います。 24年前に当時のインターネットバブルが弾けたのも3月からでした。2020年3月にバブル崩壊が始まり、同年9月に本格化し、2002年9月まで続きました。 大半の人はバブル崩壊と聞くとすべての株式が一斉に下落したと考えがちです。 ただインターネットバブル崩 […]
アボマガでは利益でなく、キャッシュフローを常に重視して銘柄の分析をしています。 利益は会計上の数字でしかありませんが、キャッシュフローは企業の現状を如実に反映します。 キャッシュフローは投資や買収の原資であることはもちろん、配当、自社株買い、負債返済のための原資でもあります。 キャッシュフローが豊富であるかどうかを見るだけで、株主還元をどれだけ継続できるかどうか、財務の心配はないかどうか、すぐにわ […]
AIブームが続いています。エヌビディアの株価は600ドルを超えて尚も上昇中です。 これまで企業は費用削減、収益性改善というやや後ろ向きな理由でAIを導入してきましたが、今年以降、売上を伸ばし、成長するための前向きなAI導入が本格化していくとみられています。 アボマガ・エッセンシャルではAI関連銘柄をいくつか紹介してきました。 と言っても最初からAI目当てで紹介したのではありません。AIと関係なく、 […]
昨日のブログ記事で、高配当利回りの株は減配・無配リスクが高く、トータルリターンが悪くなりやすいことをお話ししました。 今年から新NISAが始まりましたが、NISA経由の個別株投資では高配当株が人気と言われます。 新NISAでは非課税機関が無期限となり、配当所得も非課税のため、高配当株への投資はますます増えそうです。 日本の高配当株の代表的なETFに「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連 […]
長期配当再投資メルマガのアボマガは、おかげさまで2023年8月をもってサービス開始から5年を迎えました。現在は6年目です。 5年以上も米国株やADRを紹介していれば、配当再投資による株数増を考慮したトータルリターンが大きくなった銘柄もあれば、悪い銘柄もあります。 現在36銘柄を紹介しています。このうち昨年末時点で紹介から3年以上経過した銘柄は21あります。 どんなに良い銘柄に割安で投資しても、1~ […]