Fedの金融政策によらず投資が難しい資産、勝てそうな資産

シリコンバレー銀行(とシグネチャーバンク)の破綻を受けて、Fedの今後の金融政策への見方が割れています。

米利下げとQT停止予想、3月FOMCで-ノムラのエコノミスト
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-13/RRH9Y2DWLU6801?srnd=cojp-v2

ブラックロック、米金融当局は引き締め継続と予想-SVB破綻でも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-14/RRHED6T1UM1101?srnd=cojp-v2

ただ大多数の市場参加者は、2つの銀行が相次いで経営破綻し金融融資策を実施してまで預金者を救済したくらいなのだから、さらなる銀行破綻の連鎖を招き得る利上げをするとは思えないとの見方が大多数のようです。

実際、先週水曜日時点で110bps以上の利上げが行われると市場は予想していましたが、いまでは9月までにFedによる65bpの利下げを予想しています。
https://cms.zerohedge.com/s3/files/inline-images/bfm51BD.jpg?itok=bThmBLQ6

今後のFedの金融政策の動向は予想できません。本日公表予定の2月の米消費者物価指数も今後も金融政策に影響を与えるかもしれません。

一つ言えることは、いま銀行株に投資するのは非常にリスクが高いことです。

通常、金利上昇局面では利ザヤが拡大します。預金金利よりも融資金利の方が早く大きく上昇するからです。そのため銀行の収益は拡大し、銀行株は投資家に好まれます。

しかし今回の2行の破綻により、預金金利を金利上昇に合わせて十分に引き上げないことで急激な預金流出を招き、銀行経営を一瞬で破綻させるくらいに圧迫させ得るリスクのあることが広く知れ渡りました。

Fedが金融引き締めを継続すれば、銀行の連鎖破綻を市場はますます不安視するでしょう。

ただFedが金融緩和したとしても、利ザヤが減りますし、預金者の銀行への信用不安を払拭できるとは限りません。

Fedの金融政策によらず、銀行株はしばらく不安定な値動きが続きそうです。

では逆に、Fedの金融政策によらず価格上昇が期待できそうな資産はあるのでしょうか。

私は「ある」と思っています。アボマガ・エッセンシャル読者には4カ月前の配信で買い推奨しています。その資産に関連する紹介銘柄数は…たしか5銘柄だったかな?

答えはここでは言いません。あなた自身で考えてみてください。状況がどちらに転ぼうと得をする資産、損をする資産が何であるか考えることは、資産形成を上手く進めるうえで欠かせません。