[2025/07/12 ブルームバーグ]米国の関税収入が増加、過去最高更新-今年度累計で1000億ドル突破
米国の関税収入は今会計年度(2024年10月-25年9月)累計で1000億ドル(約14兆7000億円)を突破した。単一会計年度に1000億ドルを超えるのは初めて。トランプ政権による関税引き上げが背景にある。
米財務省が発表した月次財政収支によると、6月の関税収入は過去最高の270億ドル。今年度の累計は1130億ドルとなった。6月の政府全体の歳入は前年同月比で約13%増加した。
アメリカのドナルド・トランプ大統領は4日、「一つの大きくて美しい法案」と名付けた大型減税法案に署名し、法律として成立させた。昨年の大統領選で公約してきた大型減税、防衛費の増額、移民取り締まりの強化など、トランプ政権が推進する重要政策の法制化が実現した形になる。
トランプ大統領は減税による赤字の拡大を関税収入で賄うことを公約に掲げてきました。
「One Big Beautiful Bill」が成立してから、トランプ大統領は次々と各国に書簡を送り、8月1日より上乗せ分を含めた相互関税を課すとしています。
7月31日までにおよそ3か月の交渉期間をトランプ大統領は各国に与えたことになりますから、公約を守るためにも来月から実際に関税を課す可能性は高そうです。
米国議会予算局は、トランプ減税で米国政府の財政赤字は今後10年間に累計3.3兆ドル増えるとしています。
毎年平均3300億ドルずつ財政赤字が増えていくことになります。
昨年の米国の輸入額はおよそ3.3兆ドルでしたから、各国に一律10%の関税率を課せば減税による財政支出増加を賄える計算です。
10%というのは相互関税の基本税率ですから、実はトランプ大統領の公約は机上ではすでに達成されています。
6月の関税収入270億ドルを12倍すれば3240億ドルですから、この調子であれば新たな財政赤字の拡大を関税収入でほぼ完全に相殺できます。
さらに来月から上乗せ関税を各国に課し、昨年度の関税収入である年間770億ドル以上の収入を新たに得られれば、超過分だけ財政赤字はバイデン政権時代より小さくなっていきます。
主要の貿易相手国に軒並み10~20%以上の上乗せ関税を課すつもりですから、年間770億ドル以上の追加の関税収入を得られる可能性は高いと思います。
トランプは大統領就任から1年足らずで、減税と財政収支改善を両立させられるかもしれないのです。
トランプは米国民にとって大偉業を成し遂げようとしています。
【アボマガ・エッセンシャル 資産を育む最新分析記事を毎週提供】
ご登録された方には、「