ワイズの個人的使用感: 良いと思った点

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ワイズの個人的使用感: 良いと思った点

初回公開日:2018/04/14
最終更新日:2018/04/14

 

 銀行口座を保有していれば誰でもオンラインで海外送金ができるワイズ(Wise、旧名称:トランスファーワイズ)。個人的な使用感について記録しておきます。

 

 私は銀行の海外送金サービスを利用した日米間の海外送金を何回か行ったことがあります。銀行の海外送金サービスとの違いについて触れながら、ワイズの使用感について述べたいと思います。

ワイズの良い点

 ワイズを利用した日米海外送金(日本→米国、米国→日本の双方)を試し、良かった点について。

 

 

海外送金未経験者でも比較的簡単に送金しやすい

 従来の海外送金と比較して、ワイズは送金手続きを完結しやすいです。

 

 一つ。ワイズはオンラインで送金手続きを進める過程で送金前に必要な手続きも済ませられます

 

 銀行の海外送金サービスのなかには、送金手続きを進める前に下準備が必要になります。その下準備が意外と面倒臭くて、送金手続きという「本題」にたどり着く前に投げ出したくなることもあります。

 

 ワイズの場合は違います。いきなり送金手続きが始まります。「最初に送金額を入力」し、その後個人情報や送金口座情報等を入力する、という順序を取っています。

 

 例えれば「TOEICで700点以上の資格がないと入社できない会社」が従来の海外送金のサービス。「入社してからTOEIC700点以上を取れば許される会社」がトランススファーワイズです。

 

 あなたにとって、どちらが易しいですか?順序が違うだけでも、随分と印象は変わるものです。

 

 もう一つ、ワイズでは「入力事項に誤りがあればその場で間違いを指摘してくれるので、すぐに修正が効く」ことです。オンライン送金の強みです。

 

 銀行の海外送金だとリアルタイムに修正が効かない場合があります。

 

 例えば窓口や電話での海外送金手続き。銀行のなかには、いまだに窓口や電話での海外送金が必要となる場合があります。何か情報に不備があればすべてやり直しです。再度窓口に訪れたり、再度電話をかけることになります。

 

 ワイズの場合はこうした「ミスが生じた場合の煩わしさ」がかなり少ないです。多くのミスはリアルタイムでわかりますし、不備があれば必要な情報をもう一度調べ直した上で、スマホやパソコンで送金手続きを再開すればスムーズに挽回可能です。

 

 初めての海外送金は意外に大変です。「海外口座のどの情報をどの項目に書けば良いの?」というところで、ミスや煩いが生じやすいのです。

 

 だから「ミスが生じてもスムーズに挽回しやすい」ことは海外送金の手続き上、とっても重要なのです。銀行の場合、この点が弱い銀行も存在します。ワイズはこの点強いです。

 

手数料をはっきりと示してくれるので、騙された気分にならない

 ワイズ手数料を正直に示してくれます

 

 銀行利用での海外送金で掛かる手数料は、送金手数料だけではありません。日本円と外貨を交換する際に発生する「為替手数料」も掛かります。

 

 「日本円→米ドル」に換えるとき、現在のレートが「1ドル100円」でも、銀行側は「1ドル101円」と提示するものです。差分である「1ドル1円」が為替手数料です。

 

 為替手数料は額に比例して非常に大きくなります。現在のレートが「1ドル100円」で為替手数料が「1ドル1円」の場合、100万円の海外送金で約1万円の為替手数料が掛かります。1000万円の海外送金では為替手数料は約10万円になります。

 

 銀行は為替手数料が「1ドル1円」であるとは明示します。しかしこれが「1000万円送金時に10万円の追加手数料を掛かる」ことを意味するとは、あまり明示したがらないものです。

 

 ワイズは為替手数料といった「隠れコスト」が存在しません。送金額に比例する手数料という形で額を明示してくれます。

 

 手数料計算ツールもトップページに用意されており、誰でも送金前に送金手数料の総額を間単に計算可能です。

【ワイズ】送金手数料の計算

 

