[2025/08/26 ブルームバーグ]インド、年金基金に金ETF投資容認で規制緩和を検討-関係者
インド当局は急速に拡大する年金資産の運用リターンを高める方策を広げるため、投資規制の緩和を検討している。対象には金の上場投資信託(ETF)が含まれる。事情に詳しい関係者が明らかにした。
非公開情報として匿名で語った複数の関係者によれば、年金基金の運用担当者は7月後半にインドの年金基金規制開発庁(PFRDA )の幹部と一連の会合を開催。その中で、金のETFへの投資許可を要請したという。当局は検討中で、各基金に対して金投資に関する草案を送付し意見を求めているという。
ゴールドの新たなポジティブ材料が出てきたようだ。
インドの人々の間では近年、金ETFが非常に人気だ。
今年4~6月期の保有残高は6240億ルピー(73億ドル)で、一年前から97%も増えた。
昨年7月にインド政府は金ETFの長期キャピタルゲイン税を20%から12.5%に軽減した。
減税に刺激を受けて、中東情勢が緊迫する中で安全資産としてインド人に金ETFが買われているのだ。
宝飾品や地金・コインと違い、保管の手間やコストが掛からないことや、純度の低い粗悪品を掴まされたり盗難被害に遭う危険性のないことも、金ETFの人気につながっている。
そんな状況下で、年金基金がインド政府にこれまで保有を禁止されてきた金ETFの保有を認めるよう要請を出したというのが引用したニュース。
金ETFの保有許可だけでなく、不動産投資信託(REIT)やインフラ投資信託などのオルタナティブ資産への投資上限5%を引き上げることも併せて要請している。
ゴールドを含むオルタナティブ資産は長期安定したリターンとインフレヘッジが期待されている。
どれも米国株に勝るとも劣らないリターンを出してきた。ゴールドは近年、米国株より高いリターンとなっている。
年金基金が将来の高齢化を見据えて、インフレに負けない長期安定したリターンをもたらす資産クラスへの投資許可を要請するのは当然のことである。
これまでインド政府が年金基金による金ETFへの投資を禁止していたのは、市場価格の変動と流動性の低さから不安定な運用になることを懸念していたからであった。
しかし政府が減税を行い、個人投資家の金ETF買いがうなぎ上りである中、こうした懸念は払拭されつつある。
さらに中国が今年、大手生命保険会社10社に最大1%の金保有を許可する試験プログラムを開始した。
これに倣って、インドでも年金基金に一定の上限を課しながらも金ETFの保有を認めるのではなかろうか。
世界の二大金消費国で、機関投資家による金買いの流れが生まれているということだ。
いますぐ金価格に影響を及ぼすものではないが、長期的に価格下支えに寄与することになろう。
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