ブリオンボールト(BullionVault)のスポット取引と積立取引のメリット・デメリット

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ブリオンボールト(BullionVault)のスポット取引と積立取引のメリット・デメリット

初回公開日:2016/10/26
最終更新日:2017/09/26

 

 今回はブリオンボールト(BullionVault)のスポット取引と積立取引(純金積み立て)の特徴について簡単に説明したいと思います。

 

 

スポット取引と積立取引

 ブリオンボールトでは口座開設申込み時にスポット取引コース積立取引コースの2種類から取引コースを選択できます。

 

 スポット取引とは皆さんの好きなタイミングで金・銀地金の売買を行う取引のことです。ブリオンボールトのウェブサイト上で売買を行います。柔軟な売買ができるところが一番のメリットです。

 

 積立取引とは毎月皆さんが決めた額を銀行口座からブリオンボールトの口座に送金して、自動的に金地金の購入を行う取引のことです。こちらは皆さんが法っておいても勝手に金地金の購入が行われるので、手間をまったく掛けずに金投資できるメリットがあります。

 

 ブリオンボールトの特徴は、他の国内金地金業者とは異なり「スポット取引のみ」という選択肢が与えられていることです。

 

 国内金地金業者が提供している小口顧客向け金投資サービスの中には、積立取引が主体でスポット取引は「積立取引の補完的取引」というスタンスをとっているところもあります(田中貴金属工業等)。あくまで積立投資がメインで、そこにスポット取引というオプションが与えられているわけです。

 

 一方ブリオンボールトの場合は、別に積立取引を行ったり積立口座を開設せずとも、最初から「スポット取引だけ」「積立はなし」という選択肢があるところが大きな特徴です。これはブリオンボールトの金投資サービスは、顧客同士で自由に金地金の売買ができる独自のトレーディングプラットフォームの存在に強みがあることが背景にあるでしょう。

 

 ブリオンボールトではもちろん純金積み立てもできますが、積立はしないで自分の好きなタイミングで自由に売買したいという取引ニーズにも大きく応えているのが特徴です。

 

皆さんはスポット取引と積立取引のどちらが向いている?

 続いて皆さんがスポット取引と積立取引のどちらが向いているかを考えてみましょう。

 

 ブリオンボールトのスポット取引と積立取引、どちらを選択するかの一つの目安は次のようになるでしょう。

 

  • 積立取引コース→とにかく手間を掛けずに自動的に勝手に金をコツコツ積み立てしたい人向け
  • スポット取引コース→自分の好きなタイミングで取引したい人や、コストを抑えて取引したい人向け

 

 また皆さんの中には日本円ではなく外貨で金・銀取引をしたい方や、海外の銀行口座をブリオンボールトとの送金に利用されたい方もいることでしょう(私は米国の銀行口座を送金に利用しています)。

 

 このような方は必ずスポット取引コースを選択してください。積立をしたい場合も必ずスポット取引コースで申し込んだ上で積立に必要な設定を行うことになります。

 

 それでは積立取引コースとスポット取引コースのメリット・デメリットをもう少し詳しく見ることで、皆さんにどちらの取引コースが向いているか考えていきましょう。

 

積立取引コースのメリット・デメリット

 積立取引コースはとにかく手間を掛けずに勝手に金をコツコツ積み立てたい人に向いています。

 

 ブリオンボールトではオンライン上でものの1分でログインから取引までを行えて楽ではあるのですが、多忙をきわめたり人間の怠け癖によって取引を先送りしてしまうことが十分あり得ます。私も何年か投資経験がありますが、単に面倒という理由で取引を先送りする経験はしょっちゅうあります。

 

 毎月定期的に金を積み立てたい気持ちは十分あるのだけれども、忙しかったり自分の面倒くさがりな性格から取引のし忘れが今後ありそうだな...と思われる方は積立取引コースが向いているでしょう。

 

 積立取引コースを選択すれば、自分で取引を行わなくても自動的に勝手に皆さんが決めた額の金投資が毎月できるようになりますから。

 

 ただし積立取引はスポット取引と比較してコストが高くなることにご注意ください。最大で皆さんが積立のために送金した全資金の2.8%分のコストが、スポット取引で掛かるコストに上乗せされることになります。

 

 例えば毎月3万円ずつ積立を行うと一年で36万円の資金を純金積み立てに使うことになるので、年間で1万円程度の手数料が追加で発生するというわけです。

 

 また他社の純金積み立てサービスと比較しても、ブリオンボールトの純金積み立てはコスト高になりやすいことは覚えておいてください。これはブリオンボールトの保管料が結構掛かってしまうからなのです(→詳しくはこちら)。

