日本のナフサ不足で世界の半導体製造が止まる日

[2026/06/11 TBS NEWS DIG]原油の代替調達率が7月に「100%」の見通し 高市総理が表明 石油の安定供給は2028年3月末まで可能

高市総理は、原油調達の多角化を進めた結果、7月には、ホルムズ海峡経由で調達していた原油の100%をホルムズ海峡以外から調達できる見通しになったと明らかにしました。

高市総理
「原油調達先の多角化が進展しています。6月は、8割程度の代替調達が確保できますが、7月については、前年平月比で約10割の調達への回復に目途がつきました」

政府は11日午後、中東情勢に関する関係閣僚会議を開き、高市総理は原油の調達先の多角化により、6月は80%程度としているホルムズ海峡を経由しない原油の代替調達率が、7月には、100%に達する見通しになったと明らかにしました。

その上で、「原油のホルムズ依存度が9割を超えていた我が国が、全量ホルムズ外から調達できるようになったということは、石油業界を始めとした関係者のご努力の賜物だ」と謝意を示しました。

また、石油備蓄を活用することで、2028年3月末まで、石油の安定供給が可能になるとしています。

この高市総理の発言を聞いて「7月に原油不足は解消するんだな、良かった」と胸を撫でおろした方、冷静になってください。

高市総理は代替調達の確保に関して、7月に前年平月比で約10割の調達への回復に目途がついたと言っています。しかし供給の途絶えたホルムズ海峡経由の原油を代替調達で100%賄えるとは一言も言っていません。

日本はイラン戦争が始まる前にホルムズ海峡経由から原油の8割近くを調達していました。これを数か月の間に代替調達で完全に賄うことは物理的にほぼ不可能です。

「石油備蓄を活用することで、2028年3月末まで、石油の安定供給が可能になる」旨を高市総理は述べています。代替調達で不足分を完全に解消できるならば、7月以降に石油備蓄を活用する必要など寸毫ありません。

「代替調達に関し、7月に前年平月比で約10割の調達」という言葉の意味は良く分かりませんが、単にホルムズ海峡を経由しない原油の輸入量が一年前の2倍になるという意味と考えるのが自然のように感じます。

もしそうだとしたら、ホルムズ海峡を経由しないおよそ2割の原油輸入量が倍になるだけですから、原油輸入量は一年前から6割減です。

いずれにせよ、今後も石油の不足は続くと高市総理は言っているのです。

★本日はアボマガ・エッセンシャルの配信日です。

[アボマガ No.389]日本のナフサ不足で世界の半導体製造が止まる日

いまの米国や日本株がAI・半導体関連銘柄の暴騰に支えられていることは皆さまご承知のことでしょう。

特にメモリ関連株の値上がりは凄まじく、一年間でキオクシアは40倍に、SKハイニックスは9倍に、マイクロンは8.4倍に値上がりしました。

さて、日本は半導体材料の製造を独占しています。その中にフォトレジストというものがあります。これは半導体の回路パターンをウェハーに転写するときに使う感光性の薬品です。

フォトレジストはナフサが無ければ作れません。より正確に言えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物がなければ作れません。

これらは中東産原油を製油したナフサを使わないと十分な量を得られません。代替調達した原油やナフサ、エタンを使うと、芳香族化合物の収量は著しく減ります。

フォトレジストは回路形成に不可欠です。この供給途絶は、先端・成熟、ロジック・メモリの別なく、世界中のあらゆる半導体工場のリソグラフィ工程を物理的に一瞬で停止させます。

つまりフォトレジストの枯渇は直ちに台湾のTSMCや韓国のサムスン電子、SKハイニックスなどがチップやメモリを作れなくなることを意味します。在庫状況を半導体会社は一切口外していません。

世界の半導体製造が止まるのは一瞬です。半導体会社が突然、何の前触れもなく「フォース・マジュール(不可抗力宣言)」を発出した瞬間に、世界は現実を突きつけられます。

S&P500やオルカンに投資してきたあなたは最近の不安定な値動きに少し心配になっていませんか?

この記事をご覧になれば、その心配、直感が正常な生物学的防衛反応であることをご理解されるはずです。

世界の現実を今のうちにきちんと受け止め適切に対処すれば、あなたはブラックホールに吸い込まれずに済むことでしょう。今ならまだ間に合います。

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