 ワイズの手数料は額によっては必ずしも安いわけではありません。しかし隠れコストを導入せずに手数料を明示してくれるので、騙された気分になりません。納得して利用できます。

 

 手数料に関する倫理観は一般の銀行よりもワイズの方が圧倒的に上です。

 

100万円までの送金であれば銀行の海外送金サービスよりも安く済みやすい

 海外送金の手数料体系はどれも「固定費」+「送金額に比例する変動費」です。この目線を忘れないでください。

 

 銀行での海外送金は送金手数料という名の「固定費」2000-5000円程度掛かります。

 

 これに加えて「送金額に比例する変動費」為替手数料が掛かります。為替手数料が安い銀行やFX業者を利用すれば50万円の為替手数料は数十円-650円程度です。

 

 銀行の海外送金サービスは、手数料の安い銀行やFX口座を適切に選択・利用すれば「固定費:高い」が「変動費:安く抑えられる」特徴があります。換言すれば「少額送金では不利高額送金では有利」です。

 

 一方、ワイズは「固定費:安い」が「変動費:高い」という点が特徴的です。換言すれば「少額送金では有利高額送金では不利」です。

 

 簡素な判定法を示します。個人的意見です。

 

ワイズの送金手数料合計
  • 5000円以内: ワイズの使用がおすすめ
  • 5000円超-8000円: 微妙なライン
  • 8000円: ワイズの使用はおすすめしない

 

 私の「日本⇔米国」双方向の銀行サービスを使った海外送金での経験からいうと、双方向とも「最大100万円」までならワイズを利用しても、少なくとも大きな損はないでしょう。

 

 100万円超の額をまとめて送金できる人は、ワイズではなく銀行送金の方が安く済みます。ただし「手数料の安い銀行やFX口座を適切に選択・利用すれば」という条件付きですが。

 

 ※100万円超の海外送金をしたい方はこちらをチェック
【海外送金の一歩を踏み出す】満足の行く海外送金システムを確立するための基礎知識

 

「海外→日本」の送金も簡単

 「海外→日本」にお金を戻す方法は、「日本→海外」に送金する場合と比較して選択肢が狭いものです。

 

 海外の金融機関は開設するのが難しい場合がありますし、開設できたとしても多少の英語が必要です。

 

 当サイトで紹介しているユニオンバンクは、日本で開設可能、日本への送金も日本語で指図が出せるという、日本人にとって嬉しいものがあります。

 

 しかし電話で送金指図を出す必要があり、少々手間がかかるのが難点です。

 

 ワイズを使うと...

 

  • オンラインで簡単に送金指図を出せる
  • 完全日本語対応

 

 「海外→日本」への送金があっという間に出来るのです。

 

 さらにワイズでは「日本→米国」への送金額上限は100万円※ですが、「米国→日本」では100万ドル(1億円超)です。また「米国→日本」の送金手続きは「日本→米国」よりも実はラクです。

 

 ※ワイズの「日本→米国」への送金額上限が100万円なのは、資金決済に関する法律(資金決済法)により縛られているからです。

 

 ワイズは、どちらかというと「米国→日本」といった、海外からお金を戻す方がサービスが充実している、というのが個人的な印象です。

 

 オンライン上の手続きで簡単に「海外→日本」に送金できるサービスを使える・使えないの違いは非常に大きいものがあります。

 

 海外の銀行口座を持っておきたい人は、ワイズも併せて開設して操作方法に慣れておくと、いざというときに便利かもしれませんね。

 

 「米国→日本」への送金方法はこちらで説明しています。私が保有している米ユニオンバンクを例に。
→ユニオンバンクから日本に送金する方法 via ワイズ

 

*********

 

 逆に気をつけたほうが良いと思ったことはこちらに書いています。
→ワイズの個人的使用感: 問題点と対処法

 

 口座開設はこちらから。口座開設前にどんな流れで開設するのかを知っておきたいかたもこちらから。
→ワイズの口座開設方法

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