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インフレ

  • 2023年5月16日

植田日銀総裁は海外投資家を味方につけるために金融緩和を継続するかも?

今回は日銀と日本株に関する話題です。最近、海外投資家の買いが入り日経平均が上昇し3万円台目前になっています。それと同時に円安ドル高が進み1ドル136円ほどになっています。 さて、4月9日に新たな日銀総裁に就任した植田氏にとって、今後の金融政策のかじ取りは極めて困難になると考えていました。 このまま黒田路線を継続して金融緩和政策を続ければ、円キャリートレードが本格化して酷い円安を招くリスクがありまし […]

  • 2023年4月24日

米国を待ち受ける修羅場:景気悪化、金融混乱、インフレ、財政悪化、迫る債務上限

米国のFedが利上げを開始し金融引き締めに転じてから1年以上経過しましたが、その影響は欧米の金融や経済に拡がっており景気後退や金融危機への不安や懸念をいまでも高め続けています。 その最たる事例がシリコンバレー銀行の経営破綻であり、クレディスイスのUBSによる買収でした。 汚職政治家・官僚や麻薬密売人などのマネロンに手を貸し、アルケゴスとグリーンシルへの投融資で多額の損失を被った悪名高きクレディスイ […]

  • 2023年4月5日

小麦生産量は増えている。しかし食品価格の値上げはこの先も続く。

今週月曜日の今日のつぶやきにて肥料需給について触れました。その続きではないですが、食料市場について事実から見える今後について考えていこうと思います。 日本では今月、加工食品を中心に5106品目の値上げが実施されました。今後も5月に700品目あまり、6月には2390品目あまりの値上げが決まっているなど、今年度は9000品目の値上げが見込まれています。 値上げの動きが本格化した2021年度と比較すると […]

  • 2023年4月4日

OPECプラスの追加減産は欧米側の結束を壊していく

昨日のOPECプラスの追加減産発表は、市場にとって不意を突かれた格好となりました。 原油価格は急伸し、ブレント原油は1バレル85ドルに乗せました。アボマガ・エッセンシャルで紹介している石油関連銘柄も5%程度値上がりしました。 今年末まで日量200万バレルを減産するという現行の方針を維持したまま、7月以降に日量160万バレル程度の減産が加わることで、合計で日量366万バレルの原油減産となるようです。 […]

  • 2023年3月31日

高インフレ期は最高の「殖財タイム」

金融引き締めによる金利上昇や最近の相次ぐ経営破綻を受けて、現金収益(フリーキャッシュフロー)が大きく安定して稼げている銘柄への投資が好まれているようです。 米株、現金稼ぐ力で選別https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69710230Z20C23A3ENG000/ 記事では、現金収益が大きく最近株高になっている銘柄として、アップル、マイクロソフト、アルファベット、 […]

  • 2023年3月29日

電力自由化はQEと並ぶアベノミクスの代表的インフレ政策となっている

近年、日本で毎年のように、夏と冬の電力需給逼迫懸念が叫ばれるようになりました。 電力需給、23年夏も逼迫懸念 東電管内の7月予備率3%https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA291HN0Z20C23A3000000/ 2018年には北海道で胆振東部地震が起き、電力需給の急激な逼迫と電力系統の大混乱により、北海道全域で日本初の広域大停電(ブラックアウト)が起きま […]

  • 2023年3月27日

鉱山銘柄への投資で通貨インフレ対策

今回アボマガ・エッセンシャルでは、安定してキャッシュフローを獲得できる鉱山会社を紹介しています。 先週のFOMCでパウエル議長は米国の銀行システムは健全で強靱、年内の利下げはないと述べ、インフレ対策を最優先する姿勢を明確にしました。量的引き締めも維持するとしています。 これにより欧米の銀行破綻が続き、インフレよりも世界大恐慌を心配するべきと思われるかもしれません。 しかしインフレは想像以上に悪いで […]

  • 2023年3月24日

ESG投資推進は年金受給者を敵に回し、プーチンを喜ばす

米国で先日、企業年金の運用者に対して実質的に「ESG要素を取り入れた投資をするな」とする法案が上下両院で可決されました。 これに対しバイデン大統領は20日に拒否権を行使しました。大統領就任後初めてのことです。 議会上院は左派の民主党が過半数の議席を持っています。造反議員が出たということです。ESG投資への懐疑の目が政治にも大きく波及しています。 バイデン氏、議会のESG投資規則不承認巡り初の拒否権 […]

  • 2023年3月22日

量的緩和再開はFed崩壊への道

(引用開始)[2023/03/22 ブルームバーグ]FRBをインフレと銀行危機が挟撃-22日の政策決定に異例の不確実性 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局がインフレ抑制と銀行危機への対応に追われる状況にあって、22日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の政策決定に金融界・経済界の全神経が注がれることになる。 21日に始まった今回の会合でどのような決定が下されるかは異例なほど不 […]

  • 2023年3月9日

賃上げどころでない:円安、インフレを価格転嫁できなくなっている日本企業

最近、経済学者の野口悠紀雄氏の本を読んで知ったことがある。 日本では輸入物価が上昇すると、その上昇幅の10分の1ほどが、数か月の遅れをもって消費者物価に反映されるという経験則があるとのことだ。 つまり輸入価格が10%増加すると、数か月後に消費者物価が1%増えるということである。 ただこの経験則は、企業がエネルギーや原材料などの輸入品の価格上昇を製品価格に完全に転嫁できたからこそ成り立ってきた。 昨 […]