イラン戦争が始まり1か月以上経ちましたが、いまだ事態がどうなるかは見通せません。トランプは演説で戦争継続と言いました。
市場は戦争の推移やトランプの発言で乱高下を繰り返しています。ダウ平均が一日で500ドル前後、日経平均が2,000円前後変動することも日常茶飯事です。
こうした状況下で、オルカンやS&P500インデックスに投資して資産形成をしてきた個人投資家たちの心情はいかほどのものなのでしょうか。
いまだ株価が大きく崩れていないところを見ると、個人投資家のほとんどは現在の価格変動に多少の不安を持ちつつも、このまま様子を見守り事態が好転することを願っている、まあそんなところでしょうか。
指数連動型のパッシブ投資に資産形成を託している人たちの拠り所はたった2つしかありません。
一つは米国株が実質で毎年平均7%程度ずつ成長してきたという統計的事実。もう一つは銘柄分散による市場リスク低減です。
しかし第1の点については1980年代以降の過剰流動性の供給が大いに関わっていること、第2の点についてはS&P500のおよそ半分がAI・ソフトウェア関連銘柄に集中しており、安定したリターンも分散によるリスク低減も今後保証されないことを以前の記事で書きました。
イランにとって、ホルムズ海峡を元の状況に戻す理由は何一つありません。石油供給を麻痺させることでインフレを激化しトランプへの支持率を下げると同時に、中国への石油輸出収入を増やし軍事費を賄う財政上の貴重な手段だからです。
こんな状況で米国の中央銀行が積極的に利下げしたり量的金融緩和(QE)を再開して過剰流動性をじゃぶじゃぶ供給すれば、インフレが激化してしまいます。
インフレ期待が止まらなくなれば金利が急上昇し、米国株や日本株、国債含む債権、不動産などありとあらゆる金融資産は大打撃を受けます。
またホルムズ海峡の状況が元に戻らなければ、ヘリウムや硫黄といった半導体製造に不可欠な化学品の供給が不十分となり、チップ不足やチップ価格の高騰を招きます。
AI・半導体関連銘柄を中心に上昇してきたS&P500や日経平均をいずれ大いに刺激することでしょう。
こうしたリスクがあるにも拘わらず、今でも米国株や日本株がイラン戦争終結への期待などで上昇する局面が見られるのは、事実・リスク・ファンダメンタルズに常に着目して物事を考える私共にとっては理解不能です。
私共はS&P500やオルカンには手を出さず、将来のインフレ激化・石油危機・通貨崩壊を見越し、こうした状況で強みを発揮できる個別銘柄を何年も前から仕込んで保有継続してきました。今年も年初来である程度リターンが出ています。余裕資金も用意してあります。
一般の個人投資家とは違う立場から、今後の市場の推移を冷静に見守りたいと思います。
★本日はアボマガ・エッセンシャルの配信日です。
[アボマガ No.380]ホルムズ海峡封鎖とベースメタル
イラン戦争が始まりホルムズ海峡が封鎖し、原油、ガソリン、ナフサ、尿素などの価格が50%以上急騰しました。
こうしたエネルギー系に比べるとベースメタル(アルミニウム、銅、鉄鉱石)の値動きは現在のところあまり大きくありません。
ホルムズ海峡が元に戻らなかった場合にこれら需給や価格は今後どうなるのか調査・分析しました。
将来の悲惨なインフレの可能性に備えるために、ベースメタル関連銘柄に投資できる最後のチャンスなのかどうかを知るためです。紹介しているベースメタル関連銘柄のフォローアップも行いました。
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