航空機市場にある大きな変化が生じていることをご存知でしょうか?
航空会社はフライト需要が伸びている間は稼働率を高い状態で維持するために出来る限り整備により機材寿命を長引かせようとします。
逆にフライト需要が低下すると、老朽化が進みランニングコストの大きな機材を引退させ、燃費の良い高性能な新しい機材に置き換える動きが強まります。
航空機の旅客需要やフライト数は一昨年の世界的パンデミックにより激減し、航空業界は未曽有の苦境に立たされました。
さらにパンデミック以降、燃料費の高騰が続いており、航空会社に燃費の良い機材へ置き換えるインセンティブが強く働くようになっています。
ボーイングは、2019年時点に運用していた機材のほぼすべては2041年までにが置き換わると予想しています。航空機材の寿命は20~30年ですから、機材の更新ペースが速まることを意味します。これに新規機材増が加わります。
今後10~20年にかけて、過去を上回るハイペースで航空機材の置き換えが進みそうなのです。
現在、国内線を中心にパンデミックで激減したフライト需要は世界的に急速に回復しました。
しかし現在のフライト需要の増加は、パンデミックで2年ほど外出や旅行を十分楽しめなかった人々のリベンジ消費が強いことを大いに反映しています。
リベンジ旅行需要の増大と燃料価格の高騰が転嫁されたことで、米国の航空券価格は5~7月にかけて、一昨年の春の1.5倍程度にまで高騰しました。しかし8月に航空券価格は急落しました。
欧米でインフレ率が10%前後に達し、食品・ガソリン・電気などが激しく値上がりし購買力が落ち込んでいます。欧米で景気後退の足音も近づいています。
普通に考えれば、リベンジ消費は今年だけで、来年以降は購買力の低下と景気悪化により、フライト需要は再び落ち込みそうです。
燃費高騰が続くなか、近々訪れそうなフライト需要悪化は、航空機材置き換えブームの発火点になりそうです。
今回のアボマガ・エッセンシャルの配信記事では、航空機材置き換えブームの恩恵を直接受ける銘柄を紹介しています(航空会社ではありません)。
この企業は近年、効率的な生産方式の導入により生産性が高まり、当初の計画以上のペースで借入金を返済し財務が大きく改善しました。
インフレ長期化に強くなるための条件である「収益性の改善」「財務の改善」をいずれも強力に推し進めたのです。
その結果、高金利でライバル企業が財務のやりくりに苦慮するなか、余剰資金を負債削減でなく設備投資や企業買収に振り向けていくことができます。これは競争上とても有利です。
高成長に向けての離陸準備が整いつつあるこの割安銘柄について具体的な内容は、アボマガ・エッセンシャルの記事にて書いています。
アボマガ・エッセンシャルにご登録されると、Webサービスを通じて今回の記事の完全版を即座にご覧いただけます。