追随にふさわしい人とは
今回はどのような人に対して追随を行っていけばよいかを話したいと思います。
いままでの記事で追随が予測の負担を減らしながら安全に歩く歩行手段であることを話してきました。
しかし追随を本当に効果的なものにするためには、追随に相応しい人の後ろをついていくことが大切となります。 ではどのような人が追随に相応しいのでしょうか?
これは追随に相応しい人を考えるのではなくて、逆に追随に相応しくない人を考えるほうが簡単です。 追随をさせてもらうに相応しくない人にはできる限り追随しない。 これがとても大切になります。
では追随に相応しくない人の例をあげます。
- スマホや本を見ながら歩いている人
- キャリーバッグを自分の後ろから引きずって歩いている人
- 集団で歩いている人たち
- 周りをキョロキョロしている人
- 歩くのが不自由そうな人(骨折している人、ご老人など) など
ではこれらの人が何故追随に相応しくないかを簡単に説明していきます。
スマホや本を見ながら歩いている人
; 彼らは歩くペースが遅いことが多いです。 よって彼らに追随することでどうしても歩くペースが心地悪いものになってしまいます。 また彼らは人と接触する直前まで前方に人がいることに気づかない傾向にあるので、ちゃんとこちらも前方確認をする必要が出てくるのです。 これでは追随のメリットが半減してしまいます。
キャリーバッグを自分の後ろから引きずって歩いている人
まずキャリーバッグを運ぶ人は大きく分けて2種類います。 自分の横に置いて運ぶ人と自分の後ろから引きずる人です。
追随で問題なのは後者、自分の後ろから引きずる人です。 何が大変なのかというと、キャリーバッグが常にこちらの足にぶつかりそうで危ないことです。
彼らの後ろについていくと常に足元のキャリーバッグに注意しないといけません。 急に立ち止まられるとぶつかってしまう可能性も高いですし。
またキャリーバッグを引きずる人って結構ダラダラ歩いている人もいますよね。 単純にペースが遅いという意味でも追随には適していません。
自分の横に置いて運ぶ人も追随に適しているわけではないですが、後ろに引きずって歩いている人よりは全然マシです。 彼らもペースが遅いことは多いですが、少なくとも足元に気をつけなくてもよいのがうれしいところです。 ただし階段などの手前では2種類とも急に立ち止まることが多いので追随する上では注意してください。
集団で歩いている人たち
ここでいう集団とは横で広がって歩いている人たちのことを指します。
彼らはまずペースが遅いです。 基本的に彼らは会話に夢中ですから周りのことが見えていません。 無意識の中で歩いているのでペースは遅くなります。これはスマホや本を見ながら歩くのと対して変わりません。
さらに厄介なのは、彼らは急に立ち止まったりすることが多いのです。
集団で横に広がって歩く人たちは友達同士が多いとは思うんですが、彼らは遊びや旅行のために来ていることが多いと思うんです。 そういう人たちって目的地に到着するまでによく迷うじゃないですか。 そうなると現在地を確認するためにどうしても立ち止まる必要がでてきますよね。
しかも彼らは横に広がっているため、一度立ち止まられるとこちらは大回りをする、もしくは集団の間を強引に抜けることが必要になります。 これはできるだけ避けたいところです。
周りをキョロキョロしている人
これもやはりペースが遅いです。 また急に立ち止まったりいろんな方向に不規則に動く可能性も高いです。 迷っているからです。 このような人も追随には適しません。
歩くのが不自由そうな人
追随をする側からすると彼らもペースが遅いので追随には適しません。 また彼らにもし接触すると思わぬケガをさせてしまう可能性もあります。
さて彼らが追随に相応しくない理由を説明してきましたが、結局のところ追随に適さない人は次のような性質をもった人です。
- 追随中に常に追随者に神経を尖らせる必要とする
- 自分にとって心地よくないペースで歩いている
1は追随のメリットである思考の負荷を減らすことに反するので追随には適しません。 上であげた例ではキャリーバッグを自分の後ろから引きずっている人や集団で歩いている人たち、周りをキョロキョロしている人を指します。
2は上のほぼすべてに該当します。 歩く以上、こちらも出来るだけストレスフリーで歩きたいものです。 自分に見合ったペースで歩いている人の後ろに追随するのがやはり一番でしょう。
最後に一つ注意を。 しかしときには周りの混雑の影響でどうしてもこのような人に追随せざるを得ない場合もあります。 このときに強引に抜かすことはやめましょう。 彼らのペースを尊重して慎重に追随を行ってください。 そして周りに十分なスペースができたことをしっかりと確認した上で先へと進んでください。