私の投資失敗談:失敗の9割は保有を我慢できず売ってしまったこと

[2025/06/26 日本経済新聞]暴落狙い撃ちで資産4億円超 10年超でも不動でガチ保有

『日経マネー』による毎年恒例の企画「個人投資家調査」。2025年も9000人以上の回答が集まった。この連載では、調査結果から浮かび上がった”今どきの個人投資家”の実像をお届けする。第4回は、非凡なレベルで「待ち」を貫く戦略で数億円の資産を築いた個人投資家のtakamaruさん(ハンドルネーム)に聞く。

10年以上も放置したかと思えば、チャンスと見れば全力で買う。そんな投資で成功してきたのがtakamaruさんだ。彼の手法は、「ザ・日本株」とも呼ぶべき大型優良株を暴落時に買い、ひたすら保有し続けるというシンプルなものだ。それだけで10年以上をかけて資産は1億円を超えた。

そして実は、2023年以降だけ見ても資産を倍増させている。この時期に大型株が主導する日本株相場の急上昇があり、保有株がピタリとハマったためだ。約30年の投資歴でまいてきた種がついに満開の花を咲かせた。

この記事に出てくる個人投資家の方が最も凄いのは、暴落時に買った株を売らずに保有し続けたことです。

投資の経験のない人にはおそらく分からないと思いますが、長期の資産形成において、売らずに株式を保有し続けることほど精神的な強さを求められることはありません。

投資歴12年目の私の経験上、売らずに保有し続けることが難しい最大の原因は「強欲」です。

より具体的に言えば「もっと魅力的な銘柄に投資先を移そうとする浮気心」にあると思っています。

以下は私がこれまでの投資経験で生じてきた浮気心の例です。

・大分株価が上がったから利益確定して、もっと割安で配当利回りの大きい銘柄を買うための余裕資金にしよう。

・買ってから何年経っても含み損を抱えたままで、高配当利回りだけれども増配してくれないので、損切してもっと配当成長率の大きい銘柄を買えるよう予め現金に換えておこう。

私のこれまでの投資における失敗のほとんどすべては、売ってはいけない銘柄を売ってしまったことでした。

あと1年、2年保有継続していれば本格的な強気相場が始まり、再投資の効果が合わさり、資産価値がみるみる1.5倍、2倍、それ以上になっていた銘柄を、私は一体いくつ売ってしまったことか。

ファンダメンタルズと比べて割高でない銘柄は決して売ってはならないのです。これを身をもって理解するまでに私は10年掛かりました。

割高でない限り銘柄を売らずに保有し続けられるか、再投資を続けられるか?これが長期の資産形成における最重要ポイントであることは、私の投資経験や資産・配当が増えていく数学的仕組みから間違いありません。

とりわけ株価が十分割安なときに購入でき、資産価値や配当が大きく高まった銘柄は、割高だとの確信がない限り絶対に売ってはいけません。