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改札の歩き方2

   今回は前回述べた、人が並んでいる改札と空いている改札のメリット、デメリットを踏まえた上でどのように改札を通行するのが良いかどうかを考えていきます。


   改札を通行する上で最も大切なことは、空いている改札を使うことによるデメリットを防ぐことです。 何故ならこのデメリットは相手に迷惑をかけてしまう恐れのあるものだからです。


   しかもこのデメリットは自分でコントロールできるものです。 よって可能な限りこのデメリットを防がなければなりません。 改札を通行するときももちろん相手に迷惑をかけないこと前提ですから。


   一方人が並んでいる改札を使用する際のデメリットは、基本的にこちらが原因となるものではないです。 前方の人の改札通行ミスという外的要因が主です。 これらはこちらがコントロールできるものではないです。


   よって改札を通行する上では、空いている改札を使うことによるデメリットが存在する状況にないかどうかを確認することが最も大切となります。 つまり

  • 反対方向から同じ改札を使いたい人がいないか?
  • 空いている改札に向かう際に周囲の人を足止めさせたりすることがないか?

という二つのチェックを実施するのです。 そしてこれらのチェックに一つでも引っかかるようであれば、空いている改札は使わずに人が並んでいる改札を使うという方針にするのです。 このようにすれば改札を通行する際に、少なくとも自分が原因となって周りに迷惑をかけることを防げます。


   まず最初のチェックは反対方向から同じ改札を使いたい人がいないかどうかです。


   このチェックはとても大切です。 何故ならもしもこのチェックを行わずにこちらが強引に改札を使用すると、反対方向の人が足止めをくらいペースを乱させてしまう可能性があります。


   一方こちらが空いている改札を使用する直前に反対方向の人がその改札を使用したのであれば、こちらが足止めを食らってしまいます。 隣の改札を使おうにも、もし隣の改札の前に既に人が並んでいれば、最後尾に並ぶか強引に割り込んで隣の改札を通行するかの二択になります。


   これから言える事は、こちらと反対方向の人が同じ改札を使おうとバッティングすると、少なくとも相手か自分の一方は迷惑を被るのです。 これは相手にも自分にも迷惑をかけないで歩くという思想に反してしまいます。


   このようにこちらと反対方向の人が同じ改札を使おうとバッティングすることは、お互いにとってリスキーなのです。


   リスキーな状況は事前に避けることが望ましいです。 よって反対方向から同じ改札を使いたいと思っている人がいないかどうかの確認は確実に行う必要があります。


   改札を通行する前に余裕があるうちからチェックを行うことを推奨します。 そしてもしそのような人がいた場合には、素直に人が並んでいる改札を使用することを推奨します。


   ちなみにもし空いている改札が一方通行の改札であると事前に把握している場合には、反対方向の人に関するチェックは行わなくていいです。


   反対方向から同じ改札を使いたい人がいないことを確認後、もしくはその改札が一方通行であるとわかっている場合には、続いて自分の周囲の確認を行います。


   空いている改札に向かう前に近くの人、特に斜め後方の人で同じ改札を使用したい人がいないかどうか? そして向かう際にその人を足止めさせてしまうことがないかどうかをチェックします。 基本的には自分の斜め後ろ方向をチラッと確認して行います。


   混雑している駅で改札に向かう際に、私たちはしばしば同じ方向に向かっている前方の人に追随している場合があります。 このため改札に近づいたときに空いている改札ではなく人が並んでいる改札に必然的に向かうことがよくあります。 最初から空いている改札に進んでいることはそう多いわけではないのです。


   よって空いている改札に向かう場合には、人が並んでいる列から空いている改札のある列に移動する必要がよくあるわけです。


   いま自分がいる列から別の列への移動は車で言うところの車線変更と一緒です。 車線変更の前にはちゃんと後方の安全を確認しますよね。


   これと同じで歩行の際も後方の安全確認が大事です。 このような理由で、空いている改札を使用する際も後方の確認が大切となるわけです。


   そして無事後方の安全も確認したら、あとは空いている改札を通行するだけです。


   このように空いている改札を使用するには事前チェックが必要ですので、状況確認および予測をしっかりと行う必要があります。


   このようなチェックが面倒であるならば、空いている改札は使わずに人が並んでいる改札を使うのがベターでしょう。 ただしICカードのタッチミスなどで迷惑を被ることはもちろん覚悟の上です。


   人が並んでいる改札と空いている改札の互いに相反するメリット、デメリットを考慮の上で柔軟に改札を通行できるようになれば、より歩行レベルも上がることでしょう。

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