 

 ただブリオンボールトでの金投資は「金地金をスイス・チューリッヒに預けられる地域分散メリット」といった見逃せない強みもありますので、コスト以外の面も比較検討しつつ、最終的に皆さんにあった金投資会社を選択してもらえればと思います。

 

 少しコスト高になってしまうけれども、とにかく手間を掛けずに自動で勝手にチューリッヒの金地金をコツコツ積み立てたい!という気持ちが強い方には、積立取引コースがおすすめです。

 

スポット取引コースのメリット・デメリット

 スポット取引コース選択時は、基本的には皆さん自身で毎回取引を行う必要があります。こうした手間がデメリットといえばデメリットです。

 

 ブリオンボールトのスポット取引はシンプルで簡単な操作で出来てしまい、使い方に慣れれば1分足らずで取引できてしまうのでとてもらくチンではあるんですけどね。ただ忙しかったり人間の怠け癖を考えると、どんなに簡単で手短にできる操作でも面倒に感じてしまうことはもちろんあり得ます。

 

 しかしこうした多少の手間、面倒さを受け入れられれば、スポット取引にはメリットがたくさんです。

 

 一番は積立取引と比較して手数料が安いことです。スポット取引は積立取引と比較して、ブリオンボールトへの送金額の1.2%-2.8%1.0%だけ安いです。

 

 (以下、過去の想い出です。下の追記をみれば事情がおわかりになります。)

 

 1.2-2.8%という範囲はスポット入金時の無料キャンペーンに関わっており、無料キャンペーンが続く限りは送金額の2.8%安くなります(30万円以上送金する場合にはキャンペーンの有無に依らず常に2.8%お得になります)。

 

 つまりブリオンボールトに100万円分送金して金地金の購入に充てる場合には、スポット取引を利用すると積立取引利用時と比較して28,000円もお得になるというわけです。バカにならない金額ですよね。

 

【追記:2017/09/26】

確かに昔はそうでした、スポット取引における入金事務手数料無料キャンペーンが行われていたときは。

 

しかし2017年9月15日をもって無料キャンペーンは終了し、翌16日からスポット入金時の入金手数料は一律送金額の1.8%掛かることになりました。これは海外送金の仕組み上、ある意味仕方のないことでもあります。

 

それでもスポット取引は積立取引のコストと比較し、入金額の1.0%だけ安いです。コスト重視なら引き続きスポット取引をおすすめします。

 

 ですのでコストを抑えて取引をされたい方はスポット取引を選択するのが良いでしょう。ちなみに私もスポット取引を利用しています。

 

 純金積み立てをしたいけれどコストも抑えたい...という方は、少し手間は掛かりますがスポット取引を利用して積立に近いことをされるのも良いでしょう。

 

 具体的には皆さん自身で毎月の積立額、購入日を決めた上で、そのルールに従って毎月一回皆さん自身で金地金の購入を行えばよいのです。計画通りに物事をきっちりこなすことが得意な方には向いているでしょう。

 

 またスポット取引には少し地味ですが意外と見逃せないメリットもあります。それは保管料に掛かる為替リスクをなくせる裏ワザが使えることです。この裏ワザについてはこちらをご覧下さい。

 

 最後に日本円ではなく外貨で取引を行いたい方や、海外の銀行口座をブリオンボールトに海外の銀行口座をブリオンボールトとの送金に利用されたい方は、必ずスポット取引コースを選択してください。

 

 海外の銀行口座を利用される場合には、スポット取引コースの申し込みで純金積み立ても利用することができることがあります。少なくとも米国の銀行口座を利用される場合には可能なはずです。

 

 海外の銀行口座を利用して純金積み立てをするための方法は、こちらの記事で説明しています。

 

 以上のように、好きなタイミングで売買したい人、コストを抑えて取引したい人、外貨や海外銀行口座を利用したい人にはスポット取引コースがおすすめです。

 

**********

 

 その他ブリオンボールトの口座開設前に気になることがありましたら、こちらの一覧からどうぞ。
 →ブリオンボールト(BullionVault)の口座開設前に知っておきたいこと一覧

 

ブリオンボールトの口座開設はこちらから。好きなタイミングで買えて低コストなスポット取引コースがおすすめです。高インフレにマイナス金利、いずれにせよ「実質金利がマイナス」となる点で共通します。実質金利マイナス局面は、金価格が上昇しやすい期間です。

金価格と実質金利との関係

画像ソース:Incrementum

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