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相手にも自分にも迷惑をかけない歩き方=譲る?

   相手にも自分にも迷惑をかけないで歩くことは、相手を不快にさせず結果自分も不快にしない歩き方だと述べました。


   これはある意味で「譲る」と言えるかもしれません。 そこで今回は私たちが普段考える譲る行為を、相手にも自分にも迷惑をかけないで歩くことと少し比較してみましょう。


   みなさんは譲るということに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?


   例えば道を譲るという行為。 とても狭く2人以上が横並びで歩くことが困難な道や階段などを想像してみましょう。 いざその道を進もうとすると、反対方向からこちらに歩いてくる人の列があります。


   このとき、普通の礼儀をわきまえている人でしたら反対方向の人たちが全員通り過ぎるまで待ってからこちらは進みますよね。 これは道を譲ることになります。


   また電車やバスなどで席を譲るという行為。 こちらは勇気を伴うのでなかなかやりたくてもやれない方も多いと思いますが、自分の席を相手に渡す行為のことですよね。


   これら譲る行為の基本的考えは「まず相手、次に自分」となります。 こう考えると、相手にも自分にも迷惑をかけないで歩くことと似ているように思えますよね。 まず相手を不快にさせず、次いで自分も不快にさせないことですから。 順序的な観点からは確かに同じです。


   しかし異なるポイントもあります。 まずは譲る行為は「自分を差し置いて」という意味合いがありますが、歩行時における相手も自分も不快にさせないという考えは自分を差し置くという考えはありません。


   歩行時における「相手、次いで自分」という意味の本質は、相手の動きをみて相手にも自分にも最適な方法を見つけるというところにあります。 ですので自分を差し置くという意味合いはないのです。


   むしろ相手と自分との間にWin-Winの関係をつくることが本質なのです。 状況によっては自分は歩く方向やペースを変えずに、相手に行ってもらうことも普通にあります。


   また譲るという行為には「こちらの譲る意思が相手にも伝わる」要素が含まれていると思っています。 先ほどの道を譲る例では反対方向の人が、こちらが反対方向の人が通り終えるまで待ってくれているという意思をわかってくれていることでしょう。 席を譲るでもそうですよね。 2つとも、相手から「ありがとうございます」とよく言われますしね。


   しかし歩行の場合は比較的相手にこちらの意思が伝わりにくいものです。 どちらかというとなりげなく行う行為です。


   さりげなく行うことは結構重要だと考えています。 理由は相手にこちらの歩行の意図が伝わるとは限らないからです。


   変に譲る意識が強すぎるとむしろ変に相手に意識をさせてしまい相手に違和感を感じさせてしまうかもしれません。 場合によっては相手の歩くペースを乱す可能性だってあります。


   またさりげなく行うためこちら側としても逆にやりやすいのではないかなと思います。 一般的な譲る行為って意外と勇気が必要じゃないですか?


   また人によっては恥ずかしさを感じると思います(私がそうです)。 そう感じてしまう理由は相手に譲っていることがわかってしまうことだと思うんですよね。


   しかしさりげなくであればこちらも相手がどう思っているとか変なことを考えなくて済むので、結果として自然とできるでしょう。


   これより相手にも自分にも迷惑をかけない歩き方というのは、決して相手に道を譲るというものではありません。


   しかしだからといって譲らなくていいわけではありません。 むしろ譲るという考えを常に頭の片隅に入れておくことは重要だと思っています。


   なぜなら譲る考えがなければ自分本位の歩行になってしまい、結果として相手を不快にさせてしまう行動を取りかねないからです。


   まず相手を不快にさせない、相手に気持ちよく歩いてもらうためのベースとなる考えはやはり譲るという思考でしょう。 譲るという思考を常に頭に持ちつつ、状況に応じて最適な行動を取っていくことが重要でしょう。

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