【海外仕向送金用金融機関としておすすめ】ソニー銀行、新生銀行、SMBC信託銀行プレスティアのサービス比較


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【海外仕向送金用金融機関としておすすめ】ソニー銀行、新生銀行、SMBC信託銀行プレスティアのサービス比較

初回公開日:2016/02/13
最終更新日:2018/12/18

 

 今回は日本から海外への送金(海外仕向送金と呼ばれる送金)を行う銀行として優れているソニー銀行、新生銀行(総合口座パワーフレックス)、SMBC信託銀行プレスティアの、海外への送金に関する利便性と手数料をそれぞれ比較していきます。

 

 海外送金の準備でとても大切なのは、皆さんが使いやすい、皆さんに合った口座を選択することです。

 

 銀行ごとに海外送金の利便性や手数料に関するメリット、デメリットは結構異なります。本記事を参考に皆さんにあった口座を選択していただき、楽しんで海外送金や海外での資産運用を行ってもらえたらと思います。

 

 ※以下、新生銀行は断りがないかぎりはすべて「総合口座パワーフレックス」を指すものとします。

 

[極めて重要: 2018/12/18]

 現在、米国証券口座に送金するためには米国銀行口座の開設がほぼ必須となっているようです。


 海外送金が以前よりもやや厳しくなっているためです。米国証券口座のように、送金先が法人である海外送金を受け付けない日本の銀行が増えています。海外送金ができなかったとの報告を私は複数件受け取ってきました。


 原因は「マネーロンダリングおよびテロ資金供与防止対策の強化」のため、金融庁が各金融機関に行政指導してきた可能性が濃厚です。


 金融庁が公表している報告書の中身や、私がお問い合わせされた方々から受け取ってきた、海外送金を受け付けない銀行の言い分を突き合せると、金融庁の行政指導くらいしか原因が考えられません。


 2019年秋にIMFによる金融審査「第4次FATF相互審査」が実施され、この審査が無事通過するまではやや厳しい海外送金環境が続くものと思われます。要は少なくとも2019年末までは海外送金しにくい環境が続きそうであるというわけです。


 ※邦銀による国際送金処理の国際的な信用回復・維持が目的であり、日本国民に対する直接的な海外送金制限が目的ではないと思われます。この点は早とちりしないでください。


 ただし「米国の銀行口座への送金」は可能なようです。「送金先口座の口座名義人が自分自身」など、マネーロンダリングやテロ資金供与目的ではないと明確にわかる海外送金であれば受け付けているようです。


 米国の「証券口座には送金できなかった」が、「銀行口座には送金できた」という事例を私は受け取っています。


 詳細はこちらの記事をご覧ください。


 米国証券口座の開設を検討されている方はこちらの「EXTRA STEP:アメリカの銀行口座を開設する」も同時に行われることを強くおすすめします。


 

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利便性について

 比較を始める前に、まずは海外送金における「利便性」として何を指すのかについてはっきりさせておきます。

 

 私がいままで海外送金をしてきた経験上、海外送金をするうえで最も大切となことはどれだけスムーズに送金までの準備ができ、簡単に送金指図を出せるかだと考えています。

 

 簡単に海外送金するためにはオンラインで送金できることがまず重要になります。さらにオンラインで送金までの準備~送金指図を出すまでには、具体的には次のような手続きを行います:

 

  • 送金先の海外口座の情報を事前に銀行側に伝えて登録する(登録完了には1週間程度を要します。事前登録していない海外の口座へはオンライン上での送金指図は基本的に出せません)
  • 登録した海外口座宛にオンライン上で送金指図を出す

 

 このうち最初の事前登録というのは、各銀行ごとに与えられたフォーマットに送金先口座の情報(銀行名、口座番号、SWIFTコードなど)を記入して、送金指図を出す前に承認を受けることです。具体的にはこちらのページの図にあるような情報を記入することになります。

 

 具体的な海外送金のプロセスと個人的な経験を踏まえると、スムーズに送金までの準備ができ、簡単に送金指図を出せるためには次の要素をチェックすることが重要だと思っています:

 

  • オンライン上で送金指図を出せるか?(出せないと店頭や電話で送金指図を出す必要があり、面倒くさい)
  • 事前登録は複数件できるか?(複数件できないと登録外の口座に送金するために、登録済みの口座を削除するか店頭等での送金指図を出す必要がでてくるため面倒)

 

 こうした点に着目しながら利便性の比較をしていきます。

 

利便性の比較

 それではまずはソニー銀行、新生銀行、SMBC信託銀行プレスティアの利便性の比較を行っていきます。海外送金に関してこれら銀行の利便性は大きく異なるので、皆さんの用途に合わせて利便性の高い銀行を選択してください。

 

 色付けされている項目は特に重要であろう項目です。赤は大きなメリット、青は大きなデメリットです。

 

項目 ソニー銀行 新生銀行 SMBC信託銀行プレスティア
送金方法 オンライン 電話 or 店頭(オンライン不可)

