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石油

  • 2023年4月14日

湾岸諸国は豊富な石油マネーを使って欧米の影響力を弱めようとし始めている

英エコノミスト誌を読んでいたら、湾岸諸国のマネーの動きについての詳しい分析記事が載っていました。https://www.economist.com/finance-and-economics/2023/04/09/welcome-to-a-new-era-of-petrodollar-power 湾岸諸国は米国シェールオイル企業を潰すために2014年以降に価格競争を仕掛けたものの、計画は失敗し、パ […]

  • 2023年4月4日

OPECプラスの追加減産は欧米側の結束を壊していく

昨日のOPECプラスの追加減産発表は、市場にとって不意を突かれた格好となりました。 原油価格は急伸し、ブレント原油は1バレル85ドルに乗せました。アボマガ・エッセンシャルで紹介している石油関連銘柄も5%程度値上がりしました。 今年末まで日量200万バレルを減産するという現行の方針を維持したまま、7月以降に日量160万バレル程度の減産が加わることで、合計で日量366万バレルの原油減産となるようです。 […]

  • 2023年2月27日

石油市場の現状と今後

今回は石油市場に関する話題です。 現在、今年の予想石油価格を巡って意見が割れています。特に、年末にブレント原油価格が1バレル100ドルに達するかどうかに注目が集まっています。 強気派は年末までに1バレル100ドルに達すると見ています。彼らの意見を見ていると、大体次のことを前提としているようです: ・中国の石油需要が大きく回復する(日量110万バレル程度増える)・中国以外の石油需要が堅調に伸びる(日 […]

  • 2022年7月26日

1バレル500ドル、1000ドルの時代がやってくるのか

今回は商品関連記事の第二弾として、石油・ガスに関する話題を扱います。 構造的な長期的な石油・ガス不足は確定的 先進国を中心に石油・ガス価格の高騰が続いています。ここでは主に米国のエネルギー価格高騰やインフレに着目して、現状を確認しておきましょう。 6月の米国の消費者物価指数伸び率は9.1%と40年7ヶ月ぶりの水準になりました。これに大きく寄与したのが燃料価格高騰であり、エネルギー分野だけでなく、サ […]

  • 2022年5月30日

パンデミック前の株価に戻っていない石油関連銘柄

原油価格は高い状況が続いています。ロシアのウクライナ侵攻後、原油価格は変動しながらもジリジリと上昇傾向が続いています。 中国は上海の都市封鎖で製造業の稼働や物流網がマヒし、4月の石油需要は武漢パンデミックのあった2020年4月以来となる日量1300万バレル切りとなりました。今年3月から日量100万バレル以上減りました。 しかし中国都市封鎖による原油価格下落は限定的だったと言わざるを得ません。今後、 […]

  • 2022年2月8日

SBGのアーム売却失敗と日本の石油危機リスク

ソフトバンクグループが子会社の半導体会社アームを、大手半導体会社のエヌビディアに売却することを頓挫したとの報道が出ました。 [2022/02/08 ロイター]英アーム、米エヌビディアへの売却頓挫、IPO計画へ=関係筋   売却には米・中・英・EUの監査当局の承認が必要で、以前より独占禁止法や安全保障の見地から売却は難しいとみられていました。当初見通し通りの結果になったようです。   アームの先行き […]

  • 2021年10月11日

エネルギー不足が深刻さを増すなか原油価格の値上がりは続くのか?

[アボマガお試し版 No.183]エネルギーとコロナ治療薬、期待と現実の記事(一部)です。2021/10/11に配信したものです。   アボマガ・エッセンシャル(有料版)にお早めにご登録されると、当記事のフルバージョンをご覧いただけます。 →ご登録はこちら 世界のエネルギー価格の高騰は止まりません。   石炭価格は13年ぶりの高値にまで高騰し、電力不足は中国だけでなくインドにまで波及しそうな勢いと […]

  • 2021年6月7日

石油市場の大変革:ESG投資家・OPECが結託する時代へ

先週、WTI原油およびブレント原油の価格が2018年以来の高値となり、ブレント原油は1バレル70ドルを突破しました。   インフレ懸念が根強い中、ワクチン接種拡大と感染収束による欧米の経済再開、中国の強い石油需要、コロニアルパイプラインへのサイバー攻撃によるガソリン買い溜めの動きなどが原油価格の値上がりにつながりました。     そこで今回は石油需給の動向を分析・アップデートしていきます。   [ […]