改札の歩き方
今回は改札の通り方について考えてみましょう。 どのようにすれば改札をもっとスムーズに通ることができるかを考えていきます。
改札を通るとよく不思議に思うことがあります。 それはわざわざ前の人に並んで改札を通ろうとする人が多いことです。 たとえ隣の改札が空いていたとしても、何故か人が並んで通行している改札の方が人気があるように思えます。
確かに並んでいる改札を使ったほうが良い場合もあります。 しかし常にこれがベストであるとは限りません。 場合によっては空いている改札を通行するほうがスマートです。
そこで人が並んで使っている改札と空いている改札のどちらを使うべきかを考えてみましょう。 目標は状況に応じてどちらの改札を使うべきかを臨機応変に判断できるようになり、改札をよりスムーズに通行できるようにすることです。 そのためにまず、人が並んで使っている改札と空いている改札のメリット、デメリットを比較してみましょう。
メリット:
- 周りのあまり気を配らなくてよい
- 反対方向から改札を通る人を考えなくて良い
デメリット:
- 通過に時間がかかる
- 前方の人が改札通過に失敗すると足止めを食らう
人が並んでいる改札を使う大きなメリットは、改札を通過する前後であまり周囲に気を配らなくていいということです。
まず改札を通る前では前の人に並んでいる、つまり追随を行っているため状況確認や予測を行う必要がほとんどなくなります。
また人が並んで改札を使っている場合には、反対方向の人が同じ改札を使う余地がなくなります。 これにより改札を通る前に反対方向の人に対して気を配る必要は皆無ですし、改札を通った後も反対方向の人との接触リスクは少ないです。
しかしデメリットもあります。
まず当たり前ですが改札の通過に時間が掛かります。 多くの人が順番に使っているわけですから仕方ないです。 これはどうがんばっても拭えない問題ですね。
そしてもう一つ厄介な問題なのが前方の人の改札通過ミスです。 ICカードのタッチミス、チャージ不足などで改札に引っかかる人が意外と多いですよね。 そうするとこちらもかなりの足止めを食らってしまいます。
しかも一回改札が閉じると再開するまで時間が掛かることが多いため、隣の改札に割り込む必要が出てきます。 そうなると隣の改札を使っている人に対して迷惑をかけてしまいます。
では続いて空いている改札を使用する場合のメリット、デメリットを考えていきましょう。
メリット:
- スムーズに通過できる
- 他の人の改札通過ミスによる足止めを食らうことがない
デメリット:
- 空いている改札に向かう際に周囲に気を配る必要がある
- 反対方向からこちらの改札に人が向かっていないか気をつけなければならない
空いている改札を利用する際のメリット、デメリットは人が並んでいる改札を使う際のメリット、デメリットの反対になります。
前方に並んでいる人がいないので、スムーズに改札を通過することが出来ます。 他の人の改札通過ミスもそもそも存在しないので、足止めをくらうことがありません。
一方で、空いている改札を使う前にはしっかりと周囲に気を配る必要があります。
ある程度人が歩いている場所では、改札を通過する前はそれぞれの方向にやんわり列ができていることが多いです。 そして自分自身も進行方向の列に追随していることが多いです。
よってもし空いている改札に向かおうとすると、図のように少し横方向に移動方向を修正する必要が出てきます。
このときに背後から水色の人が近づいている場合に、何も注意せずに横方向に移動しようとすると水色の人に接触しかかる可能性があります。 よって空いている改札に向かう場合は周囲、特に自分の斜め後ろを確認する必要があります。
また反対方向からこちらにやってくる人にも注意を払わなければなりません。
改札は双方向対応のものが多いので、前方に何の注意も払わず改札を通過しようとすると反対方向の人とバッティングする可能性があります。 私もバッティングしたことはありますが、強引に改札を通過しようとすると反対方向の人に大きな迷惑を掛けてしまいます。
逆に反対方向の人に改札を譲ったとしても、こちらのペースが乱れる+隣の改札に割り込むときに自分の周囲の人に気をつけないといけないのでこちらも面倒です。
よってこちらが改札を通過するまで反対方向から同じ改札を使おうとしている人がいないことを事前に確かめなければなりません。
このように空いている改札を使いたい場合には、周りへの注意をしっかりと行う必要があります。 状況確認、そして予測を十分に行った上で通行するようにしましょう。