日本語だけで情報を取得するのはかなり不利

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日本語だけで情報を取得するのはかなり不利

   今回は日本語だけで情報を取得することに関してです。


   インターネットによって世界中の情報が手に入るというわけで、英語が出来ることによる優位性はますます高まりました。 しかしそれでも日本語だけで情報を取得するのはどうなのでしょうか。

日本語だけで情報を取得するのはかなり不利

   日本語だけで情報を取得するのはどうかというと...正直言ってかなり不利です。


   英語で情報を取得するのと比較して、得られる情報の範囲や質の面で大きく劣ります。 英語による情報取得が癖になってくると、誰でもこのことを痛感するはずです。


   分野にもよりますが、経済や金融、投資や最新の科学技術といった海外勢(特にアメリカ)が強い分野では日本語だけで情報を取得するのはかなり無理があるように思えます。


   日本語だけで情報を取得するのがどうしても不利になってしまうのは主に次の理由からです。


  • 一次情報をほとんど得られない
  • 情報発信者のバイアスが掛かりやすくなる
  • 欲しい情報を探す自由度が大きく減る

一次情報をほとんど得られない

   まずは一次情報をほとんど得られないことです。 一次情報とは政府からの公式文書や経済などの各種統計データ、決算書、直接取材して得られた情報といった、情報源から発せられた情報のことです。 私の場合は海外投資を行っているともあり、決算書やマーケットに関する調査レポートといった一次情報を見ることが頻繁にあります。


   一次情報はマスコミや分析者、引用者といった第三者を介していない、生に近い情報です。 情報を分析するためのベースとなる素材であり、自分で情報を分析、解釈したいときに最も大切な情報となります。


   しかし残念なことに英語ができずに日本語だけで情報を取得しようとすると、世界的に重要な一次情報をほとんど得られません。


   例えば経済や市場に関するレポートなどの一次情報は英語で出され、日本語で見られるのはその要約程度に過ぎないことがあります。 日本語で見られる国際ニュースは欧米メディアの記事を引用したものがほとんどで、一次情報の詳細を説明してくれているわけではありません。


   英語ができないために一次情報を読めないとどうしても要約や引用という形に留まってしまい、素材をすべて手に入れることが出来なくなってしまうのです。 この時点で日本語だけだと扱える"道具"が圧倒的に少なくなってしまい、どうしても不利になってしまうのです。

情報発信者のバイアスが掛かりやすくなる

   続いては情報発信者のバイアスが掛かりやすくなることです。


   日本語で得られる情報は、英語の一次情報を引用、要約したものや、一次情報を引用して発信者独自の意見を述べているものが多いです。


   そのため日本語で得られる情報は、要約の仕方や発信者の分析の仕方、発信者の信条といったバイアスが掛かってしまいがちなのです。 これは情報の解釈を誤らせる要因になります。


   例えば日本のメディアが報じる海外のニュースは、欧米のメディアを引用したものばかりです。 欧米には欧米の立場があるため、欧米にとって都合の悪いニュースは中々流しません。


   「欧米追随」の信条が日本のメディアにはあると言わざるを得ず、日本のメディアが報じる海外のニュースばかり見ていても中々世界の真実が見えてこないものなのです。


   バイアスが掛かっていることは決してすべてが悪いことではないと思っています。 日本語のサイトやブログの中には、一次情報をもとに有益な分析を発信してくれる信頼できるものがあることも確かです。 私たちが気づかなかった目線や解釈を与えてくれる優良サイトが存在していることは事実です。


   とはいえ、やはり信頼できるサイトやブログでも100%信用できるものは基本的に存在しないと思っています。 どんな人も100%確実に真実に導く分析が出来るわけではありません。 不確実なことを100%確実に予見できる人なんて皆無ですから。


   さらに情報発信者は発信者ごとに信条を持っています。 哲学、主義、これらの違いによって一つの情報に対する目線は異なります。 目線が異なれば当然得られる分析も異なってきます。


   皆さん自身の信条に基づいた判断や意思決定を下したいのであれば、やはりバイアスが掛かっていない一次情報に直接触れるのが大切となるでしょう。 そのためには英語は必須です。

欲しい情報を探す自由度が大きく減る

   最後に日本語のみによる情報取得では、本当に欲しい情報を探す自由度が大きく減ります。


   上に書いたように日本語では一次情報がまともに得られないので、それだけでも英語と比較して自由度は大きく落ちます。 しかし一次情報に限らず、あらゆる情報取得の面で日本語だと自由度が大きく減ってしまうのです。


   やはり英語人口が世界の多くを占める事実は伊達ではありません。 数が多ければそれだけ欲しい情報が得られる可能性が高くなり、情報取得の自由度が高まるのは当然ですよね。


   →世界の上位1,000万サイトで使用されている言語の割合


   しかも英語は単に人口が多いだけではなく、世界の国々に広く浸透しています。 世界の政治、経済、金融、ビジネス、どれでも関心のある人が世界中から集まってくるのです。 そのため記事や言論の多様性という面でも圧倒的に優れているです。


   日本語は基本的に日本人しか使いませんから、日本語で得られる情報は日本人としての目線に偏りやすいのですよね。 そのため単純に日本語人口が少ないことによる量的自由度の少なさだけでなく、どうしても多様性が劣ることによる質的自由度も少なくなってしまうのです。


   日本語のサイトだと世界の政治に関しては比較的情報や言論が盛んだと感じますが、経済、金融、ビジネスといったお金が絡む分野の情報は正直不足していますし、国内に偏り過ぎている面などがあり質的にも劣っている印象があります。


   世界の経済、金融、ビジネスに関心がある人や、あらゆる分野で多様な情報を自由に得たい人は、英語で情報を取得できるようになることが間違いなくおすすめです。


   **********


   個人的な意見をいろいろと述べてきましたが、理由はともあれ日本語だけではなく英語でも情報を取得できることが圧倒的に有利であることは肌で感じています。


   皆さんにもぜひ実際に英語の情報に触れていく中で、英語で情報を取得できることが極めて大きなアドバンテージであることを実感してほしいと思っています。


   事実や統計データに基づいた他の人のバイアスが掛かっていない情報を使って自分なりの意見を考えたい、制約なくあらゆる情報をゲットしたい、そんな方はぜひとも英語で情報を取得してください。 そうすれば一気に取得できる範囲が広がりますよ!


   特に経済やビジネス、金融といったことに興味がある人は間違いなく英語は必須です。 私も実際に英語で情報を取得していく中でこれは大いに実感しています。


   まずは英語を読めるだけで十分ですし、ぜひとも英語で情報を取得する訓練をしてみたらいかがでしょうか。 一生モノのスキルになりますよ!

関連リンク

・英語で世界の情報を取得できるようになりたいけど、英語が苦手でどう向き合えば良いのか悩んでいる方はこちら

→単語や文法よりももっと大切な、英語に対する意識、向き合い方について


・英語のスキルアップも込めて世界のニュースを知りたい方、The Economist誌の購読はいかがでしょうか。

→私も絶賛購読中のThe Economist誌について

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