当たり前を疑え-心理が生むリスクを理解し不確実を楽しむ-


ネットでらくらく日本語対応「海外⇔日本」双方向送金。
海外送金サービスの「黒船」が日本に来航してきたぞ!

メルマガ最新号
  • [アボマガ No.127]「世界大恐慌×株高」というシナリオ(配信日: 2020/07/06)
  • [金のメルマガ No.10]最終回:備えあれば憂いなし(配信日: 2018/12/07)

→登録はこちらから

大きな幸せ、大きな悲しみ、トラウマ

   前回の記事では小さな幸せに積み重ねは中々実感できませんが、小さな損の積み重ねはズキズキと傷口を広げてしまうことを説明しました。 これは大きな幸せや大きな損についても似たようなことが当てはまります。


   大きな幸せは時間が経つと幸福度にあまり影響を与えなくなりますが、大きな損によって生まれた傷は時間が経っても中々癒えないのです。 言い換えれば損や不幸は引きずるけど、幸せは引きずれないのです。

実験

   心理学についてのこんな実験結果があります。 実験の参加者を次の3グループに分けました:

  1. 1年前に宝くじに当たったグループ
  2. 1年前に事故に遭ってマヒの後遺症が残ってしまったグループ
  3. 特に人生に関わる大きなイベントを体験していない人たちのグループ

   このようなグループの人たちにインタビューをして、現在の自分に満足しているか、また自分が現在幸せかどうか尋ねました。


   まずは1年前に宝くじに当たった人たちのグループです。 宝くじに当選したらもちろん嬉しいに決まってますよね。 私は宝くじに当選したことがありませんが、もし宝くじで3億円が当たったら速攻で全額投資に回して配当収入で残りの人生をヌクヌクと生きていきたいなぁ、そんあ妄想をしちゃいます。


   ところがどっこい、1年前に宝くじに当たった人たちの幸福度は、なんと最近特に大きなイベントを経験していない人たちの幸福度とさほど違いがなかったのです。


   もちろん宝くじに当選した人たちも当たった当初はめちゃくちゃ心が熱くなったことでしょう。 めちゃくちゃ浮かれ気分だったに違いありません。


   しかしこうした喜びは一年も経つと忘れ去られていくのです。 お金で幸せは買えないとよく言いますが、こうした結果からもそれが垣間見えます。


   一方で1年前に事故に遭ってマヒの後遺症が残ってしまったグループ、彼らの幸福度は他の二つのグループの人たちに比べて低かったのです。 やはり1年前に遭った事故に遭った悲しみはなかなか癒えるものではないのです。


   しかもマヒをした人たちは「もしもあのとき事故に遭っていなかったらどれだけ幸せな人生を送っていられたのだろうか...」というような、過去に対する後悔の念を持っている人たちが多かったのです。


   皆さんもご経験あるでしょう、彼氏・彼女に振られたときに自分の過去の過ちを初めて省みて、「あのときあんな傷つけることを言わなかったら...」などといったもしも論を頭に巡らせることを。


   このように自分が過去に被った損は、長い期間が経っても中々癒えることはないのです。

トラウマから見る喜びと悲しみの非対称性

   私たちは何かあまりにも心身を傷つけられる経験をするとトラウマになってしまって、その後何年も引きずってしまいます。


   私の場合は電車の中でパニック症候群のようなものに掛かってしまい、その後約1年間は各駅停車以外の列車に乗ることが出来なくなりました。 昔から私は電車に乗るのが好きで、青春18きっぷなんかを利用してよく遠出したりもしてました。 何百回と電車を楽しんできた私でさえも、たった一回のトラウマが長く尾を引いてしまったのです。


   しかし喜びにトラウマのようなものはありません。 今まで味わったことのない最高のスイーツにめちゃくちゃ感動しても、その後その最高のスイーツを見ただけで心身ともにめちゃくちゃ喜びの感覚を味わうことなんてありませんよね。


   私たちは喜びと悲しみを対で捉えがちです。 喜びと同じ量だけ悲しみがあると考えがちです。


   しかし喜びと悲しみは、必ずしも完璧な対にはなっていないのです。 悲しみは長い間ストックされますが、喜びはそこまで長い間ストックすることはできません。 悲しみにはトラウマがありますが、喜びにはそうしたものはありません。


   喜びと悲しみの非対称性、これこそが喜びと悲しみの正しい捉え方なのです。

メールマガジン「アボマガ」のご案内

少子高齢化が進む中、一向に経済が浮揚しない日本において、現行の年金制度だけでは必要最低限の老後生活を送ることすら厳しいことが明るみになりました。老若男女問わずすべての日本人は、生涯にわたって先行きの見えない状況下で生きざるを得ないという、衝撃的な時代を迎えているのです。


こうした時代に経済的に生き残るためには、年齢問わず、資産運用を通じたじぶん年金を早くから形成しておくこと以外に方法はありません。


私はこうした考えに基づき、2014年から長期投資を始め、現在まで粛々と将来を見越したじぶん年金作りに取り組んできました。


情報の洪水でどの情報を信じれば良いのかわからない現在、インターネットで調べた断片的情報をもとにした付け焼刃的な知識で資産運用しても、うまくいくはずがありません。


アボマガではじぶん年金づくりに役に立つ情報を毎週お届けしています。アボマガにご登録されじぶん年金づくりをいますぐに始められるか、それとも将来への不安を抱えながらインターネットという出口のわからない森の中を再び彷徨い出し、じぶん年金づくりを遅らせるのか。


それを決めるのは、あなた次第です。


※無料のメルマガである「アボマガお試し版」に登録されます。お試し版をご覧いただき雰囲気が掴めましたら、アボマガ・エッセンシャル(有料版)にご登録され、100%の内容でアボマガをお楽しみください。



→アボマガの詳しい説明はこちらから

当サイトの関連記事

スポンサーリンク このエントリーをはてなブックマークに追加   
 

関連ページ

プロスペクト理論とは何か
プロスペクト理論をもっと理解する-グラフから見える3つの要旨-
参照点-人の感情は比較で生まれる-
Diminishing Sensitivity-損得感情は緩やかになっていく-
Loss aversion-失うなんて絶対に嫌だ-
確率なんて信じられない!-実際の確率と体感確率との乖離-
確率際でのインパクト
損得行動4パターン
損得行動4パターンをグラフで理解する-取得×低確率-
損得行動4パターンをグラフで理解する-損失×高確率-
何故傷口が大きいほどより傷口を広げる行動を取るのか
何故プロスペクト理論は重要なのか
プロスペクト理論はどのようにして生まれたのか-Expected Utility理論の過ち-
Loss aversionは生存するための一種の能力
Loss aversionと言葉-プラス感情よりもマイナス感情の方が表現豊か?-
幸せはストックされにくいが損は簡単にストックされる
大きな幸せ、大きな悲しみ、トラウマ
Sunk-Cost Fallacyとは-何故ベテラン選手はひいきされるのか-
Sunk Cost Fallacyとトップの人たち-膨大な二次コストを払うのは私たち-
Sunk-Cost Fallacyと意思決定-諦めたらそこで試合終了?-
愛着、プライスレス
質素でいることが最強の生き方-プロスペクト理論から考える暮らしのありかた-
質素でいることが最強の生き方-Lossを減らして安全域を広げる-
質素でいることが最強の生き方-デメリットを考える-
Denominator neglect-見せ方で受取り方は変わる-
はっきりしてると何となく起こりそうな気がする-Ellsbergのパラドックスと透明性-

▲記事本文の終わりへ戻る▲

▲このページの先頭へ戻る▲