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当たり前を疑え-心理が生むリスクを理解し不確実を楽しむ-


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愛着、プライスレス

   プロスペクト理論が述べている、Loss aversionという性質。 いままでの記事でいかに人間が損に対して影響を受けやすいかを見てきました。 しかも損に対してセンシティブなのは、別に心理学とかそういう学問を考えなくたって誰でも本当は知っていることです。


   しかし経済学ではなぜかこのLoss aversionというのが見過ごされてきました。 プロスペクト理論が生まれる起因となったExpected Utility理論も、Loss aversionについての考慮がまったくありません。


   あえてここでは当たり前の日常を振り返ってみて、どれだけ人がLoss aversionをいろんなシチュエーションで当たり前のように感じているかを見ることにしましょう。


   私は読書が好きで時間さえあれば大体本を読んでいます。 家、カフェ、電車の中など、いろんなところで読書を楽しんでいます。


   私は自分の好きな本は複数回読む方で、いろいろな本を2回以上読んでいます。 そうやって何回も本を読んでいると、その本自体が私にとって本当に価値のあるものになっていきます。


   印象を受けた文章に線を引いたり、余白に本を読んでいる最中に個人的に考えたことをメモしたり、そうやって本がどんどん自分独自にカスタマイズされていきます。 また何回も本を開くことで適度に本が柔らかくなって体に馴染んだり、本のにおいというのもまたいい味を醸し出してくれます。


   そうやって本自体が本当に価値のあるものとなると、もうその本を手放したくなくなります。 もしもその本を失くしてしまったら相当な悲しみにくれるでしょう。 新品の本を再度買う、ではダメなのです。 今まで私が使い古した本、私なりにカスタマイズされた本、そいつじゃないといけないのです。


   上のような気持ち、読書好きの方だったらきっと共感してくれると思います。 どんなに周りから見るとボロボロでも、自分に取っては値段では表しきれない価値があるのです。


   本だけではなくマグカップ、ペン、マウスなど、一度体に馴染んでしまうとなかなか別のに変えられないですよね。 私たちには物を愛する愛着心が備わっているものです。


   そういったものは、何がなんでも手元から離したくありません。


   2000円で買った、500ページものボリュームを誇る、自分にとってのバイブルとなる本をもっているあなた。 こんなようなオファーが来たらどうでしょうか。


   その本をくれたらお礼に5000円差し上げます


   あなたはこのオファーに応じるでしょうか。 きっとあなたはこうしたオファーに応じないでしょう。 少なくとも私だったらこのオファーを100%断ります。


   だって、この本は自分にとってとても大切な本だからです。 買ったのは2000円ですが、この本にはそれ以上の価値があります。


   既に使い古された本ですから、金銭的価値はほぼ0に等しいでしょう。 経済学的に言えば、このオファーを断る私は「非合理な」人になりますね。


   だけど、例えば同じようなシチュエーションに経済学者の人が出くわしたらどうなるのでしょうか。 その経済学者の人にとってバイブル的な経済学の本があって、何年も使い古されているとしたときに果たしてそのバイブル的な本を売る覚悟はあるのでしょうか。


   こういう当たり前のところから疑問をいかにして見つけられるのかが、理論やデータ偏重の時代では必要になってくるのではないでしょうか。

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少子高齢化が進む中、一向に経済が浮揚しない日本において、現行の年金制度だけでは必要最低限の老後生活を送ることすら厳しいことが明るみになりました。老若男女問わずすべての日本人は、生涯にわたって先行きの見えない状況下で生きざるを得ないという、衝撃的な時代を迎えているのです。


こうした時代に経済的に生き残るためには、年齢問わず、資産運用を通じたじぶん年金を早くから形成しておくこと以外に方法はありません。


私はこうした考えに基づき、2014年から長期投資を始め、現在まで粛々と将来を見越したじぶん年金作りに取り組んできました。


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