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金融

  • 2022年10月24日

金融危機と高インフレが同時に襲う

今回はマクロ経済・金融に関する話題です。 まず現在の金融状況について確認した後、今月IMFが公表した経済見通しから、いまIMFはインフレをどのように見ているのか、その見方は果たして妥当なのか、検証していきます。 今回の検証で判明したことは、所詮IMFは変化を嫌い不都合な事柄をひた隠す官僚組織であり、歴史的変化が差し迫る現状において彼らの意見を鵜呑みにして将来の指針とすることは極めて危険であるという […]

  • 2022年10月17日

崩壊目前の債券市場

実はいま、先進国を中心に債券市場の流動性が急速に悪化しており、世界の金融市場が危機的状況にあることをご存知でしょうか。 米国債の買い手が消えつつある これまで米国債購入の主役は日本や中国などの外国政府・投資家でしたが、2015年から保有割合は減っていき、コロナパンデミックが生じた2020年から急減しました。 パンデミック以降、米国債購入の主役となったのは世界大恐慌以来の不況を下支えするために量的緩 […]

  • 2022年10月12日

債券市場崩壊の礎を築いた人物に「ノーベル経済学賞」授与

[2022/10/10 毎日新聞]ノーベル経済学賞にバーナンキ氏ら FRB議長経験者では初 スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2022年のノーベル経済学賞を、元米連邦準備制度理事会(FRB)議長で米ブルッキングス研究所のベン・バーナンキ氏(68)ら3人に授与すると発表した。銀行と金融危機の関係を解き明かしたことを評価した。 同アカデミーによると、FRB議長経験者がノーベル経済学賞を受賞するの […]

  • 2022年10月7日

次の不況は「円安不況」

中央銀行は日銀を除きインフレ退治のために金融引き締めを本格化してきましたが、一部で政策転換や政策転換前兆のような動きがみられます。 イングランド銀行は量的引き締め開始を決定した4日後に唐突に量的緩和を再開し、オーストラリア中央銀行は今月の利上げ幅を0.25%と、これまでの0.5%から縮小しました。 市場はこうした動きを見て「インフレのピークアウトは近い」「これから世界的に中銀は金融緩和再開の動きを […]

  • 2021年10月14日

金融緩和継続とばら撒きで円安・物価高の本格化が日本に迫り来る

[2021/10/14 ブルームバーグ]FOMC議事要旨:テーパリング、11月半ばか12月半ば開始で一致   米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月21-22日に開いた会合で、テーパリング(資産購入の段階的縮小)の11月半ばあるいは12月半ばの開始で当局者の意見がおおむね一致した。13日公表された議事要旨で明らかになった。   議事要旨によると、「現在想定しているよりも供給障害と労働力不足が長期化 […]

  • 2021年10月4日

嵐近づくなか、市場の混乱を見捨てる米中

[アボマガお試し版 No.182]嵐が近づいていますの記事(一部)です。2021/10/04に配信したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 市場はいま、大きな転換期を迎えようとしています。   中国恒大集団の債務不履行問題が表面化し、不動産バブル崩壊の懸念がにわかに高まっています。   これは、中国 […]

  • 2021年8月10日

失業給付上乗せ終了→雇用殺到→早期テーパリング?

[2021/08/10 ロイター]FRB当局者、テーパリング間近と指摘 利上げ協議の進展も示唆   米連邦準備理事会(FRB)当局者の2人は9日、米経済は急成長しており、労働市場は依然として改善の余地があるものの、インフレ率は既に利上げ開始の条件の1つを満たす可能性のある水準に達したとの認識を示した。   アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、第4・四半期にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始で […]

  • 2021年8月10日

米国は長期金利上昇が経済的破滅をもたらすことを2020年に暗に認めている

[アボマガお試し版 No.177]QEは続くよ何処までもの記事(一部)です。2021/08/03に配信したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 今年に入ってからの米国の大きな経済成長率やインフレの進展を考えれば、もしFedが健全な組織であれば、テーパリングや利上げを早々に実施するのが筋です。そうしな […]