市場大幅調整局面で機会を掴むための準備

ダウ平均がおよそ2年ぶりに2万9000ドル割れしました。最近の調整を見て早く投資したいとウズウズされている方も多くいらっしゃることでしょう。

ただ、Fedの金融引き締めが本格化したなか、実質金利が2018年の直近のピークを突破して上昇しているため、本格的な調整はこれからやってくると思っています。

イングランド銀行が量的緩和を再開しましたが、目的はトラス新政権が大規模減税策を掲げて長期金利が高騰し、それにより破綻寸前に陥った年金基金を救済することです。

今月14日までの時限措置で買い入れ規模は最大でも850億ポンド(およそ948億ドル)とFedの毎月の資産縮小規模である950億ドルを下回りますから、市場を支えることはないでしょう。

そこで今回は市場の大幅な調整が近づいているように感じられるなか、どのような姿勢で、どのような銘柄に投資していくのが良いのかお話ししようと思います。

大幅調整局面で求められる投資姿勢

リーマンショック、コロナショックように市場が急激に下落調整するとき、株価は本源的価値を下回る水準にまで過度に急落することが常です。

そのため、大概の投資家は「急落・暴落への恐れ」と「一攫千金の夢・欲望」から、大底で可能な限りの買いを入れようとします。

しかし大底での購入は言うは易し、行うは難しの典型です。

株価の下げ度合いは方程式ではなく投資家心理で決まります。そのため大底がいくらなのか、いつ大底が訪れるのか、どの程度大底局面が続くのかどうかは各局面ごとに異なりますし、それが判明するのは常に「バーゲンセールが終わってから」です。

リーマンショックのときは9月の大暴落から下げ局面は5ヶ月程度続きましたが、一昨年のコロナショックでは3月10日にダウ平均が記録的な2013ドル安を経験した後、たった1週間で大底に達しその後反騰しました。

1987年10月19日のブラックマンデーではその日に22.6%暴落した後、翌日には10%近く急騰し大底局面はすぐに終わってしまいました。

大底局面は数か月間続くこともあれば、一週間、場合によってはたった一日で過ぎ去ってしまうことすらあるのです。

しかも、ダウ平均といった主要株価指数と個別銘柄の値動きは異なります。主要株価指数が大底に達する前に個別銘柄が大底に達し、早くに急騰することはあり得ます。こうした銘柄は大抵優良銘柄です。

そのため、ブラックマンデー、リーマンショック、コロナショックのような暴落を経験した後は、大底が達してから購入するのではなく、大底が達するまでに購入して欲しいです。

ちょうど下図の緑丸で囲ったようなタイミングで積極的に仕込み始めて欲しいと思っています。

大幅調整局面で少し早く購入してしまい、購入後に一時的に株価が10%、20%程度下がることもあり得ますが、気にしないでください。これは大底で買おうと欲張りすぎるよりも遥かに適切な行動です。

大幅調整局面では、早く買いすぎても、長くても数ヶ月~1年以内に株価は反騰し、購入時を上回る株価になっている可能性が高いです。

配当を出す銘柄であれば、下げている間に配当利回りが高まるため、配当再投資でより多くの株式を得られます。余剰資金があれば追加投資することもできます。

大底で買おうと欲張ると、慎重になりすぎて結局大底で十分買えなくなるのがオチです。

大底が過ぎ去る局面で株価は決まって急騰するものです。大底での買いに固執すると、急騰中に再度の急落を期待して十分買えず、そのままバーゲンセールは終わってしまうものです。

一昨年のコロナショックで上手く購入できなかった人もいるでしょう。新たな金融ショック、素晴らしい買いの投資機会が訪れたとき、このときの反省をぜひとも活かして、後悔のないよう投資して欲しいと思います。

高インフレ時代にインデックス投資は高リスク

米国株が2022年の最安値を更新したいま、いよいよ市場が大きく調整し、金融危機の様相を呈し始めてきました。

9割の投資家にとって市場崩壊は恐怖でしかありませんが、1割の投資家にとって市場崩壊は最高の買い場以外の何ものでもありません。

上で、大幅調整局面が訪れた際に求められる投資姿勢について触れました。

でも、調整局面が訪れた時に、一体どの銘柄に投資すればよいのでしょうか?

今回の調整局面は「インフレ長期化」という要因が加わっているため、株式インデックスに投資しても必ずしも報われるとは限らない点で、過去の大幅調整局面と大きく異なります。

実際、1965~1980年のスタグフレーション期のダウ平均のリターンは-0.54%でした。15年間バイ・アンド・ホールドした結果、損失が出たのです。

これはインフレを無視した場合です。インフレを考慮した15年間の実質リターンは、驚愕の-63%でした。

しかも下図を見れば一目瞭然のように、15年間下げ趨勢が止まらなかったため、長期的な押し目買い・大底買いの機会は一切ありませんでした。

そのため私たちはインデックス投資ではなく、インフレに負けない優良個別銘柄に的を絞って投資しなくてはなりません。

こうした優良銘柄は全個別銘柄の1割に過ぎず、残り9割は「凡庸銘柄」「クズ銘柄」です。

ではインフレに負けない優良銘柄を探すためにどうすればよいのでしょうか?

実は「潜在増配力」という、どこの投資の本にも載っていないシンプルな概念を使うことで、優良銘柄候補を簡単に探せるようになります。

「潜在増配力」を用いて優良銘柄をいまのうちに探しておいて、株価が大きく下がったときに素早く投資できるよう準備しておこう!というのが、今回のアボマガ・エッセンシャル配信記事の目的です。

今回調査したところ、配当利回りが3%以上の紹介銘柄に絞っても、11銘柄が「潜在増配力」の高い優良銘柄であることが判明しました。

以下、アボマガ・エッセンシャル記事の見出しです。

配当成長株と高配当株には雲泥の差がある

・・・(アボマガ・エッセンシャル配信記事限定のため割愛)・・・・

配当成長株を判定するための「潜在増配力」

・・・(アボマガ・エッセンシャル配信記事限定のため割愛)・・・・

「潜在増配力」で見た、配当成長株にふさわしい紹介銘柄

・・・(アボマガ・エッセンシャル配信記事限定のため割愛)・・・・

市場大幅調整時の基本戦術

・・・(アボマガ・エッセンシャル配信記事限定のため割愛)・・・・

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今度の市場大幅調整は、おそらくインフレ長期化、超円安に対する最後の資産防衛・生活防衛チャンスでしょう。この機会を逃したらおそらくもう手遅れになります。

(胸に手を置いて、「希望」「願望」といったフィルターを一度すべて取っ払って、心の声を聴いてみてください。あなたも深層心理で、これ以上何もしなければ手遅れになるのではないかと薄々感じているのではないでしょうか?)

手遅れになる前に、最後の機会を掴むための情報を、アボマガ・エッセンシャルでは提供しています。

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