インフレ・通貨紙くず化対策の最終列車は出発寸前か?

[2026/01/29 ブルームバーグ]金価格、史上初の1オンス=5500ドル突破-ドル安とFRB巡る思惑で

金価格は1オンス=5500ドルを突破し、史上最高値を更新した。ドル安と、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長が一段の金融緩和を進めるとの見方が、上昇相場を急激に後押しした。

[2026/01/26 ブルームバーグ]ドルに圧力強まる、日本との協調介入巡る観測で長期的価値に疑問

米国が日本と協調して為替介入を行う可能性が意識され、すでに圧力を受けているドルへの新たな重しとなっている。

円を支援するための日米共同介入が実施された場合、ドルへのセンチメントがさらに悪化するとの懸念から、ドルは26日、主要通貨の大半に対して下落した。円は急上昇し、金(ゴールド)は過去最高値を更新した。

オプション市場の価格設定は、ドルに対して少なくとも2011年以来で最も弱気な水準に向かった。一方、ユーロでは、センチメントが昨年5月以来で最も強気に転じている。

ドルを注視する市場参加者の多くにとって、円押し上げを米国が支援する兆候は、ドルを主要貿易相手国通貨に対して下落させる協調為替介入の可能性を改めて想起させる。

そうした合意は、中国や日本といった競争相手国に対する米国の輸出業者の競争力を高める助けになる一方、世界の基軸通貨としてのドルの長期的な価値に疑問を投げかけることにもなり得る。

金が1オンス5,500ドルを超えたのは、米国がレートチェックを行い、ドル売り円買い介入を行うのではないかとの市場の見方からドル売りが広がったためでした。

日本がドル売り円買い介入を行う場合には、手元にある世界的に見れば僅かの有限の米国債を売却するしかないため、ほとんど焼け石に水です。

しかし米国がドル売り円買い介入をする場合には、Fedがいくらでも介入資金の米ドルを発行できますから、理論上はいくらでも米ドルを売却し日本円を買い、好きなだけドル安を進められます。

ゴールドは不換紙幣の減価から購買力を守るための資産です。ドル安が進むとの憶測が広がればドル建て金価格は上昇しやすくなります。

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私は個人投資家として、不換紙幣の価値が紙くずになっても購買力を維持する・高めるにはどうすれば良いのかを最大のテーマとしてこれまで12年間近くに亘り投資と向き合ってきました。

日米ともに10年以上前から量的緩和でジャブジャブお金を刷ってきました。いまでは米国の政府債務残高は第二次世界大戦中のピーク時とほぼ同水準、日本は戦時中のピークを大幅に上回っています。

ちょっとでも自らの将来に不安を抱え、歴史に学ぶ、人生に対し真剣な人であれば、5~10年以上前から、日本円も米ドルも将来危ないなと誰でも肌で感じるものです。学歴などは関係ありません。

このことが既に世界中にかなり知れ渡った結果として、20年間でドル建て金価格は9倍、円建て金価格は11.7倍、ドル建て銀価格は10.9倍、円建て金価格は14倍にそれぞれ上がったわけです。

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ここであなたが気づかなければならないことは、ドル安で価値が高まる資産は貴金属だけではないことです。鉱物資源や米国以外の国で稼ぐ企業などが当たります。

もちろん私は金・銀に投資していますが、それ以外にもドル安で価値が上がる様々な資産に投資してきました。金・銀含め、私のポートフォリオの7~8割以上をこうした資産が占めています。

ドル安に強い資産に多く投資する者として市場を観察していると、こうした銘柄はすでに米国株インデックス投資よりも高いリターンを出すようになっているようです。

例えば下図は私の保有する、ドル安で恩恵を被るいくつかの銘柄のここ1年間のチャートです。いずれもアボマガ紹介銘柄です。どれもS&P500よりも高リターンです。

AIブームと言われつつ、市場のトレンドは大分変わり始めているような気がします。

これまで金・銀以外のドル安に強い資産は金・銀にかなり出遅れ、昨年までは割安のまま放置されていた銘柄も結構ありました。そのためアボマガでは買い推奨したものです。

しかし今年に入り不換紙幣の価値減価への懸念がますます強まる中、こうした銘柄はほぼ上昇一辺倒になっています。私自身、あまり経験したことのない状況です。

金・銀だけでなくその他のこうしたドル安に強い資産も値上がりが本格化してしまうと、インフレや不換紙幣減価への直接の対策となる資産を割安で買える機会はほとんどなくなってしまいます。

最終列車の出発はもう目前なのかもしれません。