資産価値でなく配当を増やすことが老後に向けた資産形成の基本的な考え方

最近、本屋の投資コーナーに行くと「高配当」「超配当」など、「配当」という単語を含むタイトルの書籍が以前より多くなった気がします。

日経の記事を眺めても配当に関する話題が明らかに増えています。

日本の投資家全体の配当への関心は確実に強くなっていると感じています。

配当に注目した投資が優れる最大の理由は、低リスクで老後に向けた資産形成・およびその後の資産引き出しが出来ることです。

株価・資産価値に着目した資産形成では、金融危機などの株価の暴落でほとんどの人はパニックになり売ってしまい、元本の多くを失い、将来の資産形成が非常に難しくなってしまいます。

たとえ老後まで資産価値が増えたとしても、その後の引き出し期間に株価が下がり、資産価値が減ってしまえば、「資金引き出し+資産価値減少」のダブルパンチで資産はみるみる減ってしまいます。

老後はこれまでの貯えが生活の支えです。死ぬまで失敗は許されません。

資産引き出し期間に株価の下落が止まらなくなれば、働いていた時とは比べ物にならないパニック・絶望感に襲われ、老後の生活プランが根底から崩れ、死ぬまでトラウマになることは目に見えています。

他方、配当に着目すると、配当は株価のように市場の思惑で変動しません。きちんとした配当成長株に投資すれば長年増え続けます。

配当成長株は高クオリティ株が多く、株価の変動が小さい銘柄が多いのが特徴です。

株価が下がっても配当を再投資すれば、より高い利回りで多くの株を購入できますから、少し株価が戻っただけで資産価値は元に戻ります。今後の配当収入もより大きくなります。

10年、20年、30年と再投資しながら持っておけば、配当収入は増配と再投資による株数増加のダブルの複利が働くことで、劇的に増えていきます。

そうなれば、資産価値がどうなろうと、売る必要はなくなります。老後も株価の変動に惑わされることなく、毎年得られる安定した配当収入を受け取って安心して生活できます。

いかに配当を長期で増やすかという一点に的を絞って投資し、ポートフォリオを育てていけば、それは「半永久的に金の卵を産み続けるガチョウ」になるのです。