※今回はアボマガ・エッセンシャルで本日配信した記事のなかから、アボマガのインフレ対策に関する考えについての切り抜きです。
アボマガをお読みの方は、ゴールド、石油・ガスなど商品市場や商品関連銘柄に関する記事が多いと思われていることでしょう。
アボマガでは何年も前から将来のインフレ対策として数多くの商品関連銘柄を紹介してきました。
アボマガでは形式的に「長期保有目的銘柄」と「売却益目的銘柄」の2種類に大きく銘柄を分けています。このうち、売却益目的銘柄が事実上商品関連銘柄となっています。
アボマガでは現在35銘柄を紹介していますが、このうち40%にあたる14銘柄が売却益目的銘柄です。
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そのため、特にアボマガ・エッセンシャルに登録して日の短い人は、アボマガでは商品関連銘柄をポートフォリオの中心に据えることを推奨していると思われているかもしれません。
しかしそうではないことを、2021年7月12配信の[アボマガ No.173]で書いています。この記事はアボマガ・エッセンシャルのWebサービスの項目「アボマガの投資方針・考え方」内の「現在のポートフォリオ構築の考え方」で見ることができます。
商品関連銘柄に投資して、商品価格の値上がりを期待することは、インフレ対策の一つに過ぎません。
インフレ対策には他に2つのやり方があります。配当成長株への投資と、配当再投資の実施です。
インフレに負けずにキャッシュフローを右肩上がりに伸ばせる銘柄に配当再投資することで、「増配」と「配当再投資による株数の増加」のダブルの複利が働き、インフレ率を上回る伸びで配当収入を得ることができるようになります。
商品関連銘柄は価格変動が大きく、インフレ期でも短期的に株価が急落する場合があります。他方、配当成長株はキャッシュフローの安定した上昇が続く限り株価の下落は限定的になりやすいですし、株価が下落したとしても配当利回りが高まり、配当再投資の効率が良くなります。
商品関連銘柄への投資よりも「配当成長株+配当再投資」の方が、よりリスクを抑えてインフレ対策できるのです。
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インフレ期における投資の主軸はあくまで「配当成長株の配当再投資」であり、それを補う・従属する形で商品関連銘柄への投資をするという考えは現在も変わりありません。
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もう一つ述べておきたいことがあります。アボマガで紹介している商品関連銘柄(売却益目的銘柄)の大半は、配当再投資をしながらの長期保有に適したものであることです。
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商品関連銘柄でも、こうした配当再投資できる銘柄に投資することで、次のことを期待できます:
・配当再投資による株数増により、多少リスクを抑えながらインフレ対策できる
・商品価格値上がり、配当成長、配当再投資という3つのインフレ対策のすべてを働かせられ、インフレ期により一層大きなリターンが期待できるようになる
売却益目的とは言いながらも、こうした配当の出る、配当成長の期待できる銘柄に多く投資し、あくまで長期保有を基本にしてもらえたらと思います。