昨日の内容の続きです。
現在の米国株は、25年ほど前のインターネットバブルの頃と同じく、一部のテクノロジー株に資金が集中的に流入して強気相場を形成しています。
テクノロジー株は金融緩和マネーと生成AIブームにより支えられたもので、軒並み割高です。一度崩れ出すと大きな調整は避けられません。
S&P500に連動する投資信託やETFに投資して分散投資しているつもりでも、一部テクノロジー銘柄が大きく調整すれば、22~24年前と同じく、こうした投資信託・ETFも調整せざるを得ません。
いわゆる「オルカン」に投資している人も同じです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動した、世界株を分散運用する投資信託(通称「オルカン」)が日本人の間でブームとなっています。
ところが「オルカン」の構成銘柄の6割以上は米国株なので、テクノロジー株が急落すれば、やはり「オルカン」の調整も覚悟しなければなりません。
世界株のインデックスファンドに20年、30年かけて積立投資をすることは、老後資金形成のために私は有効だと思っています。
すでに長らく積立投資している人は、このまま続けていけば良いでしょう。
しかし現在、「オルカン」やS&P500の積立効率が最も悪い期間にあることは認めなくてはなりません。
積立投資は、株価が下がり配当利回りが高まっている期間が最も有効です。同じ金額で購入できる株数が増えるためです。
現在バリュエーションは割高で、配当利回りは1%半ばほどしかありません。これでは同じ金額で購入できる株数は減りますし、配当再投資の効率も悪くなります。
他方、個別株に目を拡げると、割安で配当利回りが高く、投資効率の高い銘柄はいくらか見つかります。
昨日と2週間前に、配当利回りがそれぞれ5.9%と4.6%あり、過去10年で最も割安なバリュエーションにあるディフェンシブ株を紹介できたのも、投資家が一部の銘柄に目が奪われているスキを突くことができたからに他なりません。
いま、インデックス投資の普及もあって、個別株を分析し、買いかどうか判断できる人たちは絶滅危惧種になっています。
大半の投資家は値上がりしている株価チャートに目がクギズケになっており、割安な優良銘柄を探すための眼は衰えるばかりです。
そんないまだからこそ、割安で優良な個別株を選別するための眼を養うことがとても重要です。
そうすれば、バブルが崩壊したとき、大半の投資家が株価暴落の暗闇のなかを呆然と彷徨っているうちに、株価が下がって魅力の増した個別株を機会を逃さずサッとツモることができますから。
今後、個別株を分析し、投資判断できる能力は、極めて大きな価値を持つことになります。
ちなみにアボマガ・エッセンシャルは、会員様が個別株を分析し、投資判断できるようになるための学習用素材としてお使いになることもできます。
資産形成は一生かけて行うものです。日本円の価値は時と共に目減りしていきますが、一度身に着けた投資スキルは時と共に輝きを増し続けていきます。