当たり前を疑え-心理が生むリスクを理解し不確実を楽しむ-

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横から来る人は対処がしづらい

   大きな駅や繁華街などを歩くと縦横無尽に人が歩いています。 そうすると考えなければならないことが多くなってきてしまい、予測が難しくなります。 さらに人が多いと先の様子もなかなか見通せないため、あまり余裕をもって予測を行うこともしにくくなってしまいます。


   このような場合には、いくら歩行に気をつけていてもペースを全く乱さずに歩くことは難しいです。 意識はしていても時折予期せぬ場所から人が現れて困惑することがあります。


   また人が多すぎて移動の選択肢がほぼなくなってしまい、前方から来る人を上手く回避することが困難になってしまう状況もあります。 私もよく新宿駅を利用していますが通勤時間帯やこのようなことがよくあります。


   とても人が多いときには完璧に予測、行動することはできません。 このようなときに大切になってくるのはリスクに優先順位をつけて、大きなリスクを重点的に防ぐことが大切になってきます。


   それでは人が縦横無尽に歩いている場合に大きな障害となるものはどのようなものでしょうか?


   個人的に特に大きく感じているリスクは横方向から来る人です。 横方向から来る人が突然目の前を通ると、瞬間的に足元を止めてしまうことがよくあります。


   なぜ横方向から来る人は大きなリスクになるのでしょうか? やはり一番の理由は、縦方向の人に比べて相手に近づいたときにスピードを急変させないと対処できないからです。


   反対方向からこちらに向かってくる人であれば、ペースをそこまで変えなくても横方向に避ければ避けられることが多いです。 しかも相手の体の向き、目線等から相手の進みたい方向もある程度判断可能なので接触する直前でもまだ避けやすいです。 さらに自分と同じ方向に進んでいる人の列がよく出来ているので、その列について行けばペースは落ちるかもしれませんが反対方向の人との接触リスクはかなり減らせます。


   一方横方向の人にある程度近づいてから避けようとするには、基本的にペースを上げるか下げるかのいずれかが必要になります。 しかも少しの変化では足りません。 瞬間的に大きくペースを変える必要があります。


   瞬間的に加速させるのであれば、もちろんエネルギーは消費しますが歩行時間を短縮させることができるのでメリットもあります。 しかし縦横無尽に人が歩いている場所で急にスピードを上げることは危険です。 反対方向をはじめ様々な方向から人が歩いている中でスピードをあげれば、それだけコントロールが利かなくなるので他の人に迷惑をかける可能性が高くなります。


   では減速、場合によっては立ち止まればよいのか? それもこちらとすれば嫌ですよね。 時間のロスやちょっとしたストレスも感じるでしょう。


   さらに急に減速することは後方を歩いている人に対して大きな迷惑となってしまいます。 よって加速するにせよ減速するにせよ、大きなデメリットが生まれてしまいます。


   横方向に歩いている人に対して上のような状況を避けるには、もっと事前から準備をしないといけないのです。 横方向の人を避けるにはもっと事前に相手の動きを観察、予測し、状況に応じてペース配分+進行方向の微調整が必要になってくるのです。


   さらに縦横無尽に人が歩いている状況ではさらにいろいろな障害があり、避ける選択肢もそれだけ狭まってきます。 よって人で混雑している場合にには、よりいっそう相手に注意を払う必要があるのです。 また横方向に歩いている人は頻繁にいますから、普段から常に意識して行動する必要があるのです。


   以上のことから私は横方向に歩く人は歩行の上で大きなリスクになるものと考えています。


   それでは横方向から歩く人のリスクを減らすにはどうすればよいでしょうか。


   答えは一つです。常に広範に周囲を確認すること、これに尽きます。


   普段何気なく歩いているとどうしても前方に目を奪われがちになります。 もちろん前方を確認することは良いことなのですが、あまりにも前にばかり集中してしまうと横方向からの人に中々気づけません。 目に映ったときには時既に遅し、ということがよくあります。


   ですので、もう少し周囲に気を配って横方向からの人を意識する必要があります。


   正直、反対方向の人は横方向の人に比べれば圧倒的に避けやすいです。 追随も可能です。


   しかし横方向の人は追随のような安心したテクニックは使えません。 横方向の人は予測+ペース・進行方向の調整によって避けるしかないのです。 もはや基本に忠実になるしかないのです。


   混雑している場所でより横方向の人にも気を配ることは難しいかもしれませんが、より社会的に高いレベルで歩行を行うためにぜひ意識的に取り組んでみてください。

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