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半導体

  • 2023年3月7日

絶望のインテルから見えてきた明るい兆し

今回は半導体メーカーのインテルについてです。 インテルは昨年から業績が大きく悪化してきましたが、10~12月期の業績の酷さは凄まじいものがあり、投資家たちを驚かせました。 売上は140.42億ドルと、一年前から31.6%も低下しました。ここまでの減収率は、2010年以来最悪です。 前年比の売上成長率をグラフで見ると、崖から転げ落ちるかのようであり、その酷さが鮮明に伝わってきます。 インテルの大黒柱 […]

  • 2023年1月9日

アナログ半導体の需給逼迫は長期化するのか

アナログ半導体などの旧世代チップについて、情報や考えを整理したく、今回の記事を書きました。 きっかけ: ・最先端チップの供給過剰が進行したなか、旧世代チップの供給不足が続いているとの報道を目にしたこと。 ・ゼロコロナ政策下の中国で電気自動車の販売台数が前年比50%以上の増加が絶好調で、テスラが値下げに迫られるなど、中国のEV市場の競争がますます激化していること。 ・半導体設計会社のアームの車載用チ […]

  • 2022年9月12日

進むインテルの資金調達

今回は半導体メーカーのインテル(INTC)についてです。 4~6月期のインテルの業績は惨憺たるものでした。 売上は一年前から16.5%減少し、営業利益、純利益、フリーキャッシュフロー(FCF)は赤字となりました。 インテルが純利益が赤字となったのは2017年10~12月期以来4年6カ月ぶりで、FCFの64.5億ドルの赤字という規模は少なくとも2010年以降に例がありません。 業績の大幅な悪化は、イ […]

  • 2022年6月6日

インテルの逆襲

今回は半導体メーカーのインテルについてです。事業に前向きな大きな変化がみられるようになりました。 微細化で出遅れたインテル TSMC、エヌビディアをはじめとした半導体会社の株価が高騰したなか、インテルだけ冴えない値動きを続けてきました。 この決定的要因は、インテルが微細化で後れを取っていると半導体業界や市場の関係者からみなされてきたためです。 インテルが微細化でTSMCやサムスン電子の後塵を拝した […]

  • 2022年3月21日

インテルがファウンドリー事業に再参入した背景と勝算

2022/03/21に配信した有料版記事[アボマガ No.205]の一部を編集したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら インテルはTSMCやサムスン電子との競争に敗れファウンドリー事業から事実上撤退していましたが、昨年3月に再参入を発表しました。   米国のアリゾナ州、オハイオ州にそれぞれ200億ド […]

  • 2021年10月29日

インフレ・供給制約がハイテク株を本格的に襲い始める

[2021/10/29]米国株式市場=S&P・ナスダック最高値、アップルやアマゾン上昇で   米国株式市場は上昇し、S&P総合500種とナスダック総合が最高値で引けた。テスラやアップル、アマゾン・ドット・コムの上昇が寄与した。   アマゾンは1.6%高で終了。ただ、引け後の決算発表で、第4・四半期の売上高見通しが市場予想を大幅に下回り、時間外取引で4%下落した。   アップルも決算を受け、時間外で […]

  • 2021年10月12日

加熱式たばこへの積極さが仇となりそうなフィリップモリス

[アボマガお試し版 No.184]加熱式たばこへの積極さが仇となりそうなフィリップモリスの記事(一部)です。2021/10/12に配信したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら フィリップモリスは加熱式たばこのアイコスを軸に非燃焼たばこを早くから強力に推し進めてきました。   日本や英国で2031年ま […]

  • 2021年4月27日

微細化の後れがインテルにもたらす意外なチャンスとは

半導体不足が長引いています。 当初は専ら自動車産業で起きていましたが、その後家電製品、スマートフォン、パソコンなどにも広まっています。 半導体不足が生じたのは、COVID-19パンデミックでノートパソコンやデータセンター向け等のチップ需要が高まったことと、トランプ政権時代の中国への経済制裁です。 ファーウェイへの経済制裁で中国勢はチップ在庫を大量に抱え込もうとし、SMICへの経済制裁で欧米企業は半 […]

  • 2021年1月26日

ICTにおける台湾の重要性の高まりと地震リスク

最近、半導体不足が紙面をにぎわせていますね。 半導体製造で大きなプレゼンスを持つ台湾ですが、近年、アジアのICT基地としての重要性が増してきています。 この10年、グーグルやフェイスブックなど巨大IT企業が世界各地につくるデータセンターを結ぶ専用網として海底ケーブルを敷設してきました。 大西洋を横断する海底ケーブルのデータ通信量の実に8割が、グーグルやフェイスブックなどコンテンツ事業者が占めます。 […]

  • 2021年1月18日

半導体の物価上昇抑制効果の維持可能性

[アボマガお試し版 No.149]姿を現しつつある新たなスタグフレーションリスクの記事(一部)です。2021/01/18に配信したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 これまでの物価上昇を抑制してきたものとは? 下図は米国の都市部における、消費者物価指数の前年比伸び率(食料・エネルギー除く)です。 スタグフレーション […]