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メルマガ記事

  • 2023年5月29日

食料価格上昇に保険をかける逆張りの機会が広がり始めている

食品価格の値上がりが続きいまだに家計を圧迫しているなか、食品価格と密接な関係にある肥料市場に変化がみられます。 肥料価格の急落が続いています。下図はブラジルの肥料(窒素、リン酸、カリ)価格の推移です。 窒素肥料価格は2021年初めごろの水準にまで大きく暴落しましたが、最近はやや反発する傾向もみられ、本格的な下げは一服したのかもしれません。リン価格は今年に入り下げが続いていますが、比較的高い状況が続 […]

  • 2023年5月15日

メルクは特許の崖を越えられるか

今回は製薬会社のメルク(MRK)についてです。 メルクは2021年8月30日に株価76.3ドルで紹介しました。メガドラッグとなった免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダの成長と、収益性の低い既存薬部門をオルガノンとして分社化し、収益性が拡大することを期待してのものです。 2018~20年にかけて収益は停滞していましたが、2021年からキイトルーダの収益増が会社全体を牽引するようになり、業績は大き […]

  • 2023年4月24日

米国を待ち受ける修羅場:景気悪化、金融混乱、インフレ、財政悪化、迫る債務上限

米国のFedが利上げを開始し金融引き締めに転じてから1年以上経過しましたが、その影響は欧米の金融や経済に拡がっており景気後退や金融危機への不安や懸念をいまでも高め続けています。 その最たる事例がシリコンバレー銀行の経営破綻であり、クレディスイスのUBSによる買収でした。 汚職政治家・官僚や麻薬密売人などのマネロンに手を貸し、アルケゴスとグリーンシルへの投融資で多額の損失を被った悪名高きクレディスイ […]

  • 2023年4月17日

太陽光発電は2020年代に本格普及へ、恩恵を受ける資源とは?

2020年代、それは太陽光発電の時代。 太陽光発電は風力発電に比べて世界的に普及が遅れていましたが、その大きな理由の一つは銀の使用により太陽電池(太陽光パネル)の製造コストが高い状況が続いたためでした。 銀は太陽電池の表面のシリコンウエハーにペースト状に塗られることで使用されます。シリコンウエハーに直射日光が当たると光電効果によりマイナス極とプラス極が形成され、電子が導線を伝わって移動するようにな […]

  • 2023年4月10日

商業用不動産市場の崩壊がもたらすもの

シリコンバレー銀行をはじめとした米国の相次ぐ銀行破綻で世界の金融不安が大きく高まりました。最近はやや落ち着きを取り戻したとはいえ、中小の銀行に対する信用不安はそう簡単に払拭できるものではありません。 そんななか欧米の金融に新たな火種がくすぶり始めています。商業用不動産市場、とりわけオフィス市場が急速に悪化しているのです。 一等地の高層ビルが売れなくなりつつある リーマン危機後の金融市場は中央銀行の […]

  • 2023年4月3日

肥料需要は減ったが供給も減ったまま

今回アボマガ・エッセンシャルでは農業関連銘柄について扱っています。 ブログでは肥料に関するお話しをしましょう。 肥料価格は食料価格と連動する特徴があります。食料価格が上昇すれば肥料価格は上昇し、食料価格が下落すれば肥料価格は下落しやすいわけです。 農家さんたちにとって食料価格は売上、肥料価格は費用に関わります。肥料は農家さんたちにとって最大の支出項目です。 食料価格が上がれば売上を増やすためにたく […]

  • 2023年3月27日

鉱山銘柄への投資で通貨インフレ対策

今回アボマガ・エッセンシャルでは、安定してキャッシュフローを獲得できる鉱山会社を紹介しています。 先週のFOMCでパウエル議長は米国の銀行システムは健全で強靱、年内の利下げはないと述べ、インフレ対策を最優先する姿勢を明確にしました。量的引き締めも維持するとしています。 これにより欧米の銀行破綻が続き、インフレよりも世界大恐慌を心配するべきと思われるかもしれません。 しかしインフレは想像以上に悪いで […]

  • 2023年3月20日

中央銀行は数十兆~百兆円以上の債務超過状態にある

実は中央銀行の財務状況は、破綻したシリコンバレー銀行よりも遥かに悪いことをご存知ですか。 Fedの米国債等の自国の政府系証券の保有額(簿価)は82.4兆ドルありますが、純資産は425億ドル、政府系証券保有額の0.52%しかありません。 日銀は593兆ドルの日本国債保有額(簿価)に対し、純資産は5兆円、保有日本国債に比べて0.84%しかありません。 ECBはFedや日銀と比べるとマシですが、ユーロ圏 […]

  • 2023年3月13日

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は衰退企業なのか

今回はたばこ会社のブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT、ティッカーはBTI)について書きます。 BATはフィリップモリスに加熱式たばこの展開で遅れ、長期的に利用者離れが確実視される紙巻たばこの収益依存が大きい状況が続いており、何年にもわたり成長を不安視されています。 売上構成割合をみると、フィリップモリスはすでに売上の3分の1ほどを無煙たばこ(加熱式たばこ)から獲得しています。利益でみると無 […]

  • 2023年3月7日

絶望のインテルから見えてきた明るい兆し

今回は半導体メーカーのインテルについてです。 インテルは昨年から業績が大きく悪化してきましたが、10~12月期の業績の酷さは凄まじいものがあり、投資家たちを驚かせました。 売上は140.42億ドルと、一年前から31.6%も低下しました。ここまでの減収率は、2010年以来最悪です。 前年比の売上成長率をグラフで見ると、崖から転げ落ちるかのようであり、その酷さが鮮明に伝わってきます。 インテルの大黒柱 […]