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金融

  • 2023年4月10日

商業用不動産市場の崩壊がもたらすもの

シリコンバレー銀行をはじめとした米国の相次ぐ銀行破綻で世界の金融不安が大きく高まりました。最近はやや落ち着きを取り戻したとはいえ、中小の銀行に対する信用不安はそう簡単に払拭できるものではありません。 そんななか欧米の金融に新たな火種がくすぶり始めています。商業用不動産市場、とりわけオフィス市場が急速に悪化しているのです。 一等地の高層ビルが売れなくなりつつある リーマン危機後の金融市場は中央銀行の […]

  • 2023年3月22日

量的緩和再開はFed崩壊への道

(引用開始)[2023/03/22 ブルームバーグ]FRBをインフレと銀行危機が挟撃-22日の政策決定に異例の不確実性 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局がインフレ抑制と銀行危機への対応に追われる状況にあって、22日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の政策決定に金融界・経済界の全神経が注がれることになる。 21日に始まった今回の会合でどのような決定が下されるかは異例なほど不 […]

  • 2023年3月20日

中央銀行は数十兆~百兆円以上の債務超過状態にある

実は中央銀行の財務状況は、破綻したシリコンバレー銀行よりも遥かに悪いことをご存知ですか。 Fedの米国債等の自国の政府系証券の保有額(簿価)は82.4兆ドルありますが、純資産は425億ドル、政府系証券保有額の0.52%しかありません。 日銀は593兆ドルの日本国債保有額(簿価)に対し、純資産は5兆円、保有日本国債に比べて0.84%しかありません。 ECBはFedや日銀と比べるとマシですが、ユーロ圏 […]

  • 2023年3月16日

トランプが世界大恐慌の再来を警告している

現地時間のこの前の日曜日に、トランプ前大統領は自身で設立したSNS「トゥルース・ソーシャル」内で「世界大恐慌の再来」について言及したことを、あなたはご存知でしょうか。 画像ソース: Truth Social 以下DeepL翻訳: 「私たちの経済に起こっていること、そして米国史上最大かつ最も愚かな増税の提案によって、ジョー・バイデンは現代のハーバート・フーバー(1929-1933年の米国大統領)とし […]

  • 2023年3月14日

Fedの金融政策によらず投資が難しい資産、勝てそうな資産

シリコンバレー銀行(とシグネチャーバンク)の破綻を受けて、Fedの今後の金融政策への見方が割れています。 米利下げとQT停止予想、3月FOMCで-ノムラのエコノミストhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRH9Y2DWLU6801?srnd=cojp-v2 ブラックロック、米金融当局は引き締め継続と予想-SVB破綻でもhttps […]

  • 2023年3月6日

金融市場新時代で勝者になれる配当成長株

今回、アボマガ・エッセンシャルでは代替資産に関連するある銘柄を紹介しています。 新聞などを読んでいて、数年前から代替資産投資(オルタナティブ投資)という言葉をよく目にするようになりました。何故代替資産投資が着目されているのか、知っていますか? 低金利・低インフレ時代の終焉と代替資産投資スーパーサイクルの始まり 私は今年最初の配信記事で、「40年続いた低金利時代が終了し、金融市場に地殻変動が起こり始 […]

  • 2022年12月26日

金融引き締めは現金融システムの終活にあたる

今回は今後の米国の金融政策の展望についてお話しします。 今年は世界的に高インフレとなり、先進国の中央銀行で金融緩和サイクルが終了し、利上げや量的引き締めが始まるという、金融において歴史的転換が生じた年となりました。 日銀も長期金利の上限を0.25%から0.5%へと拡大し、黒田総裁の退任が来年4月に控える中、金融引き締めへと方向転換していくようです。 また今年は市場とFedの意見の相違、対立が表面化 […]

  • 2022年12月5日

ブラジルへの市場の見方と現実とのギャップ

今回は10月に大統領選が行われたブラジルについてです。 市場はブラジルの政治・経済を不安視していますが、実態は市場の懸念と大きく異なるようです。 ルラ新大統領のもとでの財政・インフレ悪化を懸念する市場 ブラジルでは10月30日に大統領選挙が実施され、左派のルラ元大統領が有効票の50.9%を獲得し、現職のボルソナロ大統領(有効票49.1%)に僅差で勝利しました。 その後、選挙結果に不満を持つボルソナ […]

  • 2022年10月31日

3期目を迎える習近平国家主席は、ゾンビ企業淘汰に踏み切るか

先週26日に投稿したブログ記事で次のように書きました。 [幣ブログ]米中で「経済的山火事」の準備が整いつつある? 中国では今月22日に閉幕した党大会で、これまでゼロコロナ政策と不動産市況悪化により冷え込んでいった景気を金融緩和や財政出動により下支えしてきた、李克強首相をはじめとした経済・金融の責任者が軒並み事実上の引退決定または降格となりました。 江沢民氏、朱鎔基氏は党大会に姿を見せず、胡錦涛氏は […]

  • 2022年10月24日

金融危機と高インフレが同時に襲う

今回はマクロ経済・金融に関する話題です。 まず現在の金融状況について確認した後、今月IMFが公表した経済見通しから、いまIMFはインフレをどのように見ているのか、その見方は果たして妥当なのか、検証していきます。 今回の検証で判明したことは、所詮IMFは変化を嫌い不都合な事柄をひた隠す官僚組織であり、歴史的変化が差し迫る現状において彼らの意見を鵜呑みにして将来の指針とすることは極めて危険であるという […]