トランプ大統領がUSAIDとCIAの解体に着手したことで、ウクライナ戦争の停戦に向けて急速に動き出すと同時に、米ロ関係が冷戦以降の敵対関係から協調関係に大転換し始めています。
ロシアは国内やウクライナ戦争によって獲得した地域にある、レアアースなどの鉱物資源の共同開発を米国に呼び掛けることもしています。
トランプが欲しがっているウクライナのレアアースは、下図のようにロシアの実効支配地域に大規模鉱床があります。リチウムの鉱床もあります。

トランプ大統領が最も危惧していることの一つが、防衛、インフラ、技術革新に必要不可欠な重要鉱物の大半を中国が握っていることです。
中国が世界のレアアースの半分以上を生産していることそうですが、より大きな問題は世界の製精錬能力を中国が牛耳っていることです。
レアアースでは9割、コバルト・リチウム・銅では5割以上の製精錬能力を中国は有しています。
そのため中国はコバルト・リチウム・銅の鉱石の生産量が世界シェアゼロ~2割未満にも関わらず、これら鉱石の大半が中国に集まり、世界の鉱物を支配し、米国のみならず世界の鉱物安全保障を脅かしているわけです。
トランプ大統領が銅への輸入関税の導入を検討し始めているのもこれが理由です。
おそらく米ロはレアアース等の重要鉱物の鉱山開発だけでなく、採掘した鉱石から金属を抽出・加工する製精錬施設の開発も協力して進めることになるでしょう。
中国はウクライナ戦争の停戦を実現する仲介役として世界から一時期待されていましたが、これまで何の役にも立ってきませんでした。
ロシアは米国の仲介で停戦を実現しようとしています。この交渉に中国は蚊帳の外です。それどころか台湾への威嚇を続けています。
プーチン大統領は習近平主席や中国共産党の無能ぶりに呆れているのでしょうか。少なくともロシアが米国と協力して中国の鉱物資源支配に一石を投じようとしているですから中国にとって喜べる話ではありません。
ロシアは米国と仲良くすれば、米国が敵対する中国と以前ほど仲良くする必要はありません。経済パートナーとしては大切ですが。
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