※電話での送金は店頭で事前登録した送金先情報が必要

オンライン or 電話

※300万円超の送金は電話のみ可

送金先登録方法 オンライン 店頭 郵送 or オンライン
送金先登録上限数 10件 1件 36件
口座維持手数料 なし(→リンク) なし(→リンク) 税抜2,000円(口座に50万円相当額以上の資金が預入されていれば免除される。他の免除条件についてはこちら)

 

 このサービスの違いから分かる、利用者目線での重要な特徴は次の通りです:

 

ソニー銀行

 

  • 口座維持手数料が掛からないので預け入れる資金に余裕がない方でも安心して開設できる。また口座管理が楽になる。
  • オンラインで海外送金できるので送金指示がとても楽
  • 複数の送金先を登録できるので、様々な海外の口座にオンラインで自由に送金できる

 

新生銀行

 

  • 口座維持手数料が掛からないので預け入れる資金に余裕がない方でも安心して開設できる。また口座管理が楽になる。
  • しかし海外送金を行うためには、少なくとも初回時は店頭に行って送金指示を行わないといけないので面倒
  • 事前登録できる件数が1口座につき1件のみのため、複数の海外の口座に送金したい方は常に店頭で送金手続きを行うことを前提として考えなければならない

 

SMBC信託銀行プレスティア

 

  • オンラインで海外送金できるので送金指示がとても楽
  • 複数の送金先を登録できるので、様々な海外の口座にオンラインで自由に送金できる
  • ただし口座維持手数料が設定されているため、50万円相当額以上の資金をSMBC信託銀行プレスティアに預ける余裕がない方にはおすすめできない

 

 利便性に関してはソニー銀行が最もバランスが取れて使いやすいと思います。私が調査したかぎりでは海外送金の利便性に関する致命的な問題は一切ありません。

 

 次点でSMBC信託銀行プレスティアです。こちらは口座維持手数料の免除条件さえクリアできれば、やはり海外送金の利便性に関する致命的な問題は一切ありません。

 

 また私はSMBC信託銀行プレスティアユーザーですが、実際の利用者としてSMBC信託銀行プレスティアはそれなりに使いやすいです。送金でも現状トラブルに陥ったことは一度もありませんし、利便性に関しては問題ないと思っています。

 

 新生銀行は残念ながら送金の利便性は劣ってしまいます。オンラインで送金できないこと、さらには電話で送金するために必要な送金先登録が1件しかできないところが大きなデメリットです。

 

 その他の送金先には店頭に行かないと指示が出せないのは非常に面倒です。特に新生銀行の支店が地理的に遠い人には非常に不便だと言わざるを得ません。

 

【新生銀行の送金の利便性を少しでも克服するために】
 しかし実はアメリカへの送金に限るのであれば、この新生銀行のデメリットを多少なりとも克服できると考えています。具体的には複数の海外の送金先へ、コストをほとんど増やさずに「電話+オンライン」で送金できるようになり、店頭に足を運んで送信指図を出す必要はなくなります。

 

 デメリット解消方法について気になる方は次の記事をご覧ください。
 →新生銀行パワーフレックスからアメリカの複数の口座に送金するためのウラ技

 

手数料の比較

 続いてSMBC信託銀行プレスティアと新生銀行パワーフレックスの手数料の比較を行っていきます。

 

 手数料の比較を行う前に、海外送金に関する銀行で掛かる手数料について簡単に説明しておきましょう。海外送金に関して銀行で掛かる着目すべき手数料は大きく次の4つです。

 

手数料 概要
1. 為替手数料 両替するときに掛かる手数料。両替枚数に比例して手数料が増えていくことと手数料の存在を認識しずらいステルス性の手数料であることが特徴。銀行ではなくFX口座で両替する場合は考慮する必要はない。
2. 送金手数料(仕向送金手数料) 海外送金時に掛かる手数料。送金額によらずに一定額が日本円で掛かるのが一般的。
3. 外貨取扱手数料(リフレクティングチャージ) 外貨建てで送金や受取をするときに掛かる手数料。一定額が掛かる上、送金や受取の外貨数が多いとある枚数を境にして、それ以上の外貨数に比例して手数料は加算されていく傾向にある。
4. 中継銀行手数料(コルレス手数料) 海外送金を行うときに途中で経由する銀行(コルレス銀行と呼ばれる)で掛かる手数料のこと。コルレス銀行を経由するのは国際決済システムの仕組み上の理由から。ドル建てであれば無料~数十ドル程度が一般的の模様。どのコルレス銀行が利用されるのかは基本的に非公開であるため、中継銀行手数料は送金してみないとわからない。

 

 図で示すと大体次のようになります。

 

海外送金時に銀行で掛かる手数料

 

 ※私はいままでSMBC信託銀行プレスティアからFirstrade、SogoTrade、ユニオンバンクに海外送金した経験がありますが、いずれも中継銀行手数料は掛かりませんでした。ソニー銀行、新生銀行は試したことがないのでわかりません。

 

 それではソニー銀行、新生銀行、SMBC信託銀行プレスティアの手数料を比較します(中継銀行手数料は上記理由のため除きます)。色については先ほどと同じ意味で利用しています。

 

項目 ソニー銀行 新生銀行パワーフレックス SMBC信託銀行プレスティア
1. 為替手数料 1ドル0.15円 1ドル0.15円 1ドル1円
2. 送金手数料 3,000円 4,000円 3,500円(オンライン)、4,000円(電話)

※100万円相当額以上の預け入れがあると、どちらも手数料が1,500円減額されます

3. 外貨取扱手数料 無料 無料 無料

 ※米ドル以外の外貨についても為替手数料は銀行ごとに異なります。また米ドルの為替手数料が他行より安いからといって、他の通貨も他行より常に安いわけではありません。

 

 送金額に応じてトータルの手数料がいくらかかるのか、いくつかシミュレーションを行ってみましょう。5,000ドル、10,000ドル、20,000ドル送金する場合には次のような手数料が掛かります(中継銀行手数料を除く)。

 

ソニー銀行

 

  • 5,000ドル:0.15×5,000+3,000=3,750円
  • 10,000ドル:0.15×10,000+3,000=4,500円
  • 20,000ドル:0.15×20,000+3,000=6,000円

 

新生銀行

 

  • 5,000ドル:0.15×5,000+4,000=4,750円
  • 10,000ドル:0.15×10,000+4,000=5,500円
  • 20,000ドル:0.15×20,000+4,000=7,000円

 

SMBC信託銀行プレスティア(オンライン)

 

  • 5,000ドル:1×5,000+3,500=8,500円
  • 10,000ドル:1×10,000+3,500=13,500円
  • 20,000ドル:1×20,000+3,500=23,500円

 

 よって米ドルを海外送金する場合に、両替から送金までをすべて一つの銀行口座で済ませる場合(こちらの記事のパターン1)では、手数料に関して次のような優劣関係があります。

 

 ソニー銀行>新生銀行>>>>>>>SMBC信託銀行プレスティア

 

 一方海外送金は銀行口座で行うけれども、両替はFX口座で行う方法もあります(こちらの記事のパターン2)。この場合の手数料は次のようになります。

 

  • ソニー銀行:(FX口座での諸手数料)+3,000円
  • 新生銀行:(FX口座での諸手数料)+4,000円
  • SMBC信託銀行プレスティア:(FX口座での諸手数料)+3,500円

 

 よってこちらのケースでは次の優劣関係があります。

 

 ソニー銀行>SMBC信託銀行プレスティア>新生銀行

 

 このように手数料の面でも、実はソニー銀行が一番優れているのです。

 

【注意】
 ただし上の手数料の話は一般向けです。実は各銀行とも、銀行ごとに別個に定められたいくつかの条件を満たすと上で話した手数料が安くなるサービスを行っています。

 

 こうしたサービスを考慮に入れると、必ずしも上で述べたような優劣関係は成り立たなくなる場合があります。

 

 値引きサービスを考慮に入れると説明が複雑になり、かえって皆さんの理解を妨げるおそれがありますので、本サイトでは値引きサービスを考慮した手数料の話は行いません。気になる方は皆さん自身でお調べください。

 

まとめ

 最後にまとめです。

 

 簡単な話で、現状は利便性でも手数料でもソニー銀行が最も海外送金に優れている銀行です。特に問題がなければソニー銀行でOKだと思います。

 

 ただ海外送金以外の利便性も皆さん方で考慮された際に、どうしてもソニー銀行は利用できないという方もいるかもしれません。そのような方は新生銀行あるいはSMBC信託銀行プレスティアを選択してください。

 

 新生銀行とSMBC信託銀行プレスティアはいずれもネックとなる面が存在しており、どちらが優れているとは一概に言えません。そこで個人的な観点からおすすめな人について簡単にまとめました。

 

新生銀行パワーフレックスがおすすめな人

 

  • 海外送金のすべてのプロセスを一つの銀行で済ませて口座管理や操作をシンプルにしたい人
  • 口座維持手数料を気にせず口座管理を楽に済ませたい人
  • 海外送金指示が電話か店頭でしか行えず、オンラインで出来ないことを受け入れられる人
  • 一つの海外金融口座への送金がメインとなる人
  • 複数の口座に送金する場合に一工夫入れてデメリットを克服できる人、もしくは新生銀行の店頭で送金指示を出す等の手間を受け入れられる人

 

SMBC信託銀行プレスティアがおすすめな人

 

  • 海外送金指示をオンラインで好きなときに行いたい人
  • 複数の海外金融口座への送金を楽に行いたい人
  • FX口座で両替を行って送金する人
  • 口座維持手数料の免除を受けられる人

 

 

 おそらく資産額やお住いの地域、各年代の価値観によって、何に重きを置くかは本当に人それぞれだと思います。ですので皆さんが海外送金を行う口座のサービスに何を求めたいか、特に何が受け入れられないのか、というのを明確にした上で、後悔のない口座を選択して欲しいと思っています。

 

 満足の行く海外送金用銀行口座を開設することで、充実した海外送金や海外での資産運用ライフを楽しんでください。

 

関連リンク

 

今回の調査で利用した主な情報源

アボカドまつりのメルマガ(アボマガ)、金のメルマガ

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