ナフサ不足で食品値上げラッシュ:スーパーから食品が消える日

[2026/05/29 日本経済新聞]7月の食品値上げ2269品目に パンや即席麺など、6月から倍増

帝国データバンクは29日、7月に値上げを予定する飲食料品が2269品目と発表した。1078品目だった6月から大幅に増え、4月以来3カ月ぶりに単月で2000品目を超える。中東情勢の悪化を背景に、夏以降に広範囲な値上げラッシュが続くとみる。

主要メーカー195社を調べた。値上げ品目総数は1〜10月の判明分で9361品目となった。値上げの要因については「原材料高」が97.7%で最も高かった。「包装資材」(73.7%)は5月末時点で初めて7割台となった。「中東情勢」は22.7%だった。

これはカオスへの始まりに過ぎないかもしれません。

6月以降の値上げはナフサ不足による包装資材の価格上昇を一部反映していますが、燃料価格の上昇やこれによる物流や電気代の上昇を反映していません。

原油やLNGが価格上昇してから輸送費や電気代に反映されるまでには時間差があります。契約やルールに沿って価格改定が行われるからです。輸送費や電気代の本格的な値上がりはこの夏~秋にやってきます。

この頃にはナフサ不足も深刻さが増し、包装資材の価格もさらに上がっていてもおかしくありません。

今回の食品値上げ率は平均14%で済みましたが、これからホルムズ海峡閉鎖による影響が本格的に食品価格に反映されていきます。

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食品価格が加速度的に高まることは消費者にとって非常に厳しいですが、最大の問題ではありません。

真の問題は、食料はあるのにそれを消費者の元まで届けられなくなるリスクが高まっていることです。

すでに一部の大手メーカーで業務用食品の生産停止を余儀なくされる事態が発生しています。

石油化学企業がナフサを調達してから、クラッキングし、樹脂を作り、包装資材を製造し、食品会社にこれが納品されるまでには2~4か月程度掛かります。

食品会社の包装資材の在庫は一般に2週間~2か月程度です。

ナフサ不足は4月から本格化しましたから、包装資材の在庫が少ない食品会社では6月から包装資材が枯渇し始め、10月頃には多くの食品会社で包装資材が枯渇します。

さらに現状のままでは10月頃に日本の石油備蓄は事実上枯渇しそうなのはこの前の記事に書きました。

高市首相は嘘つきか否か?4月の貿易統計が映す日本の石油調達の実態
https://www.avocado-fes-thought.com/blog/20260525-japan-oil-crisis/

この頃には包装資材資材や食品を作れたとしても、これらを食品会社や卸売り、小売りに輸送するための燃料も著しく不足していることになります。

スーパーの陳列棚が空っぽになることが現実味を帯びているのです。

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