[2026/03/24 ブルームバーグ]金価格が10営業日続落へ、イラン戦争への懸念続く-米国債利回り上昇
金価格はアジア時間24日午前に下落。中東戦争を巡る相反する発言が交錯する中、米国によるイランのエネルギーインフラへの攻撃延期は、戦時下で急落している金価格の一時的な下支えにとどまった。
イラン戦争が始まってから金価格の下落が止まりません。
イラン戦争が始まる一日前の2月27日の金価格は1オンス5,278ドルでしたが、この記事を書いていた時は4,327ドル程度でした。約18%程度の下落であり、弱気相場入り目前です。
それでも1月の値上がりが凄かったので、年初来ほぼプラスマイナスゼロの水準ですが。
過去の歴史を振り返ると、9.11テロのときも、イラク戦争が始まった時も、ロシアがウクライナに侵攻した後も、金は売られました。
有事が起こると今回のようにインフレ懸念が強まったり、金融市場が動揺します。
インフレ懸念が強まると、Fedの利上げ観測が強まり、実質金利が高まり、金よりも米国債で運用する方がリターンが良くなるので、金から米国債への乗り換えが起こりやすくなります。
金融市場が動揺すると、追加証拠金を求められた投資家たちが現金確保のために一部資産を投げ売りします。この際、流動性の高い金は格好の現金化対象です。
今回は原油価格の急騰によりインフレ懸念が強まった、前者のパターンが該当します。今年1月にかけての金価格の値上がりは凄まじかったので、この反動で下げも大きくなっています。
投資の鉄則は安く買って高く売ることです。これは金が有事に強かろうが弱かろうが関係ありません。
中東情勢の悪化を見て急いで金を買った人は投資の大原則に反したわけですから、罰を受けるのは当然です。
この世の中に絶対的な安全資産は存在しません。安全の度合いは全て相対的な価格によって決まります。
金価格はS&P500に比べて決して割安ではありませんでした。原油価格と比較すると、急落前の金価格はコロナパンデミックのときに原油価格が暴落したときに迫る、歴史的な割高状態にありました。
これら事実に照らせば、イラン戦争の勃発前後に金を買うことはリスクの高い行為と言わざるを得ませんでした。
★今週のアボマガ・エッセンシャル
[アボマガ No.378]特需ではなく構造的な勝ち組へ
イラン戦争やホルムズ海峡封鎖、石油・ガス・LNG施設爆撃などで市場の先行きは見通せませんが、中には好況に沸く銘柄もあります。
今回扱った2つの銘柄はそれぞれ年初来18%、65%の値上がりです。一つは食料危機対策、もう一つは石油危機対策のために予め紹介していました。
ホルムズ海峡の状況が元に戻ることはしばらくありません(→理由)。これら2銘柄は単なる一時的な特需に沸いているのではなく、構造的な追い風が吹き続ける中で長期繁栄します。
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