当たり前を疑え-心理が生むリスクを理解し不確実を楽しむ-

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後方への意識

   相手にも自分にも迷惑をかけない歩き方を実践する際に、注意するメインの対象は前方の人です。


   しかしもちろん後方にだって人はいますから、後方の人にも迷惑をかけないように歩く必要があります。


   ただ人間は目に入る情報には気を配りますが、視界から外れている状況にはなかなか気を配ることができません。 また前方に向かって歩いているときにわざわざ後方に目を向けるのは少し面倒でもあります。 私も常に後方を確認しているわけではありませんが、場合によっては意識的に、もしくは反射的に後方確認を行っています。


   なかなか後方を気を配るのが忘れがちになるからこそ、逆に後方を確認する癖をつけて人間力をさらにアップさせませんか?


   後方への意識がが大切になる基本的な状況は、こちらが別の列に入り込むときです。 つまり車でいうところの車線変更のときです。


   車線変更を行う際は普通、ウィンカーを点滅させ直接の目視やサイドミラーを確認して安全を確認した後曲がるのがマナーです。 私は車を運転しませんが、教習所でそのように習いましたし実際に上のように注意して車線変更を行った経験があります。


   このような注意を行わなければ危険ですし、例え事故につながらなかったとしても後ろの車の運転手の人に迷惑をかけてしまいます。

後方への意識1

   歩行時だってそうです。 確かに車と違ってぶつかったところで大きな事故に直結することは少ないですが、 急に列を変更して後ろの人に迷惑をかける点では同じです。


   相手の歩行者に迷惑をかけないためにも、そして自らの歩行マナー向上のためにも後方への意識もしっかりもっていきたいところです。


   ここで後方への意識が大切になってくる例をいくつかあげてみましょう。

1. エスカレーター

   例えばエスカレーターに乗っているときに最初は立ち止まっていて、そのあとやっぱり早くエスカレーターを上りたい(または下りたい)場合を考えます。 その場合はエスカレーターの左側から右側(関西等では右側から左側)に移動する必要がありますが、そのときはちゃんと歩いている人の列の後方にしっかり気を配っているでしょうか?


   私たちはエスカレーターを歩いて渡るときにはどうしても前方に目を配りがちですから、途中から歩き出す場合は最初から歩いている人に注意をする必要があるでしょう。 エスカレーターの側を移動する前にちゃんと歩いている人たちの列の後方を確認し、しっかりと譲り終わってからこちらも歩き出すようにしましょう。

2. 改札を通過するとき

   改札を通ろうとしているときに、前方の改札に人が多く並んでいるために隣の空いている改札を使いたい場合がよくあります。


   このとき後方確認せずにいきなり空いている隣の改札の方に向かうと、後ろの人のペースを乱してしまう場合があります。 特にこのケースではこちらと同じように相手も「空いている改札を使おう」という意識が強く働いていることも十分考えられます。


   よって自分と同じように考えている後方の人がいることは普通にあり得るので、しっかりと後方確認をするようにしましょう。 私も改札を通過する前は特に注意して後方確認を行うようにしています。

3. 何かものを取り出すとき

   これはいままでのように列を変更することに関する話ではありませんが、 列の変更時と同様に後方への意識が大切となるシチュエーションです。


   次のような例を考えましょう。 改札を通ろうとしましたが、なかなかカバンからICカードを取り出すことができません。 改札の目の前に来ても見つからず、仕方ないので改札の目の前で立ち止まってカバンを漁り始めました。


   このような経験は多くの人があるのではないでしょうか? これは後方の人にとって非常に迷惑です。


   どうしても人は何かに夢中になると周りを見られなくなってしまいます。 私もその気持ちはわかります。


   しかしカバンの中を探すのは何も人の迷惑になる場所で行わなくたって良いのです。 ちょっと人の迷惑にならない場所(人通りの少ない壁際など)に移動してあとは探し物に夢中になればよいのです。 そうすれば後方の人に迷惑を掛けることなく、自分の好きなようにものを探すことができます。


   言われてみれば当たり前ですがいざ実行するのは意外と難しいと思います。 一瞬のハプニングが起こっても落ち着いて行動をする術を見につけてください。 これができればかなり優秀な歩行者になれることでしょう